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2004/10/20

鉄道唱歌を極める

私は落語に出てくる長い名前、「寿限無」 を最後まで言えるが、そんなのは序の口で、世の中には円周率を 1万桁まで言えるなんて人もいる。

そんな 「役立たず芸」 の定番の一つが 『鉄道唱歌』 を最後まで歌えるというもの。ちょっと時間のかかるのが難点だが。

tetsudoshoka.jpgJR 新橋駅の 「ゆりかもめ」 側の出口のあたりに、鉄道唱歌の碑が建っている。一番の歌詞だけ達筆の変体仮名で書かれているが、今時の人でも歌詞を知ってさえいれば想像力を駆使して読める。

それでは、「鉄道唱歌」 は、どんなに長いのかというと、なんと、66番まである (参照)。最初は新橋~横浜間から出発し、東海道線の延びるに従って、どんどん長くなったらしく、ついに神戸に着いて、次は山陽道を目指そうかというところで終わっている。

てことは、そう、ご想像の通り。山陽本線の歌もちゃんとある。それどころか、全国の主要線の歌が存在する!

元祖 「鉄道唱歌」 の作詞者は大和田建樹 (おおわだたけき) という国文学者で、この人は、全国の鉄道唱歌のうち、元祖 「鉄道唱歌」 の他にも 「北海道唱歌」 「奥州・盤城線唱歌」 「北陸道唱歌」 「新東海道唱歌」 「関西・参宮・南海唱歌」 「大阪市街電車唱歌」 「山陽道唱歌」 「新山陽道唱歌」  「九州唱歌」 「伊予鉄道唱歌」 「福塩線唱歌」 を手がけ、さらに 「満韓鉄道唱歌」 なんていうのまである。スゴイ執念だ。 (歌詞はこちら

アメリカの日系老人ホームを訪ねたら、普段の会話は英語なのに、「鉄道唱歌」 だけは最後まで歌えるという老人がいたという話があり (参照)、ちょっとホロリとさせられる。

鉄道唱歌には数えきれないほどの替え歌があり、中でもちょっとスゴイのが、「せいしょめいもくづくし」。聖書の名称を、「創世記」 から 「ヨハネの黙示録」 まで、短縮した名前で、ずらずらと並べてある。こんな感じ。

そう、しゅつ、レビ、みん、しんめいき、
ヨーシュア、しし、ルツ、サム、れつおう、
れきだい、エズ、ネヘ、エステルしょ、
ヨブ、しー、しんげん、でんどう、がか

 
(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記、
 ヨシュア記、士師記、ルツ記、サムエル記上・下、列王紀上・下、
 歴代志上・下、エズラ記、ネヘミヤ記、エステル記、
 ヨブ記、詩篇、箴言、伝道の書、雅歌)

4番まであって、「旧新両約 合わせれば、せいしょのかーずは ろくじゅうろく」 で終わる(最後まで知りたい方は、こちらを参照)。元祖鉄道唱歌も 66番まであることを思うと、不思議な巡り合わせではある。

鉄道唱歌に神の祝福あれ!

(この記事は、私が以前某業界団体のサイトに寄せた内容をもとにしている。そのサイトは閉鎖して久しいので、改めてこちらに載せた次第)

tak-shonai の本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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