「ソロ米」 と 「ハーモニー米」
昨日朝の TBS ラジオで、気象予報士の森田正光さんが面白いことを言っていた。最近、お米の種類で、「ソロ米 (まい)」 と 「ハーモニー米 (まい)」 というのがあるのだそうだ。
米だけで旨いのが 「ソロ米」で、酢飯とか丼物など、他と組み合わせて旨いのが 「ハーモニー米」 というのだそうだ。
私が初耳だっただけではない。昨夜の段階で、「ソロ米/ハーモニー米」 の 2語でググっても、1件もヒットしなかったから、ネットの世界としても、かなり新しい言葉なのだろう。
ソロ米の代表格は、もちろん 「コシヒカリ」 などのブランド米である。これは、おかずなしでも米そのものがおいしいので、ソロを取れる米ということで 「ソロ米」 というのだそうだ。
一方、「ハーモニー米」 の代表は、北海道産のお米なのだという。最近、北海道がにわかに米の産地として脚光を浴びていて、質、量ともにかなり進化しているらしい。
昔は、「北海道の食い物は、米以外はみんなおいしい」 なんて言われていたが、そんな定評は既に過去の遺物になった。今や、北海道産の米も 「きらら397」 「ほしのゆめ」 「ななつぼし」 など、胸を張れる品種が登場していて、これらが代表的な 「ハーモニー米」 なんだそうだ。
私は 「ハーモニー米なんて言葉のアヤで、実際はおかずがないと食えないから、そんな言い方でごまかしてるんじゃないか?」 なんて疑ったが、 実際の食味ランキングやモニタリングでも、かなりいい成績のようなのだ (参照)。これはどうも、本物らしい。
さらに、最近は丼物や回転寿司などの外食産業が台頭しているので、「ハーモニー米」 としては、この分野の食材としてのニーズが高まっているというのである。なかなか順風のようなのだ。
それにしても、そもそも北海道産のお米が注目されるようになったというのは、地球温暖化の産物といえば言えるのであり、なんだか複雑な感慨にとらわれてしまう。
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