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2006/04/09

小沢一郎って、本当に大物?

共同通信の実施した世論調査によると、「小沢民主党に期待する」 との回答が、過半数の 57.4%に達したそうだ。(参照

とはいいながら、「政権交代が実現すると思わない」 との回答が 72.7%に上ったというのだから、「期待の程度」 がうかがい知れる。「ご祝儀程度」 の期待というところなのだろう。

この人に関しては、幹事長とかいった楽屋裏のポストで腕力をふるうタイプで、自分で表舞台に立ってしまうと、ロクなことにならないというイメージをもっている。過去の歴史がそう物語っている。

それだけに、自分でも 「日本は変わらねばならない。私も変わる」 と、イメージチェンジを強調したのだろうが、60歳を過ぎた人間が、そんなに簡単に変われるものだろうか。

と、最初にクサしてしまったが、私は政策理念的には、小沢一郎という人にはある程度共感している。というか、彼のいう 「普通の国家」 という理念には、総論的には反対することが難しいという、それだけのことなのかもしれないが。

要するに、小沢一郎という人のもつ 「大物イメージ」 というものに、私はとても疑問をもってしまうのだ。「大物」 というには、人間的魅力というのが伝わってこないのである。案外、小泉さんなんかよりずっと 「真面目ないい人」 なのかもしれないが。

実は 「大物」 なんかじゃなく、田中派から竹下派に続く歴史の中で、じいさんたちに可愛がられて、楽屋裏の重要ポストをあてがわれ、背後のじいさんたち (とくに金丸さん) の威光で、強引に物事を進めた経験があるというだけのことなんじゃあるまいか。

あの頃の世の中は、政治の世界に限らず、実力者といわれるじいさんのお気に入りになれば、大抵のことはできたのである。「お前の好きなようにやってみな。何かあったら、わしが出てって口きいてやるから」 ってなもんだ。

こうした構造があって、周囲としても、下手に逆らうとややこしいじいさんが出てきてやっかいなことになるとわかっているから、逆らわなかったのである。

だから、後ろ盾の効かない表舞台に立ってしまうと、物事をスムーズに進めるための方法論というのを持ち合わせていないのではないかと思うのだ。この人、じいさんを相手にするのは得意でも、年下を相手にするのは、基本的に下手なんだろう。

しかし、今や、じいさんのほとんどはあの世に行ってしまって、苦手な年下ばかりの世の中になったのだ。以心伝心で通じる相手を引き寄せて、手下にしてしまうという手法は、もはや通用しない。

こうなったら、ここ数年の後ろ盾のない世界でこの人が何を学んだのか、お手並み拝見ということになるのだろう。

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