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2004/09/02

もうすぐ新蕎麦の季節

大人の男のための雑誌というジャンルがあるが、毎年この時期になると、判で押したように 「蕎麦」 の特集が組まれる。

今年も、「男の隠れ家」 9月号で 「大人のそば処」 という特集が組まれ、「サライ」 2004年 17号でも 「 日本の名蕎麦」 を特集している。

毎年この季節に蕎麦特集ということになるのは、もう少し経つと新蕎麦が出回るからだろう。旧盆の過ぎた頃から、早くも 「新そば」 のポスターをこれ見よがしに貼っている蕎麦屋があるが、それはかなり怪しい。

確かに、北海道あたりでは 8月頃から収穫の始まる蕎麦があるらしいが、それでも出荷されるのは早くても 9月になるだろう。8月から 「新そば」 のポスターを貼っているのは、駅ビルや地下街のどうでもいい 「食堂蕎麦屋」 みたいなところが多い。そんな店が苦労して早出しの新蕎麦を入手してるとは考えにくい。

そもそも 8月に収穫される 「夏蕎麦」 は、寒冷地仕様であり、一般に 「新蕎麦」 といえば、秋に収穫される 「秋蕎麦」 のことだという説も根強い。

ちゃんとした蕎麦屋に聞けば、いつから新蕎麦を打ってくれるのか、きちんと教えてくれる。私の経験からすると、それはやはり 11月に入ってからということが多い。ちゃんと天日で乾燥させた玄蕎麦の出荷を待てば、自然、それほど早くは入手できないのかもしれない。

ただ、きちんとした新蕎麦を出してくれる店というのは、概して新蕎麦でなくてもちゃんとおいしい。昔は、夏場を過ぎた蕎麦はかなり品質が落ちたらしいが、今は保存技術も進歩したので、ちゃんと気を遣っていればそれほど劣化しないと聞く。

1年中安定した蕎麦を提供してくれるのが、本当にいい蕎麦屋である。秋が深まった頃に香り高い蕎麦を食して、「新蕎麦ですか?」 と聞くと、「いえ、新蕎麦は来週からです」 などと言われることがあるほどだ。いい蕎麦屋の新蕎麦は、かなりの部分 「気分の問題」 というところがあるかもしれない。


tak-shonai の本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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