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2005/06/16

中国のインターネット検閲

私は情報の流通に関しては、ごく単純に自由であればあるほどいいと考えている。自由が行きすぎれば野放図になるという見方もあるが、不自由であるよりはずっとマシだ。

こんなことを言うのは、「マイクロソフト、中国でブログ検閲に協力」 というニュースに、さもありなんと思ったからである。

フランスの AFP 通信によれば、中国語版の MSN スペース (マイクロソフトのブログ・サービス) では 「民主主義」、「人権」、「台湾独立」 といった言葉が投稿できないのだそうだ。そうした言葉を入力しようとすると、「この言葉の使用は禁止されている」 というメッセージが表示されるという。

こうした検閲手法は、とても直截的である。さすがに米国企業だけある。下手したら (あるいはうまくいけば)、ユーザー自身に自国の情報発信の不自由さを印象づけて、逆効果になる可能性がある。

中国自身の手による検閲は、もっとずっと巧妙なものであるらしい。こちら のサイトで詳しく紹介されている。以下に要旨を紹介する。

サウジアラビアも、インターネットのトラフィックはかなりコントロールされている。禁止されたサイトにアクセスしようとすると 「要求はブロックされた」 というメッセージが表示される。

それに比べると中国ははるかに巧妙で、ブロックされたことすら知らされない。もともと存在しない情報ということになっている。存在は知っているのにアクセスできないとユーザー側にわかってしまう手法に比べると、こちらの方がより効果的だ。

こうした巧妙なコントロール下に置かれたインターネット状況において、「この言葉の使用は禁止されている」 というストレートなメッセージが表示される稚拙な手法は、ある意味では画期的な前進といえるかも知れない。

「マイクロソフト、よくやった」 と拍手を送ってもいいぐらいのものだ。

いずれにしても、 中国のインターネット・ユーザーだって馬鹿ではない。いろいろな裏技を駆使して、アクセスできないはずの情報を入手しているようだ (参照)。情報というのは、隠そうとしても隠しおおせるものではないのである。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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コメント

なるほど、表示されるわけだから
「マイクロソフト、よくやった」ということにも
なるわけですね(笑)。

TBさせていただきました。よろしくお願いします。

投稿: akaboshi07 | 2005/06/17 09:54

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インターネットは自由な空間である。多くの人がそう信じ込んでいるだろう。それこそが、インターネットのインターネットたる理由であると。しかし、現実はそれほど単純ではないようだ。... [続きを読む]

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何とも馬鹿げた話だ。このニュース。 中国でブログ検閲に協力 米マイクロソフト【ニ [続きを読む]

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» 「民主主義」入力禁止。米MS、ブログ検閲で中国に協力■フツーにニュース0615■ [フツーに生きてるGAYの日常]
あの~・・・かえって逆効果なのでは?(笑)。 米マイクロソフトと中国政府がつるんでブログに禁止語をもうけているらしい。 ●asahi.com2005年6月15日 まあ、日本だって60年前までは同じような政府があって国民を見事にコントロールしてたんだから人様のことは言えないけど、今この時代にこんなことをして人心を掌握しようと企んでいる政府って、マジメにあるんだなぁと、ある意味感心。 中国では最近「鉄西区」というドキュメンタリー映画を若者が作り、国際的には大変な評価を得ているのだけれど、中国... [続きを読む]

受信: 2005/06/17 09:52

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