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2005/09/06

人の心と天気が、極端になっている

四国あたりで水不足が続いたと思ったら、今度は台風 14号の影響による大雨で、東京都内で洪水騒ぎになった。

近頃、天気が極端だと思っていたら、それは単なる印象ではなく、データ的にも確認されたらしい。「大雨」 か 「まったく降らない」 かのどっちかに片寄りつつあるのだそうだ。

つくばの気象研究所の 「日本における猛暑と大雨の実態に関する研究」 というレポートの中で、それが語られている。(参照

このレポートの注目部分を以下に引用してみる。

それぞれ長期的な変動があるが、100年間を通じた変化傾向としては、弱い雨の日数は減少し、大雨と無降水の日数は増加している。(中略) 数日から1ヶ月間にわたってほぼ無降水の状態になる頻度も増加しており、日本の降水は 「降らないか、まとまって降るか」 という二極化傾向が現れている。

「天気が極端」 という漠然とした印象は、気象研究所のレポートによって、お墨付きをもらってしまったようなのである。

この二極化の要因の一つは、「温暖化に伴って大気中の水蒸気が増え、対流性降水が増して降水がより集中化する効果が働く」 ということなのだそうだ。

このレポートは、最高気温が 38度以上になる日が、三大都市圏の内陸側で増えているとも述べている。これは大都市圏のヒートアイランドと海風の相互作用による夏の日中の気温上昇によるとの見方もあり、要するに、かなりの部分は人間の行為によるものである。

そして、大気中の二酸化炭素の変化も考慮しながら、この温暖化傾向が継続すると仮定すると、西暦 2100年には、日本の気温は 2.4度から 4度上昇するというのである。エライことである。

2100年というと遠い未来のような気がするが、今年生まれた赤ん坊が、まだ生きている可能性のある未来である。彼らに、「わしらの父さんと祖父さんの代が、メチャクチャしたからなあ」 なんて言われないようにしたいものだ。

「天気が極端になってきたのは、人間の心が極端になってきたことの反映だ」 という人がいる。「まさかねぇ」 と思っていたが、人間の営為が気候に大きな影響を及ぼすということは、いつの間にか、見事に確認されてしまっているのだった。

人間の営為は心の反映だから、もし人の心が穏やかになれば、巡り巡って、間違いなく、気候も穏やかになるだろう。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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コメント

書き込むのは久しぶりで恐縮ですが毎日拝見しています。ブダペスト住まいのbananです。
赴任してくる男性の妻のために立ち上がりたく思い、ブログを始めました。毎日更新の大変さを
初めて知った今日この頃です。
もとい、天候の件。人の心と連動するという意見、とても共感します。実は、ここハンガリーも 私が
来た数年の間であっても「降らないか、まとまって降るか」という激しさに拍車がかかっている印象
です。降るときは、雷鳴がとどろき閃光が走って凄まじい雨が降ります。
段々豊かになってきて、クルマの量は増える、温暖化で暑さが増せばエアコン需要も伸びる一方と
ヒートアイランド現象を支える条件が整ってきているといえます。
また、最近、ハンガリーの国会で新規建築物件についてはエアコン完備を義務付けようかという提案
まで出たそうです。
人間の心は今、加速度をつけて豊かさ・便利さを求めていて、スローフードやスローライフといった
ゆり戻そうとするムーブメントがおきても掻き消される傾向にありますよね。拝読したあとは本当に、
穏やかに暮らして穏やかな気候を得たいなぁと思いました。

投稿: banan | 2005/09/06 04:02

banan さん、

遠いところから書き込み、ありがとうございます。
もっとも、インターネットでは、距離は関係ないですけどね。

天気が極端になってるのは、ブダペストでも同じでしたか。
やはり、都市化とか、CO2排出とかの影響でしょうね。

先日、帰郷して思ったのは、
「山形県の果物は、どうしてこんなに美味しいんだろう?」ということでした。

これは、その土地で穫れたものを、
新鮮なうちに食べるからということもあるでしょうね。

大都市のスーパーで買うものは、
コストをかけて、鮮度を落としているので、
味が落ちるのも当たり前ですね。

その上、輸送によるCO2排出も見逃せません。

インターネットでは距離は関係ないですが、
食べ物には大ありだと思いました。

投稿: tak | 2005/09/06 09:25

昨日は、何度も確認画面で改行を調整したのにガタガタになってしまい、本当にゴメンナサイ。

さて、食べ物の話。最近では「食育」という言葉の流行とともに産地直売所もポツポツ増えてきていますよね。とてもいい傾向だと思います。土地柄にあった農作物は、そこに住む人にとっても身体にあった食物なのでは?という発想がいいですよね。

インターネットも進んで、日本のみならず世界中のものが食べられるようになったけれど、本当は実際に足を運んで風や空気とともに楽しむのがベストなんですね。聞けばもっともなのですが、普段は忘れてしまっていることですね。

いつも本当に「そうだそうだ!」とか「そうだったのか・・・」とかブツブツいいながら拝見しています。これからも楽しみにしております。返信ありがとうございました。

投稿: banan | 2005/09/07 02:16

「身土不二」 なんていいますね。
本来は 「医食同源」 と同じような意味合いのようですが、
「その土地」 という感覚をもっと強調してもいいかもしれませんね。

投稿: tak | 2005/09/07 13:52

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