2019/08/25

来週は前線が張り付いて大雨になるという

気象庁によると、台風 11号は台湾方面に進み、週明けは熱帯低気圧に変わるという予報だが、この台風の連れてきた暖かく湿った空気の影響で、日本付近には前線が発達しやすい状況になっていて、週明けはぐずついた天気になるらしい。(参照

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上の図を見ても、月曜から土曜まで、日本付近には前線がべったりと張り付いている。7月は大雨の梅雨、8月半ば過ぎまでは 40度以上を記録した猛暑、そして雨模様が続いて束の間の晴れ間が来たと思ったら、またしても大雨になりそうなのだ。とくに西日本は気をつけなければならないようで、近頃の天気は極端から極端に振れる。

今月の半ばは関西から北陸方面に連続して出張していたが、15〜18日は大変な猛暑で頭がクラクラするほどだった。そして 18日夕刻からは急に雨模様になり、19日は交通機関が動かなくなるほどの大雨で、関西から北陸までの移動にちょっと苦労した。

そして関東に帰ったらまたしても猛暑がぶり返し、「一体どうなってるんだ?」なんて言っているうちに来週はまた大雨というわけだ。本当に油断のならない天気が続く。

昔みたいに気温が 30度に達したら「暑い暑い」と言っていればよかった時代は、今から思えばかなり穏やかな天気だったと言えるだろう。夏の終わりから秋にかけての虫の声を聞く夕暮れは、今ではかなり貴重な風情である。

 

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2019/08/24

あの「ガラケー女」に、「カメラはヨコ位置で構えろ」と言いたい

例の「常磐道あおり運転」ですっかり有名になってしまったのが、宮崎容疑者の運転する BMW に同乗していた「ガラケー女」である。無関係の女性が「ガラケー女」として住所氏名までネットに晒されるという騒動まであったようで、どうしようもないお話だ。

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それはそれとして、私が興味を覚えてしまったのは、「ガラケー女」という世間での呼び方だ。それほどまでに、今やガラケーは少数派のデバイスになってしまったようなのだ。ニュースで流れた動画の右手でガラケーを構えた姿は、まさに「異様」と表現するに十分な鬼気迫る姿である。

せっかくなので敢えてそれ以上のことを言わせてもらうとすれば、なにゆえこれほどまでに「異様」な印象なのかというと、この「ガラケー女」のケータイカメラの構え方が、かなりダサい「縦位置」だからである。世の中のギャルやオバサンがよくやってしまう「不細工な姿」だ。

私は 2年半前に 「視聴者投稿のタテ位置動画に思う」という記事を書いている。写真や動画は、基本的に「ヨコ位置」で撮影してもらいたいという話だ。

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最近はテレビニュースなどでも視聴者の撮影した動画が使われる場合があるが、最初に示されるのは圧倒的に「タテ位置」の画像が多く、それが2〜3秒以内にズームで横位置になって表示されるのが「お約束」になっている。私としては、「だったら、始めから『ヨコ位置』で撮影してくれよ!」と思ってしまうのである。

上の画像で示した「富士山と新幹線」の画像なども、フツーに「ヨコ位置」で撮影してくれさえしたら、富士山のきれいな姿と、右から左に失踪する新幹線が美しいバランスで表現されていたはずなのである。撮影する時に、どうしてそれに気付かなかったのか、私は不思議でしょうがない。あまりにも無神経すぎる。

というわけで、私はこの「ガラケー女」に、「次はちゃんとヨコ位置で撮影しようよね」と諭してあげたい気持ちで一杯なのである。世間の一般的反応とは角度が違ってて、ゴメン。

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2019/08/23

「ビジネスマン」なんかじゃないんだから

日経ビジネス電子版で、"「結局、ワイシャツの下は何を着ればいいのか」の舞台裏" という記事が送られてきた。これは「あの企画の舞台裏」というシリーズで、過去に話題になった記事について執筆者本人にその舞台裏を聞くというもらしい。

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で、今回の記事は 2013年に話題となった「結局、ワイシャツの下は何を着ればいいのか」という記事を執筆した鈴木信行副編集長に聞いてまとめたものであるらしい。2013年といえば 6年も前の記事だが、そういえば当時、「ワイシャツの下には何も着ないのが本当」としてちょっと話題になっていたような記憶がある。

この記事に登場するのが松屋紳士服バイヤーの宮崎俊一という人で、その世界では「カリスマ・バイヤー」として名を馳せる人物だ。『成功する男のファッションの秘訣』(講談社の実用BOOK))という本の中で、「9割の人が間違ったスーツを着ている」と主張している。

彼は「スーツはジャストフィットのものを選べ」(そうすると日本人の目には小さすぎるように見えてしまうが)とか「Tシャツは 40才以上の男の着るものではない」とか「欧州のビジネスシーンでは、半袖ワイシャツはあり得ない」とか、いろいろなことを主張している。さすが「カリスマ・バイヤー」だけに、これがもっともらしく聞こえてしまうのだ。

この 2013年の企画で彼は 「ワイシャツの下には何も着ないのが正解」と言っている。ワイシャツ自体が下着なのだから、その下にシャツを着ては「下着の重ね着」になってしまうというのだ。暑いときは上着を脱いでワイシャツの袖をロールアップして(まくって)過ごすのが正解なのだそうだ。

ちなみに、暑いときには「ワイシャツという下着」だけになってもいいということの根拠は、何も示されない。こだわるところには徹底的にこだわっても、それ以外の部分はテキトーでいいというのが、ファッションという世界である。

私自身のことについて言えば、一応「まともな勤め人」をしていた頃、ワイシャツの下には夏場は下着を着けなかった。だって、そんなことをしたら暑すぎるから。そして半袖ワイシャツというものも 1着ももたなかった。この点については、宮崎バイヤーの主張と図らずも一致する。

ただ、30才を過ぎる頃から「営業職でもないのに、スーツなんか着てられるか!」とばかり、夏場はポロシャツ 1枚になり、冬場はウールのジャケットで過ごすようになった。そんなわけで、今ではスーツと称するアイテムは春夏用と秋冬用 1着ずつに、冠婚葬祭用の 1着、合わせて 3着しか持っていない。

そしてこの 3着も滅多に着ることがないから、当然ながらワイシャツというものもほとんど着ない。だから「ワイシャツの下は何を着ればいいか」という疑問すら存在しない。基本的に、暑かったら下着なんて着ないし、寒かったらユニクロの「ヒートテック」を着るというだけだ。

もっと言ってしまえば、秋冬用スーツというのも邪魔くさいから、寒い季節はヒートテック下着に春夏用スーツでもいいとすら思っている。つまり、冠婚葬祭用(これは前から春夏用のみだし)と合わせて 2着で乗り切れるってわけだ。

「結局のところ」という話で言えば、「ビジネスマン」なんかやってないんだから、テキトーにカジュアルな格好をしていればいいというだけのことである。ヨーロッパ流のドレスコードなんてものに忠実に生きていたら、日本の夏場は乗り切れない。

 

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2019/08/22

「ウザいカタカナ用語」という問題

「知識連鎖」というサイトに「日本語で言えよ!うざいカタカナ用語ランキング NHKを提訴する人も登場」という記事がある。「日本語で言ってくれれば意味がわかるのに…と思うカタカナ語ランキング - ビジネスランキング - goo ランキング」を紹介したものだが、残念ながら goo ランキングのサイトには該当記事が見つからなかった。とはいえ、どんな言葉なのかというと、こんなのである。

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私は 40代の頃に外資系団体に勤務していたことがあり、そこでは仕事上で交わされる言葉の少なくとも 3割ぐらいはカタカナ言葉だった。それに比べれば上に示した程度の言葉は生やさしいといってもいいぐらいで、個人的には「もう外来語として定着してるんじゃないの?」という印象がある、

しかし知識連鎖のページでは「私は見ているだけでイラッと来ますわ」とあるように、かなりアブナいところもあるので(つい「リスクがあるので」と言いたくなったりもするのだが)、実際に使う上ではそれとなく気をつけている。

このページには各カタカナ語の「言い換え」というリストもあって、それは次のように示されている。

アジェンダ: 実施すべき計画、協議事項、議事日程
オーソライズ: 公認
オルタナティブ: 代替、二者択一
エビデンス: 証拠
バジェット: 予算
パラダイム: 考え方、規範
マイルストーン: 各作業工程の節目、里程標、画期的な出来事
スキーム: 枠組みを伴った計画
バッファ: 余裕、緩衝材
コンテクスト: 文脈

これをみると、一般的には「ウザい」と思われているカタカナ用語の中には、日本語で言い換えようとするとニュアンスが違ってしまったり、かえって長ったらしくなったりしてしまうので、実際問題としてカタカナ語で言う方がスッキリするというものもある。「アジェンダ」「オルタナティブ」「パラダイム」などがそれにあたるだろう。

とくに「オルタナティブ」は、日本語でニュアンスまで伝えようとすると、少なくとも 200〜300文字ぐらい使いたくなってしまうよね。要するにきちんと対応した訳語が存在しないのだ。こんなのはカタカナで表記される外来語として定着させる方がずっとすっきりする。

また「オーソライズ」は「公認」と言い換えられているが、実際には「権威付けする」というようなニュアンスもあるので、「公認」の一言だけだとちょっと言い足りなさが残る。また「エビデンス」を「証拠」と言い換えると、なんだか固すぎるような気もするのだよね。

一方、「バジェット」は気取らずに「予算」と言ってしまっても何の問題もないだろうし、「マイルストーン」なんかは個人的には「一里塚」と言い換えたい気もしているほどで、「ウザいビジネスカタカナ用語」と言っても一概にはまとめられない。

さらに言えば、「カタカナ語」というだけで毛嫌いすることにも問題がある。「日本語で言えよ!」と声高に言いたがるオッサンでも「ガラス」とか「パンツ」とか「ティッシュペーパー」とかいう言葉には抵抗を示さないのだから、要するに「慣れ」の問題なのだ。

ちなみに前に付き合いのあったオッサンが、会話中の関係ないところでやたらと「パラダイス」という単語を連発するので、一体何のつもりなのかと怪訝に思っていたところ、よほど後になって「パラダイム」のつもりだったとわかった時には腰が砕けそうになった。

 

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2019/08/21

例の「あおり運転」の事件について

今月 14日の "「高齢化社会」を実感する" という記事で 「ところで最近、近所の道路のクルマの流れが妙に遅くなったと感じている」と書いた。一時は運転の荒いことで有名だった茨城県でも、最近は高齢化のためか運転がおとなしくなったという印象を述べたものである。

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ところで最近、私の妹が例の「常磐道でのあおり運転」のニュースを持ち出して「茨城県の運転は相当に乱暴みたいだから、気をつけて」と LINE をよこした。今回の事件は「茨城県の運転は荒い」という世間一般の思い込みの象徴になってしまったようなのである。

しかしニュースをよく吟味すればわかるように、あおり運転をしたのは「大阪在住」の男で、使われたクルマは横浜市内のディーラーから代車として貸し出されたものであるらしい(参照)。この男がたまたまコトを起こしたのが常磐自動車道というわけで、茨城県としてはいい迷惑なのである。

この事件で逮捕された宮崎文夫という男が、どうしてまた横浜のディーラーから代車を借りて茨城県まで来たのかについてはまったく情報が公開されていない。茨城県民としては「お前みたいなヤツに、用もないのに来てもらいたくないわ」と言いたいところだ。

それにしても世間というのはよくよくわからないもので、こんなひどい男が、居住地でもない横浜のディーラーから簡単に BMW の SUV を借りられるようなのである。一見羽振りがよさそうだと、クルマを売りたい一心で簡単に貸し出すのだろうか。

いずれにしても、世間にはこんな滅茶苦茶なやつが生息しているわけだから、クルマを運転する時には前だけでなくバックミラーやサイドミラーを頻繁に確認して、アブナそうなクルマが来たらさっさとやり過ごす方がいい。そして追い越し車線をノロノロ運転するクルマはこうした被害に遭いやすいかもしれないから、ゆっくり走りたいなら(3車線の真ん中ではなく)左側の走行車線を走る方が無難だろう。

 

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2019/08/20

iPhone XR に機種交換して半月以上経った

2年以上使ってきた iPhone 7Plus が、7月下旬におシャカになった。他から電話がかかってくるとそれを関知して受信音やバイブレーションで知らせてくれはするのだが、会話で応答できなくなったのである。さらにまた、発信もできない。受信記録は残るので、再起動してこちらからかけ直すと話ができるが、しばらくするとまた通話できなくなる。

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かなりハードに使い続けてきたのでこれも仕方がない気がするが、このままでは仕事にならないので、7月 24日に iPhone XR に機種交換した。最初の iPhone 3G からほぼ 2年ごとに機種交換していることになり、これはもう定期的なお約束みたいなものだ。それから 3週間以上経過したので、この辺りで使用感をレビューしておいてもいいだろう。

まず最初に戸惑ったのが、ホームボタンがないことだ。iPhone 7Plus までは画面の下に物理的なホームボタンがあり、これをプッシュすることでアプリを終了させるなどの操作ができた。またこのボタンでログインの際の指紋認証もできたのである。

それがなくなって、指紋認証の代わりに「顔認証(Face ID)」でログインするシステムとなった。顔認証は最初の認識作業でちょっとした手間がかかるが、一度認識してしまうとそれから後は動作が速い。スイッチ・オンすると一瞬の間に Face ID が機能してすぐにログインされる。かなりのスピード感だ。

さらにアプリを終了させるには、ホームボタンを押す代わりに画面の一番下にタッチし、上にスワイプする。この動作に慣れるのにちょっと手間がかかったが、翌日までには身についた。一度慣れてしまえばどうってことはない。

私は PC も Mac を使っていて、さらに腕時計も Apple Watch なので、今や iPhone、iPad と合わせて完全に 4点セットである。iCloud を介してこの 4つのデバイスを連携させていると、使用感は本当に快適だ。iPhone の良さは、単体ではなく Mac、Apple Watch などとの連携でこそ発揮されると思うし、その連携はますますスマートになってきた印象がある。

 

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2019/08/19

「スイカの種を食べるとへそから芽が出る」という話

子どもの頃、「スイカの種を食べるとへそから芽が出る」と言われた。この警句ともジョークともつかない話は私の生まれた山形県庄内地方特有のものと思っていたが、ネットで調べるとほぼ日本全国に広まっており、しかも今でも生きている話のようで、こんな風に真面目に論じたページまである。

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日本でスイカが一般的に広まったのは江戸時代後期からとされていて(参照)、こんな話が作り上げられたのはそれ以後のことだろう。ということは長く見積もっても 1950年代以前のほぼ 100年足らずの間に、テレビもインターネットもなしに山形県の田舎の片隅にまで伝播していたことになる。

ただ、考えようによってはいかにも容易に発想されそうなことでもあるので、あるいは同時多発的なものだったのかもしれない。いずれにしてもフォークロアの威力というのは大したもので、なかなか侮れない。

上で紹介したページには「スイカの種を食べるとヘソから芽が出る由来とは」という項目があって、「農家説」と「食べ過ぎ注意説」の 2つが紹介されている。

「農家説」というのは、農家で「子供達にスイカを振る舞い、 スイカの種を畑に蒔かせる作業を手伝わせたようです」とあり、「スイカの種ごと食べられてはダメなので、『スイカの種を食べるとヘソから芽が出る』と子供が怖がるようなストーリーになった」とされている。要は「種の確保」という、ある意味「合理的」な話である。

ただ、スイカの種蒔きの時期は食う時期に先立つので、スイカを振る舞って種蒔きを手伝わせたというストーリーには無理がある。それに「種確保の必要性」は何もスイカに限ったことではないので、この説は一見魅力的ではあるが、ちょっと「眉唾」かもしれない。

「食べ過ぎ注意説」は、「子供がスイカを食べ過ぎてお腹をこわすのを避けるため」とある。スイカは水分が多く(「食養」でいう「陰性食物」)、体を冷やす作用があるため、「種を取らせる行為を間に挟む事によって大量に食べるのを抑止していた」というのは、ある意味、理にかなっているが、かないすぎておもしろくもなんともない。

私としては、単なる「お笑いノリのお話」と解釈すればいいだけと思っている。全ての言い伝えにもっともらしい教訓を求めるのは、話がお堅すぎる。「単なるお笑い」にだって、十分な存在意義があるのだ。

ちなみに私は子どもの頃、「へそから芽が出る」と言われて、「それならスイカを買わずに済むからいいじゃん!」なんて「人間スイカ畑」みたいなノー天気なことを考えていた。スイカが育って重くなったら、それをぶら下げながら暮らすことになるという不具合にまでは思いが至らなかったのだから、「ユニークではあるが、考えの足りない子」だったようである。

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2019/08/18

「日本三大がっかり名所」というもの

LIMO というサイトが "「日本三大がっかり名所」ホントにがっかり? それとも意外と楽しめる?" という記事を載せている。この記事によると「日本三大がっかり名所」というのは、「札幌時計台」と土佐の高知の「はりまや橋」の 2つが衆目の一致するところで、残り 1つは「諸説ある」のだそうだ。

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このうちの「はりまや橋」については、このブログでも 15年も前の 11月に「土佐の高知のはりまや橋で」というタイトルで、当時の記事としては珍しく写真入りで書いている。この記事でも、札幌時計台とはりまや橋に続く「残る一つは諸説ある」としていて、まあ、「三大チョメチョメ」の 3つめが「諸説あり」というのは、この世界のお約束みたいなものだ。

ちなみにこの記事では「残る一つ」として取り沙汰されているものは「沖縄の守礼の門、名古屋テレビ塔、京都タワー、日光東照宮の眠り猫というあたり」としている。このうちで、当時は「沖縄の守礼の門」はまだ行っていなかったが、残りの 3つに関しては「なるほど、見事ながっかり度である」とコメントしている。

とくに「日光東照宮の眠り猫」については、「そのがっかり度でいえば圧倒的なものがある」と書いたが、東照宮自体のケバい歌舞伎趣味は嫌いじゃないので、ついでに「招き猫まで許してしまう」としちゃってる。それに「招き猫」そのものは「小作品」だから、厳密には「名所」ってわけじゃないしね。

さらに「札幌時計台」については「なんとなく雰囲気はある」として許しているし、「はりまや橋」も「ここまでくれば話題としてはおもしろいということで、賞賛したい気持ちにまでなる」と書いている。我ながら物わかりのいいことである。

それから沖縄には 13年前に初めて行って、当然首里城にも行ったが、守礼の門を見てもちっともがっかりなんかしなかった。日本の神社のスタイルの原型みたいな構造に、むしろ感動すらしている(参照)。というわけで、正味で「がっかり」というのは「名古屋テレビ塔」と「京都タワー」ぐらいのものだが、この 2つに関しては元々別に期待なんかしていないから、がっかり度は薄い。

さて、残る 1つ。私の記事では取り上げていなかったが、LIMO の記事に載っているのは、長崎の「オランダ坂」である。これが 「三大がっかり名所」の候補であるとは、ついぞ知らなかった。これ、一見「フツーの坂道」に過ぎないので、がっかりと言えばがっかりかもしれないが、まあ、さりげなく通り過ぎればいいだけのことだろう。

ここで世界に目を移すと、「世界三大がっかりスポット」というのもあるらしく、それは "行く前にチェック!世界の『3大がっかり』観光スポットって!?" というページによれば、「マーライオン」(シンガポール)、「人魚姫像」(コペンハーゲン)、「小便小僧」(ブリュッセル)ということになっているらしい。私は残念ながら、1つもナマで見たことがないし、別に見たいとも思わないなあ。

というわけで、「がっかり名所」と言われるものも、前もって勝手な期待を抱きすぎなければいいということだ。

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2019/08/17

肉食を避けるライフスタイル

佐久間裕美子さんという人が NewSphere に 「ヒップな生活革命、その先(Wear Your Values)」という連載をしていて、その中で「食をめぐる問題」というのを書かれている。そのしょっぱなでレポートされているのが、アメリカの食べ物が最近おいしく健康的になってきたということだ。

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レストランのメニューに "Locally grown and sourced"(地元で栽培・調達された)との文言を見ることが当たり前になって、有機栽培の野菜も増えているというのだから、かなりうらやましい話だ。一時はジャンクフードばっかりみたいな印象のあったアメリカの食べ物だが、近頃かなり進化しているようなのである。

地元で農薬を使わずにオーガニックな育て方をされた野菜は、間違いなくおいしい。海を渡ってくる化学肥料と農薬漬けの野菜とは別物と感じられるほどだ。

彼女は 2年前から肉を食べるのを止めたと書かれている。卵や牛乳などに至るまで動物性の食品を完全に避ける「ヴィーガニズム」ではなく、魚介系は食べる「ペスカテリアニズム」を実践しているとのことで、この点は私も同様にペスカテリアンなので、ますます共感をもって読んでしまった。

今回の記事は彼女の連載の内容をそのまま紹介することが目的ではないので、興味のある方はリンク先に飛んで読んでいただきたいが、1点だけここでも強調するとすれば、「人間が肉を食べる行為を減らし、肉の生産量を減らせば、急速に進む温暖化の緩和に貢献できる」ということだ。どうしてそうなるのかも、リンク先を読んで戴ければ理解できる。

私が肉を食べない理由はこうした環境倫理的なものなので、この点でも彼女に共感する。このように、世界では好き嫌いではなくエシカル(倫理的)な理由で「肉を食わない」というポリシーの人が増えているのである。

ところが日本では肉食が花盛りで、肉を食わない人間が外食しようとすると、本当に選択肢が狭まるのである。それについては 3年前の「ノーミートのメニューは選択肢が極端に少ない」、昨年の「何でもかんでも肉が入ってしまう時代」という記事で触れた通りで、私なんか最近は「蕎麦屋以外にはアブなくて入れない」と思っているほどだ。

ここで心配になるのが、来年の東京オリンピックである。外国からかなり多くの「肉を食わない人」が入ってくるだろうが、彼らの需要にきちんと対応できるレストランは本当に限られる。

外国人に「毎日蕎麦を食え」というわけにもいかないし、さらに厳格なヴィーガンとなると魚の削り節で出汁を取る蕎麦汁も御法度だから、本当に食うものがなくなってしまう。彼らが困らないような対応ができてこそ、文化国家というものだろうが、この点では日本はお寒い限りだ。

日本は無闇に「皆と一緒」が尊重される画一主義の国で、多様なライフスタイルが受け入れられない。宗教的、倫理的な理由で食にこだわるのはややもすると「変人」「わがまま」という扱いにされてしまい、きちんとした対応がほとんど期待できない。

私は「真夏の東京でのオリンピック」なんて、ある意味狂気の沙汰と思っているほどだが、日本で肉を食わない者のためのメニューが豊富な外食店が増えるきっかけになってくれるとすれば、少しは意味があるかもしれないと思う。

【付記】

魚介は食べるが肉は食べない「魚菜食主義」は英語では "pescetarianism" と言われるが、外来語として入ってきてから日が浅いためカタカナ表記が定まっておらず、魚菜食主義者は「ペスカタリアン」「ペスクタリアン」などと表記されている。

ただ、これは魚介系スパゲティなどの「ペスカトーレ」とローマ字読みの折衷みたいなもので、実際の英語の発音から離れすぎなので、ここでは佐久間さんに倣って、「ペスカテリアニズム/ペスカテリアン」と表記した。

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2019/08/16

奈良の ”Engli sh Guides"(あるいは Engrish Goodwil Guides)というもの

昨日は台風 10号の影響で予約していた新幹線「のぞみ」が運休となり、1本後の便に振り替えてなんとか無事に奈良に着いた。そして JR 奈良駅前の観光案内所のカウンターに、下のような案内表示のスタンドがあるのにちょっと驚いて、思わず tweet したのだった。(参照)、

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"FREE! Engli sh Guides EGG Nara YMCA" と表示されていて、「”Engli" って何じゃいな?」と思ってよく見たら、”Engliish” とミススペル("i" を 2つ重ねてしまった)して、1個塗りつぶしてあるんだったよ。スタンドを裏返してあるからいいと思ってるのかもしれないが、その裏返しの面の方が正面を向いているのだ。

さらに、下の方に表示されている  "EGG" というのは何の卵だろうと調べてみると、「奈良YMCA善意通訳協会(EGG)」という任意団体だった。それにしても、どういう英語表現すると略称 "EGG" になるのだろうと気になってしまい、さらに調べてみると、この団体の Facebook Page が見つかった。

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このページの左上にあるクレジットによると、何と【Engrish Goodwill Guides "EGG"】なのだそうだ。うっかり見逃すと何だから、ちょっとクドく書かせてもらうが、"English" じゃなく "Engrish" である。この国の中学生がよくやっちまうやつだ。

さらに気になってしまうのは、カッコが「入れ子」になってしまっていることである。ことのついでにもっと細かく言うと、同じカッコでも半角と全角が不細工に混在しちゃってるし、これ作った人、自分で気持ち悪くならなかったかなあ。

エンブレムには "Since 1970" とあるから、あの大阪万博から半世紀もやってるのだね。なかなか立派なものだ。ということは、この団体のメンバーは年配の方が多くて、Facebook Page 作りなんて他人任せにしているんだと思う。「何か、ホームページがあるらしいね」ってなぐらいのもので、自分で覗いてみたこともないに違いない。

うむ、敢えてそう思うことにしよう。そう思わないことにはちょっと悲しすぎるものがあって、この団体に英語ガイドを頼む者なんていなくなってしまうだろう。救いと言えば、英語版のトップページには、少なくともミススペルは見当たらないことだ。(表現としての疑問点はいくつかあるけど、キリがないから触れない)

というわけで、私はこの団体にわざわざ「修正した方がいいですよ」なんてメールするほどお節介じゃないし、この国の英語レベルのありのままの指標として、このままに放っておく方がいいんじゃないかとまで思ったりもする

あるいは心ある親切な方が気になって気になって、見るに堪えなくなってしまったら、一言知らせてあげるという goodwill を発揮してもいいかも。

 

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«香港の自由を守る運動と、ベルサーチの Tシャツ