2014/07/28

こいしんじょっとう?

Google News の 「スポーツ」 の項目に、「鯉新助っ投ヒース、虎ゴメスは抑えた」 という見出しがあった。 「鯉」 だの 「虎」 だのいうのだから、プロ野球の話題だろうというところまでは想像できたが、「こいしんじょっとうヒース」 になると、わけわからん。しばらく悩んでしまった。

まあ、しばらくといっても 1分足らずで、最終的には、「新助っ投」 というのが、「新加入の 『助っ人投手』 って意味かも知れない」 と推理できた。ということは、これ 「しんすけっと (う)」 と読まなければいけないのかな。

スポーツ新聞の見出しは、時々 「ひねり」 のオンパレードみたいなことがあるが、あんまりやりすぎて、阪神が連敗した時の 「ファンも泣いトラ」 とか、ホークスが連勝した時の 「どうだ、見タカ!」 とかは、もう陳腐化してしまった感がある。

さらに意味よりもインパクト優先みたいなところがあって、時々ぎょっとすることがある。だいぶ前に見かけたのが 「復帰後初H」 というもので、これ 「初ヒット」 ということのようなのだが、ちょっとどぎまぎしそうではある。

あんまり暑くて頭がぼうっとしているので、今日のところは、お馬鹿な話題で失礼。

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2014/07/27

「顎関節症」 というもの その2 (あくびとイカとパンに注意)

今月 19日に "「顎関節症」 というもの" という記事を書いているので、一応その後の報告をさせていただく。

症状はだいぶ治まって、「ズッキン、ピキーッ」 という痛みはほとんどなくなった。それでもまだ、左の顎関節の周囲にそこはかとない違和感が残っていて、「あんまり無理できんな」 という気がする。

痛くてたまらなくなった翌日に接骨院に行き、「痛みが長引くようなら、歯科医にも相談した方がいい」 と言われていたのだが、その 2〜3日後に運良く (いや、これが 「運良く」 ってわけはないけど) 奥歯の詰め物が取れてしまって、いやでも歯科医に行かざるを得なくなった。

で、せっかくだから相談してみたら、これは 「よくある話」 なんだそうだ。それで、奥歯の穴に新しく詰め物をしてくれただけで、顎関節症そのものの治療はとくに何にもなし。「ほとんどの場合、ひどい痛みは 1週間ぐらいで引きますから、経過を見守るしかありません」 というのだね。

「あまりに痛みが長引くようなら、MRI 撮りますから、また来てください」 なんてことも言われたが、私はアルファベットの並んだ医療専門用語を聞くと、意味もわからずビビってしまうので、そんなことにならないように、根性で痛みを消してしまったよ。

一時はもう、頭の半分 (首筋から、耳の周囲と奥、後頭部の左側、こめかみに至るまで) にひっきりなしに 「ズッキン、ピキーッ」 と痛みが走り、とくに夕方以後がひどかった。それに関しては、一日の疲れが出る夕方以後に痛みがひどくなるのも、「よくあること」 なんだそうだ。

顎が外れかかった当日は別になんてことなかったというのも、「よくある話」 で、「突き指をした時なんかも、うずくような炎症の痛みが出るのは直後じゃなくて、翌日あたりからでしょ」 なんて言われ、「ふぅむ、そんなものか」 と得心した。私の場合も、1日半経ってから、急に痛くてたまらん状態になったのだった。

ちなみに歯科医の話によると、顎関節症の三大原因は、「あくび、イカ、パン」 なんだそうだ。

中でも一番多いのが、なんと 「あくび」 で、飛行機に乗って着陸する時、気圧変化に対応しようと唾を飲んだり大あくびを繰り返したりしているうちに、「メリメリ、バッキン、ベキベキ!」 というのが、よくあるらしい。私は 「耳抜き」 が得意なので、この心配はないが、できない人は今のうちに練習しておく方がいい。

そして食べ物で危ないのが、「イカとパン」 なんだそうだ。カッチンカッチンに固い草加せんべいみたいなものより、もちもち感が強すぎて噛み切りにくいのが、一番ヤバいというのである。

そういえば、思い出した。私が今回 「メリメリ、バッキン、ベキベキ!」 とやっちゃったのは、フランスパンにチーズや野菜をたっぷりはさんだのを食っていた時だった。これからは、この類いのものを食うときは、くれぐれも慎重に頬張ることにしよう。

【業務連絡】
というわけで、私の顎関節症は完全に峠を越したので、もうご心配には及びません。皆様も、あくびとイカとパンには十分にお気を付けください。

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2014/07/26

エルニーニョはどこに行った?

「エルニーニョはどこに行ったんだ?」 と思っていたところ、今日になっていきなり 「エルニーニョの発生時期がずれて、秋以降になる」 というニュースが舞い込んだ。

記憶にあるだけでも、少なくともここ 4〜5年は猛暑が続いているので、今年春頃に 「エルニーニョが発生するので、冷夏になる可能性がある」 と聞いたときには、農家の方には恐縮だが 「やった!」 と思ったものである。たまには過ごしやすい夏を過ごしてみたいではないか。

ところが、梅雨が明けてからというもの、ちゃんと暑いのである。朝から何もしなくても汗がしたたり落ちる。外を歩こうものなら、シャツが汗でびしょびしょになる。頭がぼうっとする。これって、熱中症の初期症状なんだろう。水を飲めば生き返るが、そのまま頑張ったりしたら、多分動けなくなってしまう。

「エルニーニョのはずなのに、おかしいなあ」 と思っていたら、なんとそれは秋以降のお話になったというのである。気象庁も中期予報を修正して、8月と 9月の気温は日本中で 「平年並みかやや高い」 ということになってしまった。

なんだよ、ぬか喜びだったのか。今年の夏もよれよれになって過ごすことになるのか。少し前までは、多少暑くても 「夏は暑いもんだよ」 と笑ってやり過ごすことができたが、昨今の暑さはそんなもんじゃない。マジになって身を守ることを考えなければならないレベルである。

東京オリンピックが開かれる 2020年には、温暖化はますます進行しているだろう。多分、今よりもっと暑い中でマラソンなんてやることになるのである。

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2014/07/25

ネスレ日本の 「レギュラーソリュブルコーヒー」 というもの その2

ネスレ日本が、製品の呼称問題でもめて、業界団体である 「全日本コーヒー公正取引協議会」 を脱退するのだそうだ (参照)。今後は日本のインスタント・コーヒー市場のトップシェアをもつネスレが、いわゆるアウトサイダーになるわけだ。

問題となったのは、ネスレの 「レギュラーソリュブルコーヒー」 という名称である。ネスレの言い分によると、同社の展開している商品は「微粉砕されたレギュラーコーヒー豆の粒を混ぜる」 という新製法なので、単なるインスタント・コーヒーではなく、「レギュラーソリュブルコーヒー」 というものなんだそうだ。

ところが全日本コーヒー公正取引協議会の加盟企業から、「消費者がレギュラー・コーヒーと誤認する」 という声が上がったため、同協議会で検討したところ、新製法での商品は重量比によって 「レギュラーコーヒー (インスタントコーヒー入り)」、「インスタントコーヒー (レギュラーコーヒー入り)」 とする規約改定案が採択された。

なるほど、これなら混乱は避けられるだろう。ちなみにネスレの製品は、多分 「インスタントコーヒー (レギュラーコーヒー入り)」 というカテゴリーになるのだろうね。

ところがネスレ側は、「レギュラーソリュブルコーヒー」 の展開を始めてから 4年間、消費者からのクレームは 1件もないとして、協議会の決定に不服を唱え、脱退することにした。「消費者が誤認する」 なんて言ってるけど、実は気にしているのは業界他社だけじゃないかと、ケツをまくってしまったのだね。

ところで私は、ネスレが自社商品を 「レギュラーソリュブルコーヒー」 という名称に一本化すると発表した昨年夏に、”ネスレ日本の 「レギュラーソリュブルコーヒー」 というもの" という記事を書いていて、今回の記事は 「その 2」 というわけだ。前回の記事では、次のように述べている。

「レギュラーコーヒー」 という言い方は結構複雑だ。日本でいうところの 「レギュラーコーヒー」 は、「インスタントじゃないよ」 ということを示すために、本家本元の方にわざわざ余計な形容詞を付けた言葉で、本当かどうか知らないが、UCC による造語と伝えられている。つまり、和製英語なのね。

じゃあ、本来の英語には 「レギュラー・コーヒー」 という言い方がないのかといえば、そういうわけでもなく、民族や地域性などにより、それぞれがてんでに 「この淹れ方、この飲み方こそが "regular coffee" である」 と思っているらしい。そのへんのことは、前回の記事に少し詳しく書いておいた。

つまり、全日本コーヒー公正取引協議会が、「レギュラー・コーヒー」 と誤認されるおそれがあるなんて言っても、「レギュラー・コーヒー」 という言葉を 「インスタントじゃないよ」 という意味で使っているのは日本だけのようで、国際基準にはそんなのはないのだから、あんまり説得力がない。何しろ、ネスレは外資だしね。

というわけで、「レギュラーソリュブルコーヒー」 というのは、言葉通りに受け取れば、これはネスレにとっても痛恨だろうが、「フツーのインスタント・コーヒー」 という意味でしかない。ネスレの製品をみれば、どうせ 「インスタント・コーヒー」 以外の何物にも見えないし。

ちなみに私自身は、コーヒーはちゃんとドリップして飲むので、ネスレの 「レギュラーソリュブルコーヒー」 とやらを飲む気はない。だから、どーでもいい。ただ、言葉の趣味の問題としては、「レギュラーソリュブルコーヒー」 というのは、言いにくいし、ナンセンスだし、悪趣味であるなあとは思う。

というわけで、とっくに見放してしまっているので、クレームなんかつける気にもならない。

ネスレとしても 「4年間、クレームが 1件もない」 なんて誇らしげに言っているが、実はこれは案外ヤバいことと思わなければならないだろう。少しはクレームがつくぐらいの方が、「きちんと意識されている」 ってことで、4年間も経つのに全然クレームがないというのは、「まともに受け取ってもらえていない」 ということを、自ら白状しているようなものではないか。

今月 21日の記事で書いているように、「国民の大多数に正しい情報がきちんと行きわたるなんて、期待しちゃいけない」 のである。メーカーの発信する情報は、ややこしければややこしいほど、消費者全体には伝わらない。伝わるのは、マニアックな消費者だけである。

で、コーヒーの場合は、マニアックな消費者はインスタント・コーヒーなんて興味ないから、そんなところにこだわってもあまり意味がない。ネスレの CM に登場する 「違いがわかる男」 も、どうみても日頃インスタント・コーヒーを飲んでるようには見えないし。

私には、ネスレがあまり意味のない独り相撲を取っているとしか見えないのである。ネスレとしては、業界団体を抜けることで、かなり高い会費 (大抵の団体では、売り上げ規模にしたがって会費も高くなる) を払わなくてよくなり、余計なしがらみもなくなるので、清々しているのかもしれない。

しかし、このような横紙破りをしてまで栄えた企業の例を、私はあまり知らない。マスコミはネスレから広告料をどっさりもらっているので、あまりまともには取り上げていないが、この件では、普通に考えれば公取が動くだろうしね。(動かなかったら、おかしい)

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2014/07/24

中国の食品スキャンダルの意味を考える

中国の上海福喜食品による期限切れ食肉使用がスキャンダルになったのは、当初からテレビによるスクープが発端だったと報じられていて、私はずっとそのことが気にかかっていた。

期限切れ食材使用なんてことは、日本の赤福だって似たようなことをつい近年までやっていたのだし、「中国がやっていないはずがない」 と思っていた。床に落ちた肉を拾って製造工程に戻すとか、カビの生えた食材を使うとかいうのも、中国のことだから、とくに驚くには当たらない。

そんなことは想定内としておかなければならない。ただそれが、中国人自身の手で暴かれ、中国内でも批判的に報じられて大問題になったというのは、ちょっと想定外だった。今回の件に関して、中国内の自浄機能が働き始めている証拠として、積極的に評価する向きもあるが、私はそれは一面的な見方でしかないと思っている。

別の見方として当初から出ていたのは、 「外資叩き」 というものだった。上海福喜食品は米国資本 100%の企業だと言うから、その見方は当然だろう。中国では年中行事のように、マスコミの手によって外資系企業が槍玉にあげられる。 

最近ではトヨタもアップルもさんざん叩かれた。あれは典型的な 「ガス抜き」 である。中国では自国商品への不満が高まる中、「外資の方がひどい」 と言わんばかりの情報発信をすることで、大衆の不満を逸らそうとする。

今回のスクープも、「中国の食品は危なくて口に入れられない」 と、自国民の間で言われているぐらいだから、その不満を逸らす狙いがあったのは確実だろう。「中国だけじゃない。外資系だって、こんなにひどいことをしている」 と訴えたかったに違いない。だからこそ、米資本の企業を潜入取材のターゲットにしたのだ。

トヨタやアップルが槍玉にあげられたのは、「外国から来て、中国に酷い物を暴利で売りつける会社を糾弾する」 という意味があった。中国人が本当はトヨタ車や iPhone が大好きだったとしても、槍玉にあげることで、確実にガス抜き効果があったのである。

だが今回の場合は、ガス抜きでは済まなかった。スキャンダル効果が、当初の思惑を完全に超えてしまったのである。この企業が 「外国から来て、中国に酷い物を暴利で売りつける」 のではなく 「中国で作ったものを、中国のみならず世界中に売りつけている」 という事実があることを、あまりにも軽く見過ぎていたようなのである。

報道が国内に止まっていれば、「ひどいのは外資」 というキャンペーンで済んだのだろう。しかしそれが世界中に広まった時点で、「中国製食品はヤバい」 ということになってしまったのである。「愛国無罪」 的な意識で外資系のスキャンダルを暴き立てたつもりだったのに、「中国製食品全体」 に跳ね返ってきてしまった。

要するに、余計なことをして、寝た子を起こしてしまったのである。

これは、国際市場における自国の影響力が自分たちの想像以上に大きくなってしまっていることに、中国人自身がまだ十分に気付いていないことから来たのだろう。勝手な都合による行為が、天に唾することになる時代になったということに、少しは気付いてもらわなければ困るのである。

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2014/07/23

戦闘地域の上空を飛ぶことについて

ウクライナ上空でのマレーシア航空機撃墜事故は、かなり衝撃的だった。地上では戦闘が行われていたとはいえ、航空戦や地上からの対空攻撃が日常的に行われていたわけでもない地域で、いきなり民間航空機がミサイルで撃ち落とされたというのだから、尋常じゃない。この地域を飛ぶ民間機は、しばらく皆無になるだろう。

私が初めてヨーロッパに出張した 1980年頃は、ドイツに行くのに、アラスカのアンカレッジを経由するのが普通だった。アンカレジで給油しないと、ヨーロッパまで燃料がもたなかったのである。アンカレジ空港の 「立ち食いうどん」 は、まずいのだが、ヨーロッパに 1週間もいると、里心付いてつい食ってしまうのが痛恨だった。

ところがその頃、ソ連 (当時は 「ソ連」 なのだったのである) 上空を飛んでヨーロッパに直行する便というのが登場した。これは画期的なことだったが、私はこの便には決して乗りたくないと思った。もしなにか不具合が発生して、ソ連領内に緊急着陸せざるを得ないなんてことになり、そのまま2〜3日ソ連で過ごすなんていう事態には、絶対に遭遇したくないと思ったのである。

今でこそ、年間 20回以上飛行機に乗る (とびきり多いというわけでもないが、決して少ないわけでもないだろう) 私だが、若い頃は飛行機に乗るのに恐怖を感じていた。初めて乗ったルフトハンザ機では、成田を離陸するとき、ずっと足を突っ張っていたのを思い出す。

まあ、今は 「人間が飛ばそうとして作ったものなんだから、問題なく飛んで当たり前」 と信頼を置く気になったので、飛行機に乗ることにそれほど緊張することはようやくなくなったが、それでも、戦闘地域の上空を飛ぶ航路の飛行機には、絶対に乗りたくないと思う。

平和はありがたいものなのである。そして、今回の事故の扱いをポリティカル・ゲーム化する現状には本当に心が痛む。

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2014/07/22

気にかかるのは、Amazon の大きすぎる段ボール箱

Amazon はとても重宝していて、しょっちゅう買い物しているのだが、一つだけ気になることがある。品物が届く時の段ボール箱が、無駄に大きすぎるのだ。新書版の本 1冊とか、SD カードリーダー 1個など、ほんの小さなものを買っても、ほぼ例外なく、週刊誌が 30〜40冊は入りそうなサイズの段ボール箱で届く。

Img_9430今回も偏光レンズのサングラスを 1個買ったら、いつもと同じサイズの段ボール箱の底のど真ん中に貼り付けられた姿で届いた。箱の容積の 80%以上は空気で占められている。ああ、もったいない。

思うに Amazon としてはこれが最小サイズで、これより小さいのは用意していないのだろう。この大雑把な感覚は、やっぱり米国の企業なのだと思ってしまう。日本の企業だったらもう一回り、二回り小さな箱を用意するだろう。

しかしAmazon としては、多サイズで取りそろえると、紙素材を多少節約するよりもコスト増になってしまうし、あまり多様なサイズの箱があると、バックヤードの処理もしにくくなるので、標準化しているのだろう。

しかしエコ派の私の感覚では、多少コストがかかっても無駄のないサイズの箱を用意する方が、結果として企業イメージのアップにつながると思うのだがなあ。

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2014/07/21

無法自転車について、さらに論じてみる

昨日の 「自転車のマナー」 という記事が、思いの外に関心を呼んでしまったようで、あっという間に 5件もコメントがついた。みなさん、自転車のお行儀の悪さには腹に据えかねておいでの様子である。山辺響さんのおっしゃるように、これは 「マナーの悪さ」 というより 「議論の余地のない法律違反」 というべき問題である。

ところで、コメント欄にも書いたことだが、私は自転車で右側通行をしている連中も、「自転車は左側通行」 という基本中の基本のルールを知らないはずがないだろうと思っていた。学校でも自治体でもこれだけ啓蒙に力をいれているんだから、知っていて平気でルール違反してるんだろうと思っていた。しかしどうやら、その考えは甘かったようなのだ。

「自転車は左側通行」 というルールを、本当に知らない人が多いようなのである。というか、「なんだかややこしいルールを聞いたことがあるような気がするけど、人は右側だし、自転車は 『車』 ってわけじゃないし (実は 『軽車両』 なのだが)、まあ、どっちでもいいんじゃないの?」 ぐらいに思っている人が多いみたいなのだ。

私は 「国民の大多数に正しい情報がきちんと行きわたるなんて、期待しちゃいけない」 と思っている。テレビでもラジオでも、地方自治体の広報紙でも、これだけ 「振り込め詐欺に注意」 と情報発信しているのに、引っかかる人が後を絶たないのだから、それは明白である。

だから、3年前にテレビが地デジに切り替わった時、「突然テレビが映らなくなった」 という問い合わせが集中したのだ。血相変えてそんな問い合わせをするぐらいだから、テレビへの依存度は高い人なのだろう。そんな人たちが、何年も前からあれだけ 「アナログ放送の終了」 を知らされても、「なんか、あるらしいな」 ぐらいにしか思っていなかったのである。

「人は右、車は、自転車も含めて左」 という、ごくごく当たり前の情報でも、実はその辺のじいさんばあさん、オトンオカン、ガキンチョまでには、きちんと届いていないのである。少なからぬ人たちが、この辺りのことに関しては、まったく 「無意識」 なのだ。

そしてそれは、学校や自治体が啓蒙活動に努力すれば届くのかといえば、そういうわけでもない。情報を受け取らない人というのは、何がどうあっても、金輪際受け取らないのである。

「拒否」 しているというわけじゃなく、「無意識だから届かない」 のである。無意識だから、当然受け取るべき情報を、自分はきちんと受け取っていないということに気付いていない。だから、「あ、こりゃいかん」 と反省することもできない。そしてその無意識さ加減は、命に関わる情報でも変わらないのである。

だから、「夜間に自転車のライトを点けるのは、車から認識してもらうためで、点けなきゃいきなりぶつけられてしまう可能性が高まるんだよ。命が惜しけりゃ、無灯火運転しない方がいいんだよ」 と、いくら口を酸っぱくして言っても、ライトを点けない人は、闇夜だろうがなんだろうが、金輪際点けないのである。

リスクに関する一般的原則から、彼らの意識はかけ離れている。いつの場合でも 「自分は別」 なのだ。「正常化の偏見 (normalcy bias)」 が、無意識に強すぎるので、自分はいかにぼうっとしていても、まず大丈夫と思っている。結果的には、周り中に 「ヒヤリハッと」 させまくり、迷惑かけまくりの上での 「大丈夫」 なのだが。

釈尊が 「知って犯す罪より、知らずに犯す罪の方が重い」 と言われたのも当然の話なのだ。それについては、2年半前に "「無明」 と 「罪」" というタイトルで論じているので、ご参照いただきたい。

で、私としては、世の中そういうもので直りようがない、不治の病みたいなものだからしょうがないと、諦めている。気付いてしまった者が気をつけるしかないのである。鈍感な者よりも敏感な者が気を利かせるしかないというのは、悲しいお話だが、自分が鈍感な方じゃなくてよかったとせめて喜ぶ方が、精神衛生にはいいだろう。

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