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2006/12/24

トラックバックと互酬性

最近、私のブログへのトラックバック・スパムが増加傾向にある。私がトラックバック・スパムと判断する唯一の基準は、こちらと相手のエントリーの内容に、明確に共通するテーマがあるかないかである。

共通ファクターがない場合は、スパムと判断して遠慮会釈なく削除することにしている。

トラックバック作法については、「絵文録ことのは」 の "トラックバックをめぐる4つの文化圏の文化衝突――「言及なしトラックバック」 はなぜ問題になるのか" というエントリーにとてもよく考察されているので、ここであえて付け加える必要もないくらいだ。

私自身は 「言及リンク文化圏」 に属しているようで、トラックバックする際は、自分のエントリー中に相手へのリンクを入れることにしている。

というより、むしろ自分のエントリー中での言及が先にあって、トラックバックは、「あなたのエントリーにリンク付きで言及してますので、一応知らせときます」 という意味合いが大きい。「決してコソコソあげつらっているわけじゃありません」 という態度表明である。

また、やや 「関連仲間文化圏」 的意味合いで、共通した論じ方をしているブログにトラックバックすることもある。ただ、私としてはそれほど多いケースではなく、この場合でも、こちらのエントリー中でトラックバック先にリンクを張って紹介することは忘れない。

こちらのエントリー中でリンクを張っておくのは、「単なるコバンザメのごとき宣伝行為じゃありませんよ」 という副次的意味も含んでいる。

翻ってこちらへのトラックバックをみていると、「スパム文化圏」 からに次いで、「関連仲間文化圏」 からのものが多い。「関係ある内容だから、張っとくわ」 といったもので、相手のエントリーには、こちらへの言及もリンクもまったくない。

これらの少なからずは、宣伝意図が露骨な 「スパム文化圏」 とオーバーラップするように思うのだが、それでも、テーマに多少なりとも共通するファクターがあれば、無闇な削除はしないことにしている。

個人的には、こうしたリンクはあまり愉快なものではなく、「厚かましさ」 さえ感じるものもある。一方的に相手側へのトラフィックが増えるばかりで、こちらには何ら明確なメリットがないし。

世の中には、自分の側へのリンクのないトラックバックは削除するという方針のブログもある。それはそれで、一つの見識というものだろう。

私は決してけちなことを言っているわけではない。この世では 「互酬性」 というファクターがとても重要で、文化人類学を学べばわかるのだが、人間というのは、一方的にいいとこ取りばかりしていると、かえってストレスになってしまうという傾向がある。

だったら、「お互い様」 という貴重な文化を、ブログの世界でも踏襲しようではないか。私が前述の "「コバンザメのごとき宣伝行為じゃありませんよ」 という副次的意味" に多少こだわるのは、互酬性の原則から外れたくないからである。

世間から一方的な 「借り」 を作らない方が、すっきりした気分でいられるというものだ。

それから蛇足だが、私のもう一つのブログ 「和歌ログ」 に、一時、大量のトラックバック・スパムが付いたことがあった。アクセスの少ない地味な文芸ブログにスパムが集中するのが、当初は理解できなかったのだが、どうやら URL の末尾にある "wakalog" という文字が誤解の元だったらしい。

「和香ちゃんのブログ」 みたいな、ネットアイドル路線と思われていたようなのだ。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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