« 「きっちりやりすぎる」 ことの弊害 | トップページ | 米国の雰囲気選挙 »

2008/01/12

選挙で Web を使えそうなんだけど

「選挙で Web を使わせろ!」 なんてキャンペーンを細々と展開しているくせに、なんだかつい、反応が遅れてしまったのが、読売新聞の 1月 6日付記事だ。

ネットでの選挙運動、まず HP から解禁 … 自公民方針」 という見出しで、次の衆院選から解禁されそうな動きを伝えている。

ようやく日本でも選挙で Web が使えることになりそうで、それはそれはうれしいことなのである。というのは、私なんか日曜日に仕事が入ることが多いので、ほとんどの選挙でウィークデイに期日前投票というのをすることになる。

ところが、投票日前というのは、候補者に関するまともな情報が入手しにくいのだ。新聞にはさまってくる選管による候補者紹介も、「突然候補者が増える可能性があるので、立候補締め切りまでは、出せない」 なんていう理由で、手元に届かない。そんなわけで、判断材料が少なすぎるのだ。

立候補者がそれぞれ ウェブサイトをもって、政策などを訴求していてくれれば、かなり判断材料になると思うのだが、そんな単純なことが、なぜか今はできないのである。馬鹿馬鹿しい限りだ。

ようやくその馬鹿馬鹿しさから解放されることになりそうで、ありがたいことである。以下に、読売新聞の記事のさわりを引用させていただく。

 選挙運動のネット利用をめぐっては、民主党が2006年6月に4度目の議員立法を提出した。ホームページや電子メール、ブログのすべてを解禁する 内容で、これらを使って選挙運動を行う者に、氏名とメールアドレスの表示が義務付けられる。違反した場合の罰則規定も設けている。

 一方、自民党は昨年12月に選挙制度調査会が論点整理を行い、ネット利用解禁について具体案を検討することとした。ホームページの解禁には異論がないものの、他人が候補者の名前をかたる「なりすまし」が容易な電子メールやメールマガジンの解禁には否定的だ。

どうやら、とりあえずはウェブサイトのみが解禁となるようである。多分ブログも大丈夫だろう。しかし、メールマガジンを含むメールの解禁は後回しになるようだ。「なりすまし」 による怪文書の横行が懸念されているようなのである。

そんなことを言ったら、ウェブサイトだって巧妙な 「なりすまし」 ができないことはない。これを防ぐには、選挙管理委員会のポータルサイトから候補者のサイトにリンクを張るとか、なんらかの対策を考えなければならないだろう。

Oh My News では、「ポピュリズムの加速を不安視する意見もあるだろう」 と指摘しながらも、「現在の一方向的受動的なテレビ型ポピュリズムよりも、むしろ多角的能動的な検証が行われる期待もできるのではないか。(特に若い世代の) 政治への参加意識を高めることにもつながるかもしれない」 (参照) と、ポジティブな評価をしている。私もそう思う。

なぜか、ネット選挙に関しては、私は Oh My News と意見が合うみたいなのである。

これに伴い、候補者もこれまでの選挙運動の方法論を見直さなければならなくなるだろう。単に連呼さえしていればいいというわけにはいかなくなる。ネット上で、自分の言葉 (らしきもの) によるきちんとしたテキストで、政策を訴求しなければならなくなる。これはかなりの前進である。

インターネットの世界で共感を得られるかどうかが、当選できるかどうかに、ある程度の影響をもたらすようになるかもしれない。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

|

« 「きっちりやりすぎる」 ことの弊害 | トップページ | 米国の雰囲気選挙 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

なるほど!、いつも私の脳天から尾てい骨にかけてビリリッと電気が走るような「今日”も”一撃」。最近、調子ブッコイて、生意気にもコメントなんかしてしまう私ですが、Takさんの言う妙な成りすまし。これですね。選挙にwebが使えるようになると、この成りすまし防止の為の電子認証システムとか冠をつけて、メーカーにサーバー機を発注、落札額1円で落札したメーカーは、ソフトウェアといわれるようなシロモノじゃない、フリーソフトにも劣る(いや、最近のフリーソフトは優秀だと思う)、ようなものを、延々と使わせ続け、ソフトとメンテナンス保守料が数十億円というような商売ができるのか!。恐るべしweb選挙運動。と、勝手な妄想をしてしまいました。今夜も失礼いたしました。

投稿: やっ | 2008/01/13 02:22

やっ さん:

やっさんの危惧、まんざらあり得ない話じゃないですね。

本当に、「なりすまし防止」なんて言って、下らんシステムを売りつけようとするベンダーが出てこないとも限りません。

あるいは、選挙運動用のサイトは選管のサーバにしか置けなくて、メチャクチャ縛りがきついとかいうことになる可能性だってあります。

そんなことにバカな金をかけないように、監視しなきゃ。

ホント、選管ポータルサイトからのリンクで十分だと思います。そこからリンクされてないのは、フェイクってことで。

投稿: tak | 2008/01/13 21:09

>そんなことにバカな金をかけないように、監視しなきゃ。

 おっ、『プロ市民』発動ですね!(なんちゃって)

 結果、『ポータルサイトの広告バナー』とかで競争入札して、そこはかとなく“儲け”を醸成してくださるのなら、『税金、税金』の大連呼からも脱却できますか。

 あぁ、“公的”で“選挙”という土壌では、難しい話でしょうか…。


 いずれにせよ、銭のかからない“しくみ”を、作ってもらいたいものです。

投稿: オッチャン | 2008/01/15 12:14

オッチャン:

>おっ、『プロ市民』発動ですね!(なんちゃって)

あはは (^o^)
「プロ国民」 とかいう言葉でも作って、差別化しましょうか。

>いずれにせよ、銭のかからない“しくみ”を、作ってもらいたいものです。

おいしい話を求めて群がりたがる人たちが多いですからね!

投稿: tak | 2008/01/15 20:28

記事の趣旨とあまり関係のない感想を2つ。

●そもそも、まだ新聞記事は「HP」「ホームページ」なんだなぁ……。

●「市民運動」だと左翼っぽいのに、「国民運動」だと右翼っぽく聞こえるなぁ……。

投稿: 山辺響 | 2008/01/16 10:29

山辺響 さん:

>●そもそも、まだ新聞記事は「HP」「ホームページ」なんだなぁ……。

それは私も感じました。ちょっと脱力しますね。

>●「市民運動」だと左翼っぽいのに、「国民運動」だと右翼っぽく聞こえるなぁ……。

それでは、「町民運動」 とか。庶民ぽくていいかも ^^;)

投稿: tak | 2008/01/16 11:19

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/42004/17655141

この記事へのトラックバック一覧です: 選挙で Web を使えそうなんだけど:

« 「きっちりやりすぎる」 ことの弊害 | トップページ | 米国の雰囲気選挙 »