2018/11/20

カリフォルニアの森林で落ち葉かきをするという発想

先に 「カリフォルニアの山火事は、州の森林管理が悪いからだ」 と tweet したトランプが、「フィンランドを視察した際に、落ち葉かきをしっかりしてるから山火事にならないと聞いた」 と発言して、そのフェイクぶりが話題になっている (参照)。広大なカリフォルニアの森林を、どうやって落ち葉かきしろというのだ。

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広大な森林の落ち葉かきなんて、人力だけでは到底無理だろう。何台もの専用車両を投入して、落ち葉を集めなければならない。しかし、それもかなり危ない。当ブログの 11月 16日付 「カリフォルニア森林火災の原因」 で触れたように、異常な高温低湿度のカリフォルニアでは、「草刈り機の火花」 で山火事になった例が報告されているほどだ。

「落ち葉かき専用車両」 のエンジンから火花が飛んで枯れ葉に燃え移ったりしたら、それこそ目も当てられない。そうなると、「エンジン付きの車両を使うのは危険だから、人力でやれ」 なんて言い出しかねない。しかし最近の落ち葉かき用の熊手 (レーキ = rake) は、ほとんどが金属製だから、やっぱり危ない。

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なにしろ、「ラフに打ち込んだゴルファーが、リカバリーショットで草の下にあった岩をこすって、火花が飛び…」 という原因でも、実際に山火事につながったと伝えられている。それほどまでの異常事態なのだ。「金属製レーキで落ち葉かきしていて、草の下にあった岩をこすって火花が飛び…」 なんてニュースが飛ぶのに、エイプリルフールまで待たなくてもいいかもしれない。

ここは、トランプを先頭にしたホワイトハウスのスタッフが横一列になり、消火器を背負って、レーキで落ち葉かき作戦を展開するしかないようなのだ。何しろカリフォルニアの森林の半分以上は、連邦政府の管理下にある国有林だというのだから。

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2018/11/19

大臣の劣化は、国民の劣化の現れ

今年 4月 25日の"「弱り目にたたり目」 の政権" という記事で、「近頃、麻生さんの人相が悪くなったんじゃなかろうか。昔はもう少し柔らかみがあったような気がするが、安倍さんなんかとみっちり付き合っているうちに、こんなような顔になってしまった」 と書いたが、最近ではさらに輪を掛けて顔が悪くなってしまったと感じる。

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世の中では 「人の税金で東大に行った」 という発言について、失言だの放言だのと批判されているが、こんなの、批判に値するほどの発言じゃなく、単なる世迷い言に過ぎない。最近の麻生さんの頭の中は、人相以上に劣化してしまったもののようだ。

今月 10日は例の桜田義孝五輪担当大臣の答弁について 「哀れなオッサンを責め立てるしかない、政治の劣化」 という記事を書いた。桜田大臣の場合は、日本語が不自由すぎる答弁が槍玉に挙げられたが、今回の麻生さんの発言もレベルで言えば大体似たようなものである。片や訥々、片や饒舌という違いに過ぎず、要するに頭の中が劣化している現れに過ぎない。

こんな程度の発言をまともな正論で批判しても、馬鹿馬鹿しいだけである。こんなような馬鹿馬鹿しいレベルの人たちが政府の大臣なんか務まちゃってしまってるというのは、我々国民の責任でもあるのだよ。何しろ、国会議員を投票で選んだ結果が、こんなことなのだから。

我々自身が劣化しちゃってるということに、少しは危機感を抱かなければならないのだろうね。

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2018/11/18

「宇宙的臭い」 って、結構臭いらしい

エコ商品大好きな妻が、「ガイアの夜明け」 で紹介されていたという 「ランドリーマグちゃん」 というのを Amazon で購入した。ピュアマグネシウムの作用で、洗剤を使わずに洗濯物をきれいにし、消臭除菌までできるというのである。

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というわけで、3日前から我が家でも使い始めたのだが、確かにちゃんと汚れは落ちる。しつこい汚れはどうだかわからないが、消臭効果もあるようで、部屋干ししても全然気にならず、悪くない。しばらく使い続けてみようと思っている。

ちなみに、妻がこの商品を気に入ったのは、Amazon の商品レビューにあった ひぐらしさんという方の 「宇宙的臭を放つ部活動靴下に! 消臭&防臭効果あり、さらに庭木にも」 というコメントが気に入ったからだという。「子どもの宇宙的臭を放つ部活動靴下も完全無臭に」 なったというのである。(決して私の靴下が臭いってわけじゃないので、宜しく)

この 「宇宙的臭」 という表現が秀逸だ。「宇宙的」 という意味では、あのカウンター・カルチャー全盛時を過ごした私の年代は、「コズミック」 という言葉に馴染んでいる。若くして死んだジャニス・ジョプリンには "Kozmic Blues" (Cosmic Blues じゃない) というアルバムがあるほどで、それにちなんで (?)、「宇宙的臭」 は "kozmic odor" と英訳したい。うぅむ、本当にかなり臭そうである。

で、これで済まないのが私の 「もの好きすぎる」 ところで、「宇宙的臭い」 ってどんなんだろうと思い、ついググってしまったところ Lifehacker の 「宇宙ってどんな臭い」 というページに行き当たった。原題は "What does space smell like?" というもののようで、"kozmic odor" とは一言も言ってないのがちょっと残念だ。

しかしこの記事の小見出しは、「宇宙の臭いは、ザックリいうと、くさい」 というもので、次にように説明されている。

宇宙空間は、実にさまざまな臭いであふれています。しかし、そのほとんどは、炭化水素が燃焼した臭いなのです。未知の宇宙空間は、ナスカーレース (カーレース場) の臭いがする──熱した金属の臭い、ディーゼルエンジンの臭い、そしてバーベキューの臭い...そんな臭いたちです。そのほとんどの臭いの素となるのは、死んでゆく星たちです。

実際には、宇宙飛行士たちでも宇宙空間で直接臭いを嗅ぐことは不可能なのだが、宇宙服を着て宇宙空間での作業を終えた後、宇宙船に戻って宇宙服を脱ぐと、その表面からそんなような臭いがするというのだ。「へえ!!!」 と感嘆符を 3つぐらい付けて驚きたくなるような話である。下に埋め込んだビデオで、そのイメージがつかめるかもしれない。

というわけで、「宇宙的臭い」 ってのは、本当に結構臭いらしく、ひぐらしさんのコメントは図らずも核心を突いたもののようなのである。いや、もしかして 「宇宙は臭い」 と知ってらしたのかな。

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2018/11/17

カリフォルニア森林火災の原因

米国カリフォルニア州で森林火災が頻発して大きなニュースになっている。何しろ空気の乾燥具合が半端じゃないので、ちょっとしたことで火が燃え上がってしまうというのだ。

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ニュースでは 「自然発火してしまうほどの乾燥」 などと言われるが、本当にそんなに頻繁に自然発火なんてしてしまうものなのだろうか。

中学生の頃だったか、板にちょっとしたくぼみを作ってその中にノコギリ屑を盛り、棒を押しつけてきりもみさせ、摩擦熱で発火させるという実験をしたことがある。ものの本には、原始人はこのようにして火を起こしたと書いてあるのだが、実際にはなかなか容易に火が付くものではない。

何人か交代でトライし続け、ようやく僅かに煙が立ち昇るようになる程度で力尽きる。たった 1度だけ、ポッと炎が上がったことがあったが、それも一瞬でしかなかったと記憶している。いくら 「湿度 10%以下の乾燥」 といっても、そんなに簡単に自然発火が起きるものだろうか。

試しにいろいろ検索してみたところ、森林の 「自然発火」 を積極的に肯定しているページはほとんどなかった。National Geographic の 2014年 5月20日付の記事は、「カリフォルニア山火事、95%は人為的」 としている。落雷による火花が原因の場合もあるが、多くは人為的な原因によるものだったとしている。

Naver まとめの「頻繁におきるカリフォルニアの 『山火事』 の原因。納得できるものから意外なものまで」 という 2015年 7月 18日の記事は、mamemoke さんという方が 「毎年疑問だったので調べてみました」 としてまとめてくれたものだが、その中で一応 「自然発火」 ということにも触れられており、その出典とされる Wikipedia では、次のように書かれている。

山火事の原因は主に2つに分かれる。1つが自然発火で、雷や火山の噴火などが原因となり発生する。まれにだが、枯れ葉同士が風で擦れあい、その摩擦で発生する場合や熱波の影響で発生する場合もある。

ここで注目すべきは、自然発火とされるものも多くは雷や火山の噴火などが原因とされており、摩擦で発火するのは 「まれにだが」 と但し書きされていることだ。やはり山火事の直接的原因となる 「火」 は、ほかからもたらされることが圧倒的に多いようだ。

このサイトでは他の原因として、「放火」、「電線が落下」、「草刈り機の火花」、「たき火の不始末」、「違法なキャンプファイヤー」、「狩猟者 (ハンター) による火の不始末」、「子どもの火遊び」、「花火」、「麻薬密売組織による、調理時の火の不始末」、「ゴルフ(!?)」、「救助を求めての放火(!?)」 というのが挙げられている。

意外なのは最後の 2つで、「ゴルフ」 というのは、「ラフに打ち込んだゴルファーが、リカバリーショットで草の下にあった岩をこすって、火花が飛び…」 というケースだ。「救助を求めての放火」 というのは、「米カリフォルニア州北部の森林公園に出産間近の女性が迷い込み 1人で出産、数日間身動きが取れずにいたが、助けを呼ぶためにつけた火が大きな山火事となり…」 なんてことらしい。いやはや。

いずれにしても、他の原因については具体的な実例が紹介されているが、「枯れ葉同士の摩擦」 ということに関しては、実例紹介が見当たらない。やはり山火事の原因は圧倒的に人為的なものが多いようなのだ。

ちなみに自然発火に含まれる 「落雷」 が原因ということに関しては、フツーは雷には雨が付き物なので、山火事の原因にはなりにくい。しかしカリフォルニアではあまりの熱波で上空の気温も上がってしまい、雷雲から落ちる雨が地上に届くまでに蒸発してしまって、乾燥したままの地表に雷だけが届くという 「ドライ・サンダーストーム」 が発生する (参照)。

いずれにしても、これほどまでの森林火災の多発は、地球温暖化に伴う熱波と乾燥がバックグラウンドになっていることが否定できない。トランプは 「州の森林管理の粗雑さ」 が原因と tweet したが、実はカリフォルニアの森林の 60%は連邦政府の管理下にあるという。「できるもんなら、自分で緻密に管理してみろよ!」 と、ブーメランが戻ってくるだけのようだ。

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2018/11/16

「ノック 2回は、トイレの在室確認」 という都市伝説

今月 12日付の "「ノックは 3回」 という歌があるが" という記事で、某就活サイトにある 「ノックの回数」 についての 「プロトコールマナー」 という記述を紹介した。「ノック 2回は、トイレの在室確認用。3回は、家族、友人、恋人などの親しい相手。4回以上は、礼儀が必要になるオフィシャルな場や初めて伺った場所」 という、一見もっともらしい話である。

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この記事に、山辺響さんから次のようなコメントが付いた。

都市伝説の類という話も……。
https://www.apriori-eye.com/entry/protocol-manners-knock-the-door

リンク先は "a priori" というブログで、今年 8月 14日付の "「ノック 2回はトイレ用」 は嘘という不都合な真実" という記事だ。結構長めのエントリーだが、結論的には、「ノック 2回はトイレの在室確認」 とする信頼に足る客観的な根拠は、どこを探しても見当たらないということだ。

さらに、たにさんからも、以下のコメントをいただいた。

こんな都市伝説が生まれた経緯について調べている興味深いブログがありました。
https://www.netlorechase.net/entry/2017/01/22/070000

こちらのリンク先は、A Netlore Chase というブログの、2017年 1月 22日付 「ノックは何回するのが正しいのか、プロトコールとディグニティー」 という記事である。こちらも 「どうも英語圏の YahooAnswers やマナーに関するページを見る限り、『プロトコールマナー』 もなければ、ノックの回数についても正式に決められているようには見えません」 とある。

そりゃそうだよね。インターネットの通信規約 (いわゆる 「プロトコル」) に関しては、明確に定めないとめちゃくちゃになってしまうが、ノックの回数如きで明確な国際規約があるとは到底思われない。ましてや 「トイレの在室確認は、ノック 2回」 なんて国際合意があるとは想像しがたい。

日本では 「正式なノックは 4回と、プロトコールマナーで決められている」 と、あちこちで喧伝されているが、私の 12日の記事でも、自分としては洋画ではお馴染みの 「ドンドンドンドン」 という音とリズムが身についてしまっただけとした上で、次のように書いている。

多分、フツーの欧米人も、別に親から 「ノックは 4回しなさい」 と教えられたわけじゃなく、日常の生活の中で自然にその音とリズムに落ちつくのだろう。

つまり、「なんとなく、そうしちゃってる」 ぐらいの話としか思われない。「プロトコール・マナー」 なんていう妙な表記を目にした時点で 「何だかなあ」 とは思っていたが、早い話が、欧米のインターネット・ページをググり尽くしても、「部屋に入るときはノックするのが望ましい」 とあるばかりで、「その回数についてはほとんど触れられていない」 というのが結論のようなのである。

さらに言えば、欧米の公共トイレは (近頃は日本のトイレの多くも) 空室の時はドアが開いているというスタイルなので (稀に例外あり)、「在室確認は ノック 2回」 という 「プロトコール」 なんてものを定める意味がない。そういえば確かに、私は海外で公共のトイレを使う時に、ドアをノックした記憶がない。

ただ、小さなレストランなど、小規模な施設の場合は個室のドアが閉じているのがデフォルトの場合もある。これだと、開けてみようとするまでは塞がっているかどうかわからない。

この事について私は、14年以上も前に "「入ってます」 を英語でどう言うか?" という記事を書いたことがある。

友人が外国のレストランのトイレに入っている時、外から誰かがドアノブをガチャガチャ回して開けようとした (ノックなんてされなかった) ので、内側からノックで知らせようとしたのだが、なんとそのトイレはとても広くて、便器に腰を下ろしたままでは、ドアまで手が届かなかったのだそうだ。「そんな場合、『入ってます』 は英語でどう言えばいいのか」 と聞かれたのがきっかけである。

こんな場合、"Someone in" と言えばいいなんて話もあるが、私の経験では、米国のレストランでトイレのドアを開けようとしたら中から "Occupied!" という声が聞こえた。飛行機などのトイレの 「使用中」 の表示そのものである。なるほどね、それもありか。要するに、わかりゃいいという話で、決まった言い方なんてないのね。

というわけで、「ノック 2回はトイレの在室確認」 なんていう 「プロトコール・マナー」 は、確かに都市伝説に違いないようなのである。

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2018/11/15

名古屋の朝日新聞 (らしい) から、しょっちゅう勧誘電話がくる

昨年末の 「固定電話には、アヤシい営業電話しかかかってこない」 という記事で書いたように、我が家の固定電話は常時 「留守電設定」 で、しかも 1度呼び出し音が鳴っただけですぐに留守電応答に切り替わる。さらに呼び出し音のボリュームも 「ゼロ」 にしてある。

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つまり我が家では固定電話にかかってきても呼び出し音が鳴らないので、気付くことすらない。しかも間髪置かずに留守電応答に切り替わってしまうという、まことに愛想なしの設定にしてあるのだ。最近はすべてケータイで用が済むので、固定電話に出ることはほとんどない。

この設定にして 1年近く経つが、電話機の 「留守」 という赤いランプがほとんど毎日点滅して、着信と留守電メッセージがあることを示している。で、一応再生してみるのだが、意味のあるメッセージが残っていたのは、たった 1度だけで、その他はすべてすぐに電話が切られてしまっている。

たった 1度の 「意味のあるメッセージ」 というのは、「〇〇です。ケータイにかけ直させていただきます」 というもので、この人物からはすぐケータイにかかってきたので、それで用が済んだ。だから、これも厳密にい言えば 「意味のあるメッセージ」 とは言えない。

要するに、「我が家の固定電話にかかってくるのは 100%無意味な電話」 で、もっと言えば。「99.5%ぐらいは迷惑電話か勧誘電話」 と考えて間違いないということだ。こんなものに一々受話器をとって応答していたら、身が持たない。

ちなみに、ここ何ヶ月か、受信履歴に頻繁に 「052-209-****」 という番号が表示されており、留守電メッセージを再生しても、一言も残されていない。あまり何度もかかっているのでさすがに気味が悪くなり、インターネットで検索してみたところ、この番号でかかってくるのはどうやら 「朝日新聞の勧誘電話」 のようなのだ。(参照

今日の受信履歴はたまたま 「052-209-2634」 だったので、この番号で検索したのだが、下 4桁は、これ以外にもバラエティがあるらしい。おそらく 2630 から 2639 ぐらいまでは使っているんじゃあるまいか。

これらの番号の 「口コミ」 を読むと、「限定クーポンを登録住所に送付させて欲しいと言われた」 とか 「1週間無料なので是非とのこと」 とか、中には 「30年以上にわたり朝日を購読しているのに勧誘ってどうなっているのでしょう?」 なんてのもある。「登録住所に送付させて欲しい」 なんていうのは、ちょっと気味が悪くなるではないか。

朝日新聞本社は、こんな馬鹿なことは (多分) しないだろうが、おそらく販売店か、販売店の息のかかった連中が、毎日毎日こんな電話を日本中に掛けまくっているのだろう。電話代を払ってもペイするというのは、彼らにずいぶん金が流れているのだろうと想像するしかない。

で、こんなにまで無意味な固定電話回線なのだが、我が家はインターネット回線とコミコミで契約しているので、まだ生きながらえているわけだ。そのうちちゃんと整理すべき時がくるかもしれない。

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2018/11/14

高齢者の火災による死亡が多くなっている

近頃、この辺りでやたらと消防車のサイレンの音が響くようになった。冬は火事が多いというから、そろそろ冬も近いというような、季節要因ばかりではない。この辺りでは春だろうが夏だろうが、年中火事が増えているような気がする。

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原因として思い当たるのは、この地区でも高齢化が進み、老人だけの世帯が増えていることだ。年を取ると注意力が散漫になりがちだから、火の始末もおろそかになってしまうのだろう。我が家の近所も昔は子どもがたくさんいたが、今はほとんど独立して家を離れ、残されたのは 70歳を超える老夫婦だけというのが多い。たまに近所で会っても、みんな老け込んでしまっている。

住宅火災全般における高齢者世帯の比率については、詳しいデータは見つけられなかった (もっと念入りに探せば見つかるかもしれないが) 。しかし 「みんなの介護ニュース」 というサイトに、「火災の死者、高齢者の割合が大きい…原因のたばこは ”昔からの習慣” で辞められず!?」 という記事がある。

この記事によれば、東京消防庁のデータでは、住宅火災による死亡者の 75%が高齢者だという。東京都のようなところで 75%というのだから、この辺りではもっと高くなるだろう。何しろ、高齢者しかいないみたいな地域もあるのだから。

死者が出た火災のうち、原因として最も多いのは 「たばこ」 で、18%を占めるという。このニュースでは、次のように触れられている。

今の若い世代はあまりたばこを吸いませんが、昔は特に男性で喫煙率が高かったのです。その習慣を継続している高齢者ほどたばこを吸うというデータもあり、2017年の時点で 60歳以上の男性において 28.2%がたばこを吸っています。

28.2%というのは、ビミョーな数字である。前世紀後半では成人男性の 80%以上が喫煙者という時代もあったのだから、30%以下になったというのは、見方によってはかなりの減少だ。あるいは、喫煙者ほど早く死んでしまう傾向があるから、こんな数字になっているのかもしれないが、いずれにしても充分に低い数字になったとはいえない。

ただ、「その習慣を継続している高齢者ほどたばこを吸うというデータもあり」 というのは単なる思い込みで、厚生労働省国民健康栄養調査によると、平成 29年の日本の成人男性の年齢別喫煙率は、20代  26.6%、30代  39.7%、40代 39.6%、50代 33.4%、60代 30.6%、70歳以上 16.2% である (参照)。30〜50代の喫煙率が、まだまだ馬鹿みたいに高い。

「JT全国喫煙者率調査」 でも、60代以上の男性の喫煙率は 21.3%と伝えられており、実際には喫煙率が目に見えて下がるのは 70歳を過ぎてからのようである。それは、最近のたばこの値上がりが年金生活者にこたえるというのが最大の理由だろう。だったら、たばこ 1箱 1,500円とか 2,000円 (1本 100円ね) ぐらいにすれば、国民全体の喫煙率も劇的に下がるだろうに。

火災の話に戻ると一番危ないのが 「寝たばこ」 ってやつで、布団にたばこの火が燃え移ると死亡する確率が高いと伝えられている。老人が眠くなってベッドや布団に入ってからたばこを吸うなんていうのは、「ワシは死にたくてたまらないんじゃ。しかも周りに大迷惑をかけて死にたいんじゃ」 と言っているようなものだ。本当に本当に、たばこはやめた方がいい。

などと、こんなことを書いていると、またしても消防車のサイレンの音が響き始めた。2階の窓を開けて音のする方を眺めてみたが、火の手は見えない。あまり大きな火災ではないようで、不幸中の幸いというものだろう。

いずれにしても私だっていつまでも若いつもりではいるが、実年齢でいえば前期高齢者になったばかりなのだから、火の扱いには充分に気をつけよう。たばこは止めてから半世紀近く経つけどね。

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2018/11/13

「言われたい放題」 という摩訶不思議な表現

先ほど、友人と電話で仕事の連絡を取り合っていたところ、彼が 「ところでさあ、『言いたい放題』 って言葉はよく聞くけど、『言われたい放題』 ってのは、ちょっと変だよね」 と言い出した。一体どういうことかと思ったら、ネット・ニュースでこの言い回しを見かけたのだという。

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彼に教えてもらったサイトに飛んでみると、ニュースはニュースでも、どうでもいい類いの芸能ネタで、「何があった? みのもんたのおじいちゃんぶりが顕著に」 というタイトルだ。見ていてあまり気分のよくないみのもんたの顔写真の下の方に、なるほど、「さらに最近は、同じく司会を務める久本雅美に言われたい放題」 という一文がある。

これ、書いたのはペリー荻野というコラムニストらしいのだが、テキスト全体を読んでみれば、それほど滅茶苦茶な悪文家というわけでもなく、概ね意味は通じる。しかしいくら何でも 「言われたい放題」 というのはひどすぎる。「言いたい放題言われている」とか「言いたい放題されている」 ぐらいがフツーの言い方だろうね。

ただ、念のため 「言われたい放題」 でググってみたら、世間ではこの言い回しがそれほど珍しくないみたいなのである。Yomiuri Online の 「発言小町」 に 「退職にすることで、言われたい放題」 というのがあるし、Yahoo 知恵袋には 「職場言われたい放題ですごくストレスたまりますどうしたらよいのかわかりません」 という、ちょっと日本語が不自由っぽい人の質問もある。

みのもんたに関する記事ではもう一箇所、彼の 「シニアモード」 (要するに 「ジジくさい」 ってことか) の表現として、「顔の艶よりも赤味を帯びた血色のよさが目立つのである」 というフレーズも、何を言いたいのかよくわからない。ディスっているようで、実は持ち上げているような、苦しい表現とも読み取れる。

この記事、全体をよく読むと何だかんだとおチャラケた表現でウケを狙いつつ、結局は 「大御所」 のみのもんたを要所要所でちょこっとずつヨイショするという、かなりビミョーな配慮を見せるともなく見せながら、結局は持ち上げ気味の記事として終わっている。要するに、「業界内の人」 の文章ってわけだ。

というわけで、「言いたい放題される」 という受け身の表現じゃなく、彼は能動的に選んでそうした役どころを演じているということを匂わせたいという、筆者の潜在意識が、「言われたい放題」 という摩訶不思議な言葉を使わせたのだろうね。

芸能界ってのは、なかなかご苦労なところである。

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2018/11/12

「ノックは 3回」 という歌があるが

中学生の頃から洋画ファンだったもので、ドアは 4回ノックするものと思っていた。というか、「4回」 と明確な数字を意識していたわけじゃなく、「ドンドンドンドン」 とたたく音とリズムが身についてしまっていたのである。だって、洋画ではみんなそうしているのだもの。それがフツーと思うほかないではないか。

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多分、フツーの欧米人も、別に親から 「ノックは 4回しなさい」 と教えられたわけじゃなく、日常の生活の中で自然にその音とリズムに落ちつくのだろう。私の場合はたまたま、よく見ていた映画を通してそんな風になったのだが。

ところが上京して、友人や先輩の住むアパートを訪ねる時など、フツーに 「ドンドンドンドン」 とノックすると、とくに先輩などは 「お前のノックはうるさい。普通にトントンと 2回叩けばわかる。なんで 4回も叩くんだ」 と言うのだ。

その頃としては、「日本ではそういうことになっているのかなあ」 と思うほかなかった。日本のアパートなんて狭いし、ドアも薄っぺらなのが多かったから、西洋流に叩くとうるさく感じるというのもわからないではない。

先輩の 1人はアメリカン・ポップスの 『ノックは 3回』 (YouTube で聴ける) というのを持ち出して 「アメリカだって、『ノックは 3回』 ということになってるじゃないか。お前はやりすぎだ」 なんていうのである。まあ、確かに 1971年のリリースで、そんなヒット曲があった。

しかしあの歌は、ちゃんと聴けばわかるけど、ドアのノックの回数のことを歌ってるんじゃない。アパートの下の階に住む女性に恋を打ち明け、「受け入れてくれるなら、天井を 3回叩いて知らせて」 という歌詞なのだ。ちなみに 「ノー」 だったら配管を 2回叩いてくれと言っている。

ただ、そこで英語の歌詞の解説なんか始めたら逆に嫌みと取られかねないから、仕方なく引き下がり、それ以後は日本的妥協の産物として、小さく 「コンコンコン」 と 3回ノックすることにした。まあ、それが落としどころってもんで、仕方ないよね。

ところでノックの回数については、最近注目されている、いわゆる 「就活サイト」 でも取り沙汰されているみたいなのである。、面接を受けるために入室する際のノックは、何回が望ましいのかという話である。日本人って、細かいところでいろいろ言いたがるのだね。探してみたところ、こんな風に書かれているページが見つかった。(参照

ノックには正しい回数があることを知っていましたか? 実は、国際標準マナーであるプロトコールマナーによって、状況に応じての正式なノック回数が定められているのです。ノック 2回は、トイレの在室確認用。3回は、家族、友人、恋人などの親しい相手。4回以上は、礼儀が必要になるオフィシャルな場や初めて伺った場所。

「プロトコールマナー」 なんてものがあるとは、この年になって初めて知った。なんと、「一般社団法人 日本プロトコール・マナー協会」  「日本マナー・プロトコール協会」 という 2つの団体まであるらしく、びっくりである。

ただ、発音は 「プロゥトコル」  (アクセントは第二音節の 「ロゥ」 に置く) が一般的だと思うがなあ。「プロトコール」 って、業界用語みたいになっちゃってるのかなあ。つい 「コ」 にアクセントを置いて伸ばして発音してしまいそうだよね。

ちなみに上述の就活サイトでは、「4回がプロトコール」 と言いながら、現実的には 3回が望ましいとして、次のように書かれている。

実際に面接官の判断基準に沿うと、やはりこの 3回を基準にしている場合が多いようです。人事から直接、正しく 3回ノックをしたことを褒められた者もいたようで、見ている人は見ている (聞いている) ということでしょう。

「見ている人は見ている (聞いている)」 というのは、一体何を根拠として見ている (聞いている) のだろうかと思うほかない。というわけで、日本という国はやはり 「やたら細かい一方で、実際には言わく言いがたいウヤムヤの国」 であるようなのだ。なんだか、ナースコール、おっと違った、「プロトコール」 の協会に怒られちゃいそうである。

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2018/11/11

リュックを背負って移動する理由

東洋経済 Online に "お金持ちに 「手ぶら」 がやたら多い本当の理由  「大型リュック」で通勤する人が知らない真実" という記事がある。筆者はシンガポール在住の花輪陽子というファイナンシャルプランナーだ。

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この記事は以下の 3通りの内容が読み取れる。

  1. シンガポールの富裕層は、収入の大半が配当収入であり、彼らは余計な物を持ち歩かない。
      
  2. 従って、細心のファッションの流行は 「小さなバッグ」 であり、従って、小さなバッグをきれいに使えば、中古市場でも高く売れる。
      
  3. 富裕層はライフスタイルへの投資を惜しまず、1日に何度も帰宅して (職住隣接なので)、これから出かける場に相応しい格好に着替えるので、大きな荷物はいらない。

こうした富裕層のスタイルに対して筆者は、「日本では、『今から登山にでも行くの』 というほど大きなリュックを背負ったビジネスパーソンをよく見掛けます」 と書いている。そして、望ましいのは 「小さなバッグか手ぶら」 の富裕層のスタイルであり、「富裕層や成功者で、重そうなリュックやバッグを持ち歩いている人はほとんどいないでしょう」 としている。

これを読んで私はちょっとした反発を感じながら、「ああ、悪かったね。俺は 『登山に行くような大きなリュック』 の愛用者だよ」 と呟いてしまった。こんなのである。

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確かに、山小屋泊まりの一泊登山ならイケそうな大きさである。このリュックの中に、PCとその関連ケーブル類、読みかけの本、必要な資料、その他モロモロを詰め込んでいる。重さは大体 7〜8kg になるだろう。

何しろフリーで仕事をしているので、オフィスに行けば自分のデスクの上で PC が待ってくれているわけじゃない。仕事で使うラップトップ、その他の必需品は、常に持ち歩かなければならない。つまり、移動中もオフィスと同じ機能を果たせる最低限の環境を持ち運ばなければならないのだ。

ただ、これをいつも背負っているわけじゃなく、クルマで出かけるときは助手席に置いているし、電車での移動では網棚に置く。電車内でこんなリュックを背負っていたら、迷惑だしね。背負っているのは、歩いている時と、自転車で移動している時だ。

問題は自転車で移動している時だ。平坦路はいいのだが、長い登り坂でペダルを漕ぐ時なんかは、結構しんどい。ただ、数キロ続くヒルクライムをするわけじゃないから、ある意味、いいトレーニングになると割り切っている。

例の記事の筆者は、「『その荷物は、はたして全部必要なものなのか』 を考えてみてください。本来は持つ必要のないものまで持ち歩いているはずです」 と書いている。しかし憚りながら、私は必要だから持ち歩いているのである。無用な物を持ち歩くほどのオッチョコチョイじゃない。

富裕層と言われる連中が小さなバッグ 1つしか持ち歩かないというのは、読みかけの本もないし、移動の途中で目を通さなければならない資料もないのだねなんて思ってしまうのだよね。

彼らはスマホに連絡が入ると、「ああ、その線でよろしく頼む」 程度の返事をすればいいのかもしれないが、私みたいなヘビーユーザーだと、1日出歩いたら必ず午後 3時頃にはバッテリーがアヤシくなるから、スペア・バッテリーが欠かせない。

さらに、行く先々のコンビニでミネラル・ウォーターや清涼飲料水を買うのはエコに反すると思っているので、テルモスの水筒はいつも持っている。上の写真のサイドポケットに入っているやつだ。だから大きなリュックは 「本当に必要」 なのである。

ただ、ありがたいことに 「本当に必要なもの」 を厳選しているから、普段出歩くときも出張に行くときも、同じリュックで済む。出張の時にはせいぜい 1日分の着替えが加わるだけだ。私は旅先で洗濯することにしているから、1泊 2日でも 4泊 5日でも、着替えの量は変わらない。

だから、出張の荷物はむしろコンパクトである。富裕層と呼ばれる人たちは、ものすごい大きさのキャリーバッグを転がしてるみたいだけどね。

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