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2006/11/19

フランスの差別 (?) 発言

フランス社会党幹部の 「差別発言」 が問題になっている。サッカー仏代表チームについて 「黒人ばかりで恥ずかしい」、「チーム 11人のうち (黒人が) 3、4人ならまだしも 9人もいる。白人は使いものにならないということで、みっともない」 と発言したのだそうだ。(参照

これって、自虐ネタじゃないのか?

前後の文脈がわからないので、あまり突っ込んだことは言えないが、今、とくにスポーツ界、その中でもことさらに、欧州サッカー界では、人種差別問題が非常にデリケートな問題になっているのだなと感じられる。

先日のワールドカップ決勝戦での、例の頭突き事件にも、かなり濃い影が落ちているのだけれど、これだけデリケートな問題になるということは、とても多くの人が、それぞれに、内心で穏やかならぬ思いを抱いているということなのだろう。

で、それはとりもなおさず、欧州の移民問題そのものということになる。

これまで、純粋に白人社会であった欧州に、非白人がこれほどまでに進出し、スポーツ界を中心に、ヒーローになっているというのは、スポーツ界に止まらず、社会全体で白人の牙城を崩しつつあるということだ。

これって、かなり複雑な問題である。

例えば、アフリカの黒人社会に白人が入り込んだら、武力進出ではなくても、それは 「経済的侵略」 ということで、あまりいいイメージではなくなる。現地で白人排斥運動が起きたとしても、それは、「人種差別」 とは受け取られない。

しかし、欧州社会で白人が非白人に対してデリケートな発言をすると、それは 「人種差別」 になる。これは、現状での強者対弱者という関係が反映されるからだ。このあたりが、またまたデリケートな感覚を増幅させる。

強者は弱者に対する思いやりの心をもたなければならないのは当然だが、ことさらに弱者に対して腫れ物に触るような態度を取るのは、それは裏返しの傲慢であり、さらに、奈良市役所のように 「弱者利権」 みたいなことまで生じる可能性がある。

今回の発言も、背景に差別意識がなければ、「あれは、白人選手のだらしなさに対する自虐ネタなのさ」 という洒落で済むのだろうが、そうならないところに大きな問題がある。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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