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2007/11/18

花より団子?

ピカソの絵をもっと抽象化したような現代美術を、「どこがいいのか、さっぱりわからん」 と公言しても、ほとんど問題ないが、最高級牛肉を 「どこがうまいのか、さっぱりわからん」 と公言すると、世間から憐れまれたりする。

やっぱり 「美」 より 「食」 の方が、世間の優先順位は上なのかなあ。

私は個人的には、あちこちの高級レストランや料亭で美食の限りを尽くしているようなオッサンが、現代美術について 「あんなもの、さっぱりわからん」 と臆面もなく言い切るのを聞くと、その方が哀れなような感慨にとらわれるがなあ。

私は旅行先では、食事には金をかけなくても、その土地の美術館や名所旧跡には是非足を運びたいと思っている類の人間である。ところが、仕事関係でグループ旅行をすると、ほとんどの人は、空き時間には美術館よりも、その土地の名物料理を食いたがるのだ。

「それよりも、○○美術館 (あるいは △△記念館、▼▼神社でもいい) に行きましょうよ」 なんて誘うと、一緒に行った人は、明らかに退屈そうなのだが、誘った私に遠慮してか、それをあからさまには言い出せないようで、困ってしまってい るようなのがわかったりする。

だから、私は仕事上のグループ旅行をしても、用件が済んだらさっさと単独行動に移ってしまうことが多い。tak-shonai は、食事や飲み会には、あまり付き合いたがらない人と思われているフシがある。

で、話は今月 15日付の 「若者の車離れ、酒離れ、野球離れ」 に戻る。このエントリーに、山辺響さんから "車・酒・野球は、いずれも「コミュニケーションの道具」だったのではないでしょうか" というコメントがついた。「なるほど」 である。

この視点からすると、行った先での名物料理は、無難なコミュニケーション・ツールである。行った先での美術館の展示とか、神社仏閣なんてものより、汎用性のある道具であることには違いない。

しかし、私の個人的な思い入れとしては、その程度の汎用性のある道具より、せっかく旅をしたからには、専門性の高い道具を仕入れて帰りたいと思ってしまうわけなのだ。まあ、これは好きずきの問題だから、押しつけようとは思わないけれど。

ただし、現代美術がわからないくせに、高級牛肉がわからんという人間についてとやかく言うような押しつけは止めてもらいたいなあ。もしかして、比内鶏とブロイラーの区別もつかないかもしれないくせに。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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