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2004/08/05

人の話を真面目に聞くか

昨日、ちょっとした待ち合わせに、スタバでモバイル PC を取り出して仕事をしていたら、となりのオバサン二人連れの会話が聞こえてきた。

別に盗み聞きしようとしたわけではないのだが、何しろ声が大きいから、聞きたくなくても聞こえてしまうのである。

どうも、飲食店にパート勤めしてるらしい二人のオバサンは、新入りのバイトの男の子の 「ぼんやり加減」 にうんざりしているらしく、さんざん話のオカズにしている。なにしろ、大学生のくせに物覚えがわるくて、何度教えても仕事がまともにできないのだそうだ。

とくに、片方のオバサンが腹に据えかねているらしく、「あの子、頭悪いんじゃないの? 人間として、おかしいんじゃないの?」 とまくし立てている。

それに対して、もう片方のオバサンは多少はクールで、「決して頭が悪い訳じゃないと思うよ。要するに、聞きたい話だけ聞いて、聞きたくない話は耳に入れないようにしているんじゃないかな」 と言う。うん、ある意味、鋭い指摘である。

相手のオバサンは 「じゃあ、私たちの話は、聞きたくないってわけ ?」 と、まだ憤っている。

「きっとそうなのよ。この仕事、ずっとするわけじゃないというのがあるから、きっと、悪気でもないんだろうけど、初めから、あんまり聞く耳持ってないんでしょうね。最近の若い子には、多いよ。あんまり感心したことじゃないけどね」

「信じられなーい! 私なら、そんなことないよ。人の言うことははどんなことでも、ちゃんと真面目に聞くよ。そして、ちゃんと受け入れるよ」

ここまで聞いて、「おいおい、それはいくら何でも、いい子ぶりっ子が過ぎるだろうよ」 と思った。

人間、誰しも程度の差こそあれ、「聞きたい話だけ聞いて、聞きたくない話は耳に入れないようにしている」 のである。

現に、そのオバサンだって、「どんな話でも誠実に聞くのがまともな人間のすること」 と固く信じてるから、「そうでない者がいる」 という指摘を認めたがらないではないか。ちょっとした自己矛盾である。

これが過ぎると、「自分だけが善良で、誠実で、いい子で、他人はそうじゃないから許せない」 という人間になってしまう。このオバサンがまさにそうである。とても 「真面目ないい人」 なのだろうが、他人をぼろくそに言い過ぎる。

なにも、「どんなことでも真面目に聞いて、ちゃんと受け入れ」 なくていいから、「ふぅん、世の中にはそんなこともあるんだ」 ぐらいに認める度量は欲しいものである。

そして視点を変えると、他人に忠告する時は、聞いてもらいやすいようなレトリックで話すことも大切なのだろうな。

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コメント

女って本当に考えが浅いんです。5~6人集まるとランチの話しかしないし。「あの人何でも良く知ってるね~。」の「何でも」は、美味しいお店の事・・・あっ!初めまして。私も女ですけどね。

投稿: コングBA | 2004/08/05 09:39

>女って本当に考えが浅いんです。

女に限ったことでもないと思いますよ。

投稿: tak | 2004/08/05 14:57

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