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2008/03/26

吊り広告の 「画像を裏切るテキスト」 など

昨日地下鉄の吊り広告を眺めているうちに、「テキストを裏切る画像」 というものがかなり多いということに気付いた。

また、「画像を裏切らないが、意味を裏切るテキスト」 というのも発見した。テキストの矛盾を画像が解決しているのである。さらに、「現実を裏切るテキスト」 というのもあった。

「テキストを裏切る画像」 の中の典型的なものは、読売ウィークリーの広告であった。トップ記事が "東大・京大 「合格力」 「現役力」 ランク" というものだが、表紙の写真があの長嶋一茂氏である。

いや、長嶋一茂氏に含むところは何もない。悪印象を抱いているわけでも、嫌いというわけでもなんでもない。ただ、「東大・京大」とか、「合格力」 とか 「現役力」 とかいうテキストを裏切る要素を、ひしひしと感じたというだけのことである。

ある意味、それはとても見事な裏切り方で、そのそぐわなさ加減が一つの表現として、「なかなかやるな」 とさえ言えるほどのレベルに達しているのではあるが。

そして、その吊り広告のちょっと先に見えたのが、雑誌 「JJ」の吊り広告だ。"ゴシップ・ガールの 「大人・ガーリー」 宣言" とある。これこそ、「画像を裏切らないが、意味を裏切るテキスト」 というものである。

とりあえず、「大人・ガーリー」 って何なんだ?

ちなみに、「ガーリー (girlie または girly)」 とは、「ガール (girl)」 の形容詞ではない。「少女らしい」 という形容詞は、"girlish" である。

「ガーリー」 は、「お嬢ちゃん」 というような意味合いらしい。さらに、形容詞になると 「若い女のヌードを売り物にした」という意味になるようだ。下手すると、「ガーリー」 は 「ガーリッシュ」 よりエロっぽくなる。ただし、アスペクト社の 「Girlie」 という雑誌は 「サブカル系の女の子雑誌」である。

で、要するに、テキストだけでは 「大人・ガーリー」ってよくわからないが、その隣にいるおねえちゃんの写真画像をみれば、「ふぅん、なるほど、こういうのね」とわかることになっている。少なくとも、こういうのを 「大人・ガーリー」 であると言いたいわけなのねということは伝わる。

前述の如く、テキストの矛盾を、画像が解決している。かなり無理矢理な力技ではあるが、画像とはまことにも大したものなのである。

で、最後に、「現実を裏切るテキスト」 の登場だ。某サラ金会社の広告である。

"I am a HERO." とある。ご丁寧にも、「ヒーロー」 がすべて大文字だ。「俺は、(大文字の) ヒーローだ!」 ということなんだろうが、果たして、ヒーローがサラ金から金を借りるんだろうか?

もしかしたら、破天荒なヒーローで、金を借りまくってもヒロイックな活躍をするのかもしれないが、写真はどうみても普通のおにいちゃんである。テキストと、その意味と、画像が、すべて裏切りあっている。なかなか珍しい三すくみ広告である。

こうしてみると、吊り広告というのはなかなか面白いものである。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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