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2006/09/05

「ね?」 と 「あっそう?」

茨城県というところは、出稼ぎに来ている日系ブラジル人がかなり多い。それで、私にも日系ブラジル人の知り合いが何人かできた。

彼らがポルトガル語で話しているのを聞くと、語尾に 「ね?」 という言葉を付けることが多いのに気付く。私は、彼らが日系だけに、日本語の助詞が入り込んでいるのだと思っていた。

ところが、先日、「『ね?』 って言うのは、ポルトガル語の中に、日本語を混ぜてるんでしょ?」 と聞いてみたら、「同じような意味だけど、これ、ポルトガル語なんだよ」 と教えてもらい、なんだか知らないが、妙に感動してしまった。

英語の "is'nt it?"、フランス語の "n'est-ce pas?" と同じような、付加疑問文なんだそうである。本当は、"não é?" で、発音は 「ノイエ」 に近いのだが、それが音便化して縮み、普通、会話では 「ネ」 とか 「ナ」 とか発音するというのである。

そういえば、「ね?」 だけではなく 「な?」 と言っているように聞こえることもある。女性でも 「な?」 と言っているのが、ちょっと気になっていたが、なんだ、日本語がチャンポンになっていたわけじゃなかったのか。

日本語ではないにしても、日本語とほとんど同様、「だよね?/そうでしょ?」 というような意味合いだというのは、なかなかおもしろい。

そういえば、似たようなものに、ドイツ語の 「アッソー?」 がある。私は初めて行った外国がドイツなのだが、そのとき、ドイツ人がやたら 「あっそう?」 を連発するのに驚いた。

聞いてみると、これはドイツ語の "Ach so." で、本来の発音は 「アハ ゾー」 に近いんだそうだが、どうしても 「あっそう」 にしか聞こえない。そして、意味はほとんど完全に、ニュアンスまで、日本語の 「あっそう?」 と同じようなのである。

ドイツ語にはもう一つ、"Nanu!" (ナヌ) というのがあって、意味は 「何 (なぬ)!」 だというのだけれど、これは、実際に聞いたことはない。

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コメント

お遊びついでに。

nicht wahr? nicht?

とか言う同じような意味の用法は、特にハンブルク周辺の標準ドイツ語圏方言では、「ね?」の響きと同じです。

投稿: pfaelzerwein | 2008/02/28 14:14

pfaelzerwein さん:

へぇ、そうですか。
「ね?」 の広がりは、すごいですね。

投稿: tak | 2008/02/28 21:51

こんにちは~失礼いたします~

昔々のテレビ放映の中で、
昭和天皇が、いろんな場所を訪れて説明をお聞きになる情景では、
いつも、「あっそう!」と、おっしゃっていた。
そのことで、弟が、昔、アメリカから、こんな話を伝えてくれた。

アメリカ人には「あっそう!」がAss Holeに聞こえるのです。

米俗語で、Ass(ケツ)、それに、ホール(Hole)穴、
Ass Holeはケツの穴になり、
スラングで"馬鹿なやつ”という意味です。

だから、アメリカ人には昭和天皇が”あっそう”と言うたびに、
”馬鹿なやっちゃ”と言ってるみたいで、
それこそ漫談を見ているみたいな感じだったそうです。
だから日本をあまり知らない奴等でも、
昭和天皇の、"あっそう”だけは、知っていた。
まるで、
”どうしてHirohitoは説明を聞くたびに返事の代わりに
"馬鹿な奴” と言うの~~~??”
という感じで、笑っていたそうだ。

いやなお話で、失礼いたしました。
もう、昔のお話ですから。お許しくださいね。

投稿: 朱鷺子 | 2008/03/02 12:20

朱鷺子 さん:

う~ん、「あっそう」 は Ass Hole には聞こえないと思いますがねえ。アクセント違うし。

おそらく文字メディアを経過して、誰かがわざとアクセントの位置を変えて言うのを笑ったのだと思います。

だって、天皇陛下が 「あっそう」 とおっしゃっるのを直接記録した音声入りのメディアは、日本人だって知らないし。

投稿: tak | 2008/03/02 20:48

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