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2005/08/30

選挙の 「公示」 と 「告示」

知の関節技」 に置いてある "「公示」 と 「告示」 と 「総選挙」" というコラムが、時節柄、やたらとアクセスを稼いでいる。

29日は 200件ものヒットがあり、そのうちの半分でも 「知のヴァーリトゥード」 トップページに飛んで来てくれれば嬉しいのだが、実際は 1割程度しか来てくれない。薄情なものだ。

(30日 午後 10時 追記)
30日は、午後 10時の時点で既に 320件のアクセスがあった。トピックスとはいえ、すごいなあ。

このコラムは、選挙の施行のスタートに、「公示」 と 「告示」 の 2通りの言い方があるが、どう違うのかという疑問から発したものである。

調べてみると、通常の国政選挙 (衆議院、参議院) は、「公示」 で、そのほかの地方選挙は 「告示」 なのだという。しかし、国政選挙でも補欠選挙は 「告示」 なんだそうだ。

この言い方の違いの根拠は、憲法第 7条 第 4項にあるという。ここに 「天皇の国事行為」 として 「国会議員の総選挙の施行を公示すること」 と定められているのだ。つまり、「総選挙の施行の公示」 は、「天皇の国事行為」 なのである。

これが根拠となって、「総選挙」 以外の選挙は、国会議員の補欠選挙も含め、「公示」 ではなく、選挙管理委員会による 「告示」 でスタートすることになるというのである。

しかし、この 「根拠」 とされている理屈、実は大した根拠ではないということに気付かない人は、「流されやすい」 人である。

今回は衆議院選挙なのでいいのだが、問題は、参議院選挙でも、「告示」 ではなく、「公示」 されることだ。

何度も言うが、憲法で 「天皇の国事行為」 として規定されているのは、「総選挙の施行を公示すること」 である。しかし参議院選挙は、「総選挙」 でもないのに 「公示」 されている。おかしいではないか。

どうも、「総選挙」 の定義は、憲法と公職選挙法で違うようなのだ。憲法で規定された 「総選挙」 は、通常の国政選挙なのだが、公職選挙法でいう 「総選挙」 は、(一院単位で) すべての議員を選び直す選挙、つまり、衆議院選挙のみを指すようだ。

参議院選挙は、3年ごとに議員の半分ずつ選挙するので、「総選挙」 ではないという理屈である。そのくせ、スタート時点だけは、憲法の規定によりかかって、「総選挙」 扱いにして 「公示」 ということにしている。

なんでまた、こんなナンセンスなことで憲法違反を長年続けているのだろう。さっぱりわけわからん。

選挙というのは、わけのわからんことだらけである。そりゃあ、大切な権利だから、投票はする。しかし、特定の候補者に肩入れしたりとかはない。何となく馬鹿馬鹿しさが先に立って、あまり深入りする気になれないのである。

でも、周囲には選挙が生き甲斐みたいな人が結構いて、投票日が近づくほどに、アドレナリン出まくりで、目は輝き、肌まで艶々として、生き生きと楽しそうなのである。年中選挙だったら、きっと百まで生きるだろう。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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