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2007/04/04

庄内ひな街道

わが故郷、庄内は、ひな祭りの盛んな土地である。それは月遅れで祝われるので、昨日の 4月 3日がクライマックスだった。

庄内ひな街道] というイベントも、2月下旬から 4月 3日まで開催された。この期間中、庄内のいたるところで、家々に伝わる自慢のひな人形が飾り付けられた。

先月の 30日から今月 1日まで帰郷したので、ちょうど、この庄内ひな街道イベントの佳境に当たっていたのである。酒田に着いて、夕食をとった蕎麦屋にも、きれいなおひな様が飾られていた。

これがその写真である。おもしろいのは、酒田ではひな飾りのあつらえの一番下の段に、「うどがわら人形」 というのを飾る。これは酒田の郊外にあたる 鵜渡川原というところで作られていた素焼きの土人形だ。

本来は、ひな人形とは全然関係がないのだが、なぜか、酒田ではどこの家でも一緒に飾るという風習になってしまっているようだ。

博多人形と同じような作り方で、博多人形は洗練に洗練を重ねて、今や芸術品扱いだが、うどがわら人形の方は素朴なままで、民芸品そのものである。モチーフも、花嫁人形から子守り、童子、果ては米国映画のベティさんまで、実にいろいろなものが作られていて楽しい。

今回は、「傘福」 というものの展示もみた。傘福というのは、唐傘の下に布で作った 「おくるみ」 をたくさんぶら下げて飾るものだ。庄内では昔、安産や子供の成長を祈って飾り付け、神社に納めたりしたものらしい。

私が酒田で暮らしていた昭和 20~40年代には廃れていて、まったく見たことがなかったが、近年復活したようで、今回の帰郷では、山王クラブという酒田で最高の格式を誇った料亭 (今は料亭ではなくなって、酒田市の文化遺産となっている) に展示されているのを見た。

中には、蔵の奥から出てきた古い着物地をほぐした布地で作ったような、味わい深い飾りもぶら下げられていて、なかなかの見物である。

このほか、相馬楼という料亭 (これも今は文化遺産として扱われているようだ) では、酒田の旧家に伝わる超お宝的なおひな様が展示されていたが、これらは撮影禁止ということで、残念ながら、画像では紹介できない。

酒田の港が栄えていた江戸時代から明治にかけては、豪商や豪農が競って京都や江戸から豪華なひな人形を取り寄せて飾っていたようで、それらが残っているわけだ。多分、値段を付けたら目玉が飛び出しそうなくらいになるだろう。

というわけで、昨日までのほぼ 1ヶ月半ぐらいの時期、庄内はとても華やかな雰囲気に包まれていたわけだ。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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