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2005/11/21

庄内柿のパラドックス

毎年この季節になると、庄内柿が家の中にあふれる。ところが、この柿は食べ頃がとても短く、放っておくと、グニャグニャになってしまう。だから、さっさと食べなければならない。

だが近頃は、どの家でも子どもはあまり柿を食べたがらない。それで、一家の主は毎日 5〜6個ほどの 「柿責め」 に遭うのである。

庄内柿については、mago さんの 「まったり田舎暮らし」 というブログで、きっちりと説明されているので、ご覧いただきたい (参照)。

何しろ、庄内柿というのは不思議な果物である。買ってきた覚えもないのに、なぜか家の中の至る所に柿が鎮座ましますのだ。

いどさんの 「庄内弁な日々」 というブログでもひとしきり話題になっている (参照) が、そこでも、「買わなくても、向こうから来てくれる庄内柿」 なんて、コメントに書かれている。

とくに農家でなくても、庭に柿の木があれば、自然に家の中は柿だらけになる。そうでなくても、大抵は頼んだ覚えもないのに、親戚や知り合いから、食いきれないほどの量が送られてくる。

さらに、もらいすぎて処理に困った隣近所の家が、半ば強制的に押しつけてくる。その上、コンビニなんかで 「ご自由にお持ち下さい」 なんて、どっさり盛ってあったりすることまであるらしい。世の中に豊富にありすぎて、庄内ローカルでは値が付かないのだ。

我が家でも、先日実家から送ってもらった庄内柿のうち、半分以上を隣近所や知り合いに配り、残ったのをようやく食い終わったと思ったら、先週帰郷した際に、実家の 2軒先の奥さんから、またどっさり押しつけられた。

庄内柿というのは基本的に渋柿で、焼酎につけて渋抜きをする。これを庄内では 「さわす」 という。さわす期間は、大体 1週間で、それを過ぎると、今度は加速度的に熟してしまい、あっという間にグニャグニャのゼリー状になってしまう。

世の中には、そのゼリー状になったものの方を好むという変わり者もいるのだが、大抵の者には、そうならないうちの方がおいしい。だから、庄内柿の賞味期間というのはとても短く、一気呵成に食わなければならない。

庄内人というのは、大抵は柿好きである。しかしいくら柿好きでも、毎日毎日 5個も 6個も押しつけられては食傷してしまう。毎年食傷するくせに、それでも季節になると、庄内柿が恋しくなるというパラドックスが現出する。不思議な果物である。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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今年2005は柿が豊作で、特に柿を山と送りつけられた田舎持ちの方へ。 ○柿は少し柔らかくなると、皮をむくのが滑って困る、 ○ゼリー状の熟し柿になる前に急いで食べたいのに柿の皮をむくのが面倒、 ○おいしいゼリー状の熟し柿を手軽に食べたいのに柿の皮をむくのが面倒、 とお嘆きの方へ。 そのまま朽ちさせる前に手軽に食べる解決法を一案。 1.ヘタの部分をクルリと包丁でくり抜く。 2.そこからオレンジシャーベットのようにスプーンで掬って食べる。 (�... [続きを読む]

受信: 2005/11/22 15:00

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