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2006/06/12

OLPC プロジェクトの副次的効果

OLPC プロジェクト」 というものがあるらしい。"One Laptop per Child" (子ども 1人に、1台のラップトップを) ということだ。

そのために、「100ドルPC」 といわれる低価格パソコンの開発が行われているが、その副次的効果として、Linux の採用が世界中で大幅に拡大すると期待されている。(参照

OLPCプロジェクトの背景には、開発途上国の子供たちの教育レベルを上げるには、教師や学校を増やすよりも、子供たちがみずから学べる手段として、PCを与えることだという考えがある。

この考え方自体は、IT 業界の新規市場開拓という側面も色濃く反映されているので、本当に最良の方策かどうかについて疑問もあるが、1万円台で PC が入手できるというコンセプト自体は非常に魅力的だ。

というのは、現在主流である Windows パソコンが、本当に市場にマッチしたものかどうかについて、私は非常に懐疑的だからだ。

我が家の娘たちも、ほとんど毎日 PC に向かっているが、彼女らのニーズは、Word を使って複雑なドキュメントを作成することでも、Excel でスプレッドシートを作ることでもない。ウェブ・サーフィンと、メールの受発信さえできれば、ほかの機能はほとんどいらないぐらいのものだ。

まあ、簡易ワープロと、お小遣い帳程度の表計算、そして、年賀状や宛先ラベル、名刺が作成できる程度のデータベース機能、そして、写真や画像を少しだけレタッチできる程度の機能がプラスされても邪魔ではなかろうが、それでも、今の Windows XP なんて、どうみても 「トゥーマッチ」 である。

トゥーマッチなのは、我が家の娘たちレベルのユーザーにとってだけの話ではない。ビジネス・ユーザーのうちの半数ぐらいにとっても、同様だと私はみている。

途上国の子どもたちに向けて開発される PC は、実は、世界市場に広くマッチする可能性があると思うのだ。

マサチューセッツ工科大学 (MIT) メディア研究所の共同創始者で、同プロジェクトを主導する Nicholas Negroponte 氏は、「(Windows) ラップトップにかかる費用の 25%は XP を支えるためだけに使われている。それはまるで、太り過ぎた結果、自分の脂肪を動かすために 筋肉の大半を使っている人のようだ」 と語ったという。

私は、現在の PC 市場というのは、ヴィッツかマーチなどのコンパクト・カーで十分なユーザーに、一律にクラウンを押しつけているようなものだという気がしている。マイクロソフトという企業に仕事を与えるためだけに、新しい PC を買うような愚は、もう避けたいものだと思う。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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