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2005/10/30

「小股」 は 「足指の股」 だけじゃない

29日の午後 8時過ぎから 9時にかけて、当サイトの "「小股ってどこか」 よりも大切なこと" というページに、6秒半に 1ヒットという猛烈なアクセスが記録された。

「世界で一番受けたい授業」 という番組で、「小股とは、足の親指と人差し指の間」 だと言っていたらしいのである。

しかし、日テレには申し訳ないが、この説は甚だ怪しいのだと指摘しておこう。上述した私のページをご覧いただければわかるが、私は 「小股とは、足の親指と人差し指の間」 というのは、「和装・足袋業界の専門用語に過ぎない」 とする立場である。

確かに、足袋などの股を 「小股」 というらしい。しかし、それが唯一の 「小股」 というわけではない。「小股の切れ上がったいい女」 という場合の 「小股」 とは、別のものと考える方が自然である。

相撲の決まり手の 「小股すくい」 が、決して足の親指と人差し指の間をすくうものではないと指摘するだけで、「小股」 にもいろいろあるという証明には十分すぎるほどだろう。

素直に考えさえすればわかる。足の親指と人差し指の間の股は、普通に立っていれば横方向になるのだから、「切れ上がる」 といういい方自体、トゥシューズはいてつま先立ちでもしない限り、違和感たっぷりである。普通に言ったら、「切れ込む」 だろうよ。

百歩譲って 「切れ上がる」 を認めたとしても、足指の股が深いぐらいで、どうしてそれが 「いい女」 になるんだ。話が飛躍するにもほどがある。(このあたりのいかにもまわりくどい説に関しては、私の上述のページで論難してある)

「世界で一番受けたい授業」 のスタッフも、TBS テレビの 「あなた説明できますか?」 のスタッフのように (参照)、私のサイトに来て調べてみればよかったのだ。

私は自分のページで、「小股の切れ上がったいい女」 という場合の 「小股」 に関しては、「小耳にはさむ」 とかいう場合と同様に、「体言挟みの係り」 説を原則的に支持している。要するに、「股がちょっと切れ上がった」 という意味だと解釈しているのである。

「小腹が空いた」 という場合、決して体のどこかに 「小腹」 という部位があるわけではなく、「ちょっと腹が空いた」 という意味であるのと同様だ。

しかし、それでも、「小股」 ってどこかというのを曖昧にして、ああでもないこうでもないと詮索するのも、なかなか広がりがあってオツなものだと、私は主張している。「足指の股」 という業界用語のみにもっともらしく固執するのは、無粋の極みである。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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言葉」カテゴリの記事

コメント

takさん、私は件の番組をみておりませんが、過去「小股とは何をさすか?」について自分なりに調べたことがあります。takさんのページのごとく、あまりに多義にわたる説があって、「わからない…」という結論に至りました。
杉浦日向子さんの「小股の切れ上がった」説は、「すねから膝頭説」+αをとっておられたようです。太ももの間にすきがあり、なおかつ今でいうX脚のような足の運び…だそうです。
隠語辞典やら江戸遊廓言葉辞典のようなものまで調べてみたのですが、足の甲説やら、お尻がキュッとあがった様子説やら、本当に色々あって、さっぱりわかりません。近世好きにとって、「小股の切れ上がった」は最大の謎かもしれませんね(笑)

投稿: ぽん太 | 2005/10/30 01:30

ぽん太さん、本当に 「小股」 は謎ですね。

その謎を楽しみましょうという方が、面白いってもんです。

ところで、足の甲説まであるとは知りませんでした。
足の甲のどこに股らしきものがあるんだろう?

投稿: tak | 2005/10/30 08:55

どこかで聞いたことがある。
切れ上がる小股というのは
「目尻」のあたりか「口元」「唇」にかんするものではなかったかと。
とにかく「顔」のどこかにあるはずです。多分。

投稿: かっこいいお兄さん | 2005/11/19 09:03

かっこいいお兄さん:

新たな説、ありがとうございます。
もう、小股に関しては、顔でも首でも背中でも、
何でもござれです。

投稿: tak | 2005/11/20 09:06

小股の切れ上がったいい女とは「(困ったの)(切れやがったの)言う女」というのが語源です。困ったと言っては男を惑わし(亭主が)切れやがったと言っては男の同情を引く。そんな女こそ一度ハマると抜けられない魅惑的な女性であるという事を表現しています。「困ったの切れやがったの言う女…」と陰口を叩いている所に本人が現れ、「私の話かい?」と問われ「おうっ!あんたは本当に小股の切れ上がったいい女だと噂してた所でぃっ!」と苦しい言い訳をした所からこの言葉が生まれました。多分………

投稿: | 2005/11/30 23:49

>小股の切れ上がったいい女とは「(困ったの)(切れやがったの)言う女」というのが語源です。

なかなかおもしろい洒落ですね。

投稿: tak | 2005/12/01 12:07

「小一時間」も、類似しているように思います。

投稿: ripu | 2006/03/02 14:34

>「小一時間」も、類似しているように思います。

そうかなあ?

投稿: tak | 2006/03/02 21:56

初めまして、よろしくお願いします。
コマネチは関係ありますか?

投稿: yamma | 2006/04/24 21:43

yamma さん:

>コマネチは関係ありますか?

20年以上前なら、「コマネチの切れ上がった」という駄洒落で笑いを取れたかもしれませんね。

投稿: tak | 2006/04/25 11:10

ありがとうございます。
あと5年ぐらいしたら言ってみます。

投稿: yamma | 2006/04/25 15:22

yamma さん:

>あと5年ぐらいしたら言ってみます。

陽気が暖かくなってからにしてくださいね ^^;)

投稿: tak | 2006/04/26 21:19

素直に考えればいい。小股とは、大股の反対語であり、和服姿で小股で歩く細身のいい女のことです。

投稿: avant-garde | 2006/06/18 01:54

>素直に考えればいい。小股とは、大股の反対語であり、和服姿で小股で歩く細身のいい女のことです。

素直に考えればいい。

「小腹が空く」 の 「小腹」 は、「大腹」 の反対語であり・・・・・・

「小耳にはさむ」 の 「小耳」 は、「大耳」 の反対語であり・・・・・・

「小鼻をうごめかす」 の 「小鼻」 は、「大鼻」 の反対語であり・・・・・・

投稿: tak | 2006/06/18 05:43

「小股の切れ上がったいい女」について、これほど多くの人たちが真剣に論議されてることを知り、大変驚いています。私はもう何十年も前からこれは単に、お尻の位置が普通の女の人よりも高い位置にあり、背筋がしっかり伸びて、歩く姿が粋で色っぽく、思わず「よう!いい女」と叫びたくなるようなひと(女)のこと、と解釈しておりました。従って、二本の脚が形成する大股に対して、肛門から上部に伸びる臀部の股が小股と云うわけです。「小股の切れ上がった」と言う表現はお尻の割れ目が普通の人より上部に伸びている、つまりお尻がつり上がった、というこではないでしょうか。蛇足になりますがこの体形は、現代のファッションモデルにも要求される条件のようです。

投稿: 小島敏美 | 2012/07/04 00:16

小島敏美 さん:

またしても新説ですね。

ただ、それは 「股」というより「割れ目」だと思いますが ^^;)

投稿: tak | 2012/07/04 00:58

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