« toto は 「くじ」 から 「ギャンブル」 に脱皮できるか? | トップページ | 「語呂合わせ」 にも美学が要るのだ »

2006/02/03

「テトロン」 という名称のベタな由来

今日はトリビア・ネタ。「テトロン」 という繊維があるのをご存じだろう。これはポリエステル繊維の日本での商標の一つである。

衣料用の合成繊維として最もよく使われているのがポリエステルで、女性のドレスやブラウスなどは、シルクでなければ、あとはほとんどがポリエステルと言ってもいいぐらいだ。

ポリエステルを最初に工業生産したのは米国のデュポン社で、1953年から 「ダクロン」 の商標で展開している。日本では 1958年に、帝人と東レが共同で、ICI 社から技術導入し、「テトロン」 の商標で展開開始した。

察しのいい人なら、ここまで読んだだけで、「なーんだ、そうか!」 と思うだろう。「なんて、ベタなネーミングなんだ」 と。

そう、帝人と東レの合成繊維だから、「テトロン」 なのである。これ以上説明したら、野暮になってしまうので、はい、これでおしまい。

「テトロン」 があまりにもポピュラーになったので、日本の繊維業界では、ポリエステルの別名として 「テトロン」 を使うようになってしまった。ステープラーのことを 「ホッチキス」 というようなものである。

だから、日本の繊維業界では、「TC」 と言ったら、トラベラーズチェックではなく、ポリエステル/コットンの混紡を指す。「TC 65/35」 などと言ったら、ポリエステル 65%/コットン 35% の混紡素材である。

ただ、最近は 「テトロン」という名称は手垢が付きすぎてダサダサのイメージになってしまったため、当の帝人、東レでも、この商標を表に出したマーケティングはしたがらなくなってしまった。

米語では (イギリスではどう言うか知らないので、あえて米語という) 「ナイロン」 を複数形にして "nylons" というと、女性のストッキングのことである。パンストは、pantyhose という。これは、かなり英語に強い女性でも、案外知らなかったりする。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

|

« toto は 「くじ」 から 「ギャンブル」 に脱皮できるか? | トップページ | 「語呂合わせ」 にも美学が要るのだ »

ファッション・アクセサリ」カテゴリの記事

言葉」カテゴリの記事

コメント

だいたい、BOTTOMS(衣類の下部)は複数形ですね。

trousers もpantsも、それにpantiesも。
両肢が入るので複数形。
パンティーズは昔、もっと長かったようで。
pantalonは単数形ですね。

私は見たことがありませんが?、海外にはpantyhoseをはいた女性の写真ばかりのサイトがあるようです。
ただpantyhoseの複数形は a pair of となるようですね。


投稿: alex99 | 2006/02/03 19:58

alex さん:

>海外にはpantyhoseをはいた女性の写真ばかりのサイトがあるようです。

パンスト・フェチってもんがあるんですね。

>ただpantyhoseの複数形は a pair of となるようですね。

確かに、pantyhoses とは言いませんね。

それにしても、alex さん、妙なことに詳しい!

投稿: tak | 2006/02/03 22:32

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/42004/8476054

この記事へのトラックバック一覧です: 「テトロン」 という名称のベタな由来:

« toto は 「くじ」 から 「ギャンブル」 に脱皮できるか? | トップページ | 「語呂合わせ」 にも美学が要るのだ »