2014/12/18

大雪見舞い

昨日まで二泊三日で出張していたのだが、ビジネスホテルでは大抵 NHK の天気予報を見るので、今回の低気圧が 「爆弾低気圧」 と呼ばれたことを、帰宅するまで知らなかった。NHK ではもっぱら 「急速に発達した低気圧」 という言葉を使っていたからね。

Wikipedia によると 「爆弾低気圧」 というのは純粋な日本語じゃなく、1980年に MIT の気象学者、Frederick Sanders らが "bomb cyclone" と言い始めてから広まったものらしい。明確な定義はなく、気象用語としては俗語扱いになっているという。お堅い NHK が使わないはずだ。

それにしても、今回の 「爆弾低気圧」 はすごい。山口県からの帰路、北陸、東北の日本海側に行く特急は軒並み運行を停止していると伝えられた。我が故郷に行く際に、新潟駅から乗り換える L特急の 「いなほ」 はもちろんのこと、山形新幹線も停まっていた。北海道に至っては、「外出しないよう」 に呼びかけられていたほどだ。

私も一応、「雪国」 の生まれということになっているが、実はめちゃくちゃな大雪というのは経験したことがない。山形県の酒田という街は、人間が普通の都市生活をしているところとしては、「世界最凶のブリザード地帯」 と言われている。日本海側に直接面した港町なので、冬になると猛烈な季節風が吹き荒れるのだ。

この猛烈な季節風は 「地吹雪」 を引き起こす。35年前に上京して、私は 「地吹雪」 が何のことだか知らない人が多いのに驚いた。単なる吹雪のことだと思っている人が多いのである。今さらだがここで説明すると、地吹雪とは、一度地面に降った雪が強風で巻き上げられる現象である。視界を遮ってしまうほどの地吹雪も珍しくない。

酒田は、この地吹雪が多いのだ。なにしろ、冬になるとしょっちゅう風速 10m  (時々は台風並みの 20m) の風が吹き荒れる。だから、雪は上から降るというより、横から下から吹き荒れる。街中で平気で 「ホワイトアウト」 (視界が真っ白で何も見えなくなる状態) してしまう。私もほぼ手探りで学校に行ったことが何度かある。

下に積もりかけた雪が風で巻き上げられ、東側の山まで吹き飛ばされるので、普段の年は、雪は積もってもせいぜい 30cm 内外である。「吹きだまり」 と呼ばれる風の通せんぼになったところでは、1m 以上の積雪になることもあるが、そんなのはごく限られたエリアに過ぎない。

ただ、歴史に残る 「豪雪」 の冬になると、酒田でも大変な積雪になって、除雪した雪の捨て場に困るようなことがある。しかし、私が物心ついてから高校卒業するまでの間には、それほど極端な豪雪の記憶はない。

というわけで、私は猛烈な地吹雪体験は豊富だが、積雪量に限った大雪経験に関しては、まったく口ほどにもない男である。それだけに、今回の大雪に見舞われた地方の方は、年も明ける前からさぞかし大変なことになっているだろうと、お見舞い申し上げる次第である。

無理をして怪我することがないように、ぼちぼち対応していただきたいと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014/12/17

もし今度の選挙が全国 1区完全比例代表制だったとしても

共産党議員の宮本徹さんという議員が次のような tweet をして、ネット界隈で話題になっている (参照)。

【もし今度の選挙が全国1区完全比例代表制だったら】自民158、民主87、維新75、公明65、共産54、社民12、次世代12、生活9、幸福2、なし1。自民党の290議席は小選挙区制によるマジック。民意を大きくゆがめる小選挙区制廃止を求めるたたかいをあらためて決意しています

これだと自民と公明を足しても、過半数にも届かないことになり、今回の選挙結果は民意からかけ離れていることになる。ただ、一見するともっともらしい指摘だが、これはこれで数字のマジック以外の何物でもない。

それは、もし選挙制度が全国1区完全比例代表制だったりしたら、有権者の投票行動は現状とはかなり異なったものになるはずだからだ。

すべての有権者が、単純に心から共感して、支持する候補者や政党に投票するわけではない。そんな人はむしろ少数だろう。かなり多くの有権者は、候補者や政党を消去法で消していき、妥協の産物として投票先を決める。

「妥協の産物」 というのは、例えば現状の制度では消去法で最後に残った候補者に投票しても、自分の票が 「死に票」 になることが確実な場合、当落線上にいて、自分の票が影響力を行使できそうな候補に投票するという選択をすることがあるからだ。これを一般には 「戦略的投票」という。

選挙制度が変わったら、投票の戦略も当然の如く変化する。だから今回の選挙結果を、異なる仮想的制度にそのまま当てはめて議論するのはナンセンスである。それは数字のマジックにさらなるマジックを重ねて対抗しているに過ぎない。

ありえないことだが、もし選挙制度が全国 1区完全比例代表制だったら、私なら、政治が不安定にならないように、迷わず与党か、野党第一党に投票する。今回、批判票として共産党に投票した人の中にも、「あんまり増えたらヤバイ」と考えて、他の党に入れる人が出るかもしれない。

あるいは、投票の多様化が進みすぎて、反動としてかえって政党再編成が促進され、「右からちょっと右」 と、「左からちょっと左」 に別れて、連立狙いの連携がさかんになり、逆に政党の独自性が薄れるかもしれない。

さらにあるいは、キャスティング・ボート狙いの中道政党ばかりが漁夫の利を得るかもしれない。

さらにさらにあるいは、政党がばらけすぎて収拾がつかなくなることを防ぐため、政党としての成立要件がめちゃくちゃ厳しくなって、かえって非民主的になる事態につながるかもしれない。それは誰にもわからない。

いずれにしても今回の結果が、そのまま宮本氏の言うような結果にならないことは確実である。選挙に限らず、人間の行動って、そんなに単純なものじゃない。たとえ非理性的であったとしても、決して単純には済まない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014/12/16

秋芳洞に潜って、どういうわけか……

仕事で山口県に来ている。今日は時間があったので、秋芳洞に生まれて初めて行ってみた。小学校の時に日本最大の鍾乳洞というものがあると知って以来、何となく潜ってみたいと憧れていたのだが、今日、図らずもその願いが実現してしまったのだ。

今日は平日で、しかも肌を刺す風が吹く雨模様ということもあり、秋芳洞は閑散としていた。私はこうした閑散とした観光地というのがむしろ好きなのだが、今回はちょっと様子が違った。あの鍾乳洞というもの、一人で潜ると、ちょっとビビるのである。

思えば、私は高校を卒業して初めて上京し、地下鉄というものに乗るようになった時、ちょっと居心地悪い思いを感じていたのである。閉塞感というか、押しつぶされそうな暗闇の恐怖というか、自分はそんなのが苦手であると、地下鉄に乗って初めて知ったのである。高所恐怖症は昔から意識していたが、それだけじゃなかったのだね。

今では地下鉄にもすっかり慣れてしまってはいるが、今日、秋芳洞に潜って久しぶりであの居心地の悪さを思い出してしまった。中には要所要所に照明が点いているが、突然の停電なんかになったら、どうしよう。私は懐中電灯とロープを持って、ヘルメットをかぶってくるんだったと、半ば本気で思ったよ。

Img_0931

平日であまり人も通らないし、本当に心細い。あれだけ憧れていた秋芳洞を、私は小走りで駆け抜けるように見物してきたのである。ただ、そのスケールと造化の妙には十分に感動したけどね。

無事に脱出してほっとしたせいなのか、出口の観光みやげ屋で、妙なものを買ってしまった。小石である。私はいわゆる宝石にはちっとも興味がないが、小石はなんだか好きなのだ。映画 「おくりびと」 でも、手に握りしめた小さな石がちょっとした意味をもつが、小石はなかなかいいものである。

Img_0938

そんなわけで何を血迷ったか、どうでもいい小石を 6個、1600円も出して買ってしまったのだよ。帰ったら書類が風に飛ばないように、重石代わりに使おうと思う。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2014/12/15

選挙結果が馬鹿馬鹿しくてたまらない

先月 24日にも 「仕方のない選挙」 というタイトルで書いたのだが、結果として 「しょうもない選挙」 になった。投票率が低かったのは、かなりの部分で 「棄権」 という消極的行為というより、「付き合いきれんわ!」 という積極的意思表示でもあったと思う。

きちんと期日前投票した私でさえ、心の中で 「ああ、馬鹿馬鹿しい!」 と、呪いの言葉を吐きながらの行動だった。「とりあえず投票はする」 というポリシーがなかったら、投票なんてするだけ野暮と思ってしまったかもしれない。

選挙結果の数字をよく見れば、なぜか喜んでいる自民党だって、数字を減らしている。民主党が曲がりなりにも議席を増加させたのは、いわゆる 「第三極」 がガタガタして選択肢が狭まったので、図らずも嫌々ながらの受皿として機能してしまったからだろう。

要するに、大勢にほとんど影響ない程度に自民党が微減して民主党が微増し、ゴチャゴチャしていた第三極が整理され、どさくさで共産党がにわかに増えたという選挙だったのである。単純に見れば、それだけのことではないか。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2014/12/14

総選挙の投票率が、やたらと低い

今回の選挙、私はいつものように期日前投票を済ませておいた。仕事で帰りが遅くなりそうだったためだが、思ったより早く片付いて午後 6時前に帰宅したので、それから投票所に行けば行けた。ただ、もし仕事が長引いたらそれもできないので、期日前投票しておいたのは正解だったと思っている。

できるだけ期日前投票をするようにしているのは、もう一つ理由がある。知り合いから 「○○党 (中身は公明党が 7割、共産党が 3割) の△△に投票して」 という依頼電話がかかってきても、「もう済ませちゃったから」 というたった一言で、向こうはあっさりと引き下がってくれるからだ。

「嘘も方便」 で、期日前投票していないのに 「もう済ませた」 と言ってしまう手もあるが、そう言ってしまってから投票日に投票所で顔を合わせてしまったりしたら、バツが悪いというよりも、次からこの手が効かなくなりそうなので、ちゃんと本当に済ませておくのである。

ところで、今回の選挙は低投票率になるのが確実と前々から言われていたが、帰宅してネットのニュースを調べてみると、午後 4時現在で 20.11%、午後 6時になっても 34.98%と発表されている。

つまり、日が落ちてしばらく経っても、有権者のほぼ 3人に 1人しか投票していないようなのである。戦後最低の投票率と言われた前回の同時刻より、6.79ポイント下回っているという。この寒空では、これから大幅に伸びることも期待できないから、今回の総選挙は戦後最低を更新することが確実だろう。

この記事を書いている今、時刻は午後 8時を回った。もうすぐ投票率の確定数字が発表されるだろう。もう、どんな低い数字が出てきても驚かない。とりあえずここで一度アップしておいて、後ほど最終確定数字を付け加えることにする。

【12月 15日 追記】

最終的には 52%前後ということになったらしい。かろうじて半分を超えたわけだ。私は 40%台になるかと思っていたが、前日の時刻ごとの発表は、期日前投票を除外した数字だったらしく、それをプラスして、この数字になっだという。やれやれ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2014/12/13

「今年の漢字」 って、結局何なんだ?

近頃毎年発表される 「今年の漢字」、2014年は 「税」 という漢字なんだそうだ。あんまり 「まんま」 すぎて、「夏とかけて何と解く?」 とふられたお馬鹿なアイドルタレントが、つい 「暑いと解きます」 なんて言っちゃった時みたいな、何とも言えない脱力感を覚えてしまう。

そもそもこの企画の主催者は日本漢字能力検定協会だが、この団体が独自の視点で選出するというわけではなく、全国ベースで公募を行い、最も応募数の多かった漢字一字を、まんま発表するということのようなのだ。道理でね、毎年のように発表される漢字を見ても、あまりウィットは感じられない。

ちなみに今年の 2位以下 10位までは順に 「熱」 「嘘」 「災」 「雪」 「泣」 「噴」 「増」 「偽」 「妖」 だったそうだ。うぅむ、どれもぐっとくるものがない。「だからどうした?」 と言いたくなるようのばかりだ。

こんなことを言ってしまっては身も蓋もないことになりそうだが、そもそも現代の世相を漢字一文字で表現しようとする試み自体に、ちょっと無理があるのかもしれない。

日本漢字能力検定協会としては、このイベントにはお金に換算したら大変な額になるほどの宣伝効果があって、結果的に漢字検定受験料で潤うということになるのだろう。しかし結局のところ、我々にとってはあまり意味のあることとも思われないのだよね。悪いけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014/12/12

医者嫌いの味方をしてくれるお医者さん

PRESIDENT Online に 「日本人男性が早死にする要因は、どっち 医者が知っていて言えない、早死にする人の意外な習慣」 という記事があり、読者はのっけから 「(A)健康診断が嫌いだから (B)健康診断が好きだから」 という質問に答えさせられる。その正解は、どうやら (B) ということのようなのだ。

この記事を書いたのは近藤誠さんという慶応大学医学部卒のれっきとしたお医者さんで、長らく同大学病院に籍を置いていたという。そんな立派なお医者さんが、次のようにおっしゃるのである。

世界一の長寿国といわれる日本だが、その平均寿命は男女で異なり、女性は86.61歳、男性は80.21歳(14年厚生労働省発表)と、6歳の差がある。これにはさまざまな要因があるが、女性と比較して、職場勤めをしている男性は健康診断を受ける機会が多く、その結果、むだな医療を受けて亡くなってしまう人がいるのではないか。そしてほかの医者たちもそのことに気づいているのではないかと私は考えている。

近藤先生はさらに、慶応大学病院では強制されるまで、医者の健康診断受診率は 50%だったという。つまり、人には健康診断を受けろという医者が、自分自身はあまりその効果を信じていないということのようなのである。

この先生はがんの放射線治療を専門とし、乳房温存療法のパイオニアで、患者本位の治療を志向しておいでだという。著書に 『がん放置療法のすすめ』 (文藝春秋)、『医者に殺されない 47の心得』 (アスコム)などがある。なるほど、その主張は何となくわかってきた。

お医者さんが自らの存在価値を軽んじてしまうという同じような主張は、私が今年の 8月 21日に書いた 「安心して生きて死のう」 という記事でも紹介している。財政破綻で診療所が潰れてしまった夕張市で、医療崩壊の結果、市民が健康になり、死亡率も下がったということを、他ならぬ元 診療所院長さんの森田洋之さんという方が語っておられるのだ。

医者嫌いの私としては、嬉しくなってしまうお話である。医者が好きでせっせと通い、処方される薬をきちんと飲んでいると、不健康になって短命に終わりがちで、逆に医者が嫌いで、処方される薬もほとんど飲まないでいる方が健康にいいというのだ。私自身が医者嫌いで健康だから、案外本当のような気がするのである。

ただ、近藤先生がおっしゃる女性の方が長生きなのは、なにも日本に限ったことではなく、世界中の多くの国で共通した現象のようだ (参照)。だから、ことさらに 「日本人男性が早死にする理由は」 などという根拠にはならないということがある。この一点の理由で、近藤先生の主張が 「トンデモ」 扱いされる可能性はある。

しかし一方で、日本人女性の平均寿命が世界一なのに、男性は 5番目という事実もあり、やっぱり 「日本人男性は早死にする」 と言ってもいいと見ることもできる。ここではごく穏やかに、「特別に 『トンデモすぎる指摘』 ってわけじゃないよね」 とだけ言っておこう。

結論。私はこれまで通り、医者嫌いで通させていただくのでよろしくということだ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2014/12/11

また例の、サンタクロースが本当にいるってお話

今年も私の本宅サイトにある "サンタクロースは本当にいる! クリスマス・イブは、「大きな愛」 を知るチャンス" というページに、続々とアクセスが集まる季節になった。12月に入ってからは 毎日 500以上のアクセスとなり、先週の土日は 1000近くにまでのぼった。来週以後は毎日 1000以上になることが確実である。

ありがたいことに 「サンタクロース/本当にいるの」 という 2語のキーワードでググってみると、ここ数年は私のページがずっと トップになっている。あの有名な 「ニューヨーク・サン」 の社説を紹介したページのずっと上にランクされているのだから、我ながら面はゆいぐらいである。

つい最近までは、クリスマスが近付かなかったら、1日に数件のアクセスしかなかったが、最近は 1年を通じて 数十件のアクセスが記録されている。それが 12月の半ば頃になると、1000件以上になるのだから、Google の影響力というのはすごいものだ。このページは 11年前に書かれたのだから、極力少なく見積もっても既に十万人以上の目に触れているだろう。

このページ、我ながらよくまあ、こんなに素敵なページを作れたものだと、ちょっと幸せな気分になる。もし私が突然ぽっこりと死ぬようなことがあっても、このページを世に出したというたった一点の功績で、まあ、地獄に落ちることはなかろうという気がしている。

というわけで、今年も私のページで多くの人がいい気分になってくれるなら、この上ない幸いである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«裏が透けて見えすぎる巨大カレンダー