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2005/12/06

何故かちょっとだけ抑制が効いたマスコミ

近頃のニュースは、耐震強度偽装問題と、幼児誘拐殺人事件の話題でもちきりだ。

前者は一つの温床から悪役が次々と芋づる式に登場し、後者は似たような猟奇的事件が連続しているという点で、いかにもマスコミに乗りやすいネタだ。だから、両方とも暗い話だが、マスコミだけは生き生きとしている。

誤解を恐れずに言えば、マスコミというのは大抵の場合は 「楽な立場」 にいるのだ。どんな事件があっても、「いわゆる正論」 に基づいたトーンで記事を書き続ければいい。「いわゆる正論」 は、大事件ほど 「正論らしさ」 が増幅され、それを抵抗なく受け入れるユーザー(つまり読者や視聴者) が増えるから、マスコミは大事件が起きると、生き生きして見える。

ただ、今回のマスコミの 「生き生き度」 は、少し抑制が効いているような印象がある。過日の宝塚線の脱線事故では、マスコミ全般が過熱しすぎて、ブログ界では大ヒンシュクだったことを思うと、今回は炎上ネタが影を潜めている。

今回の二つのネタで、「いわゆる正論」 をアドレナリン出まくりでガンガン吹聴できないのは、それをすると、自分の方にも火の粉が降りかかってきそうな気配があるからかもしれない。それは避けたいところだろう。

マスコミというのは、攻勢に出ると強いが、守勢に回ると打たれ弱いところがある。普段はぶん殴るばかりで、あまりぶん殴られることがないから、それは仕方のないところである。

耐震強度偽装問題に関しては、あまりディープに書きすぎると、社会の暗部にものすごい摩擦を生じることになりかねないようで、そんなことをしたら、自分の社でも何が起こるかわからないという感じのようだ。

このことについては、こちら の ブログを紹介しておくにとどめよう。まあ、私んとこの何十倍もアクセスのある人気ブログだから、既に知ってるかもしれないけど。

連続幼児誘拐殺人事件では、幼い子どもを持つ父母たちの不安を必要以上にかき立てすぎると、マスコミお得意の 「人権問題」 「在日外国人問題」 に抵触する。

大体、あの事件の犯人がペルー人でなくて某国人だったら、ネットワークがしっかりしてるから、すぐに高飛びされてしまって、ひょっとしたら捕まらなかったかもしれない。まあ、仮定の話はあまり掘り下げないようにしておくけど。

その辺の裏まで読まないと、この年末は、何が何だかわからないということになりそうだ。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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