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2008/07/01

「一ひねり」 なしで呆れてしまった

「居酒屋タクシー」 というもののニュースを聞いて、「そんなのがあるなら、私も乗り合わせたいものだ」 と思っていたら、どうやらそんな簡単なものでもないらしいのである。

夜中に 霞ヶ関から埼玉の果てぐらいまで乗るヘビーユーザーの類しか、その恩恵にはあずかれないようなのだ。

それを聞いて 「そりゃ、そうだろうな」 と納得した次第なのである。せいぜいワンメーターとか、乗っても 1,000円とか 2,000円程度の客に缶ビールを 1本サービスしていたら、儲けが出ないだろう。私は永久に居酒屋タクシーでビールをごちそうになれそうにない。

で、私は正直なところ、ヘビーユーザーがビールを 1本ごちそうになるぐらいは、そんなに目くじらを立てるほどの問題じゃなかろうと思っていたのである。そのくらいは、サービスとして認めてあげてもいいんじゃないかと。

ところが、問題は缶ビール 1本程度のことではすまないというのだ。出てくるわ出てくるわ、米だの現金だの、商品券だの、もらい放題だったというのである。こうしていろいろな便宜をはかってあげて、次からはケータイで直接呼び出してもらい、客待ちの列に並ばずに、こっそり乗っけることにしていたというのが、私がつい最近知った真相だ。(参照

何しろ、月末はなんだかんだと忙しかったので、情報不足の極致にあり、そんなことも知らずにいたのだ。「たまたま乗った客に現金だの商品券だのをあげて、どんな見返りがあるのだろう?」 と不思議に思っていたのである。

で、知ってしまって初めて、「それって、立派な、いや、決して立派とは言えないが、完全に 『収賄』 じゃん!」 と、今さらながら呆れてしまったのである。居酒屋タクシー側は 「贈賄」 ということになる。

前述の参照先の MSN 産経ニュースには 「公務員が特定の運転手と癒着することになり、行き過ぎると、汚職の温床にもなる」 なんて呑気に書いてあるが、誰が考えたって、これ自体既に 「行き過ぎ」 であり、既に 「汚職」 ではないか。

ああ、そうか、新聞記者やテレビ関係者諸君も、たまにこうした恩恵にはあずかっているので、あまりまともには書いたり言ったりできないのかもしれないね。下手すると、我が身に火の粉が降りかかる。

ヘビーユーザーにそれなりのサービスを提供するのは、そりゃ、お店のスタンプカードだってあることだし、そんなに悪いことじゃないと思うが、「役人が税金で乗ったタクシーで現金なんかもらうのは、やっぱりヤバイだろう」 と、とっても当たり前のことを今さらながら思っているのであった。

このブログは 「一ひねり」 きかせた書き方を身上としているつもりなのだが、この件に関しては、私としたことが、何のひねりもなしに、ただ素直に呆れてしまったのである。

気の毒なのは、まともな商売をしていたタクシー会社で、公務員が急にタクシー券を使いづらくなったために、水揚げが大幅に減ってしまっているだろう。まあ、これまでが野放図に使いすぎだったといえば、その通りなのだが。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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コメント

お邪魔します。オッチャンです。本日は長いっす。

 (一部の)公務員の皆様、夜遅くまでのお仕事誠にありがたく、謹んで御礼申し上げます。
 精も根も尽き果てて、帰りに“一杯”したくてもお店すら開いてない…。
 『車の中で缶ビールでもいいから飲みたいなぁ…。』

 「運転手さん、ゴメン、ちょっとコンビニ寄って!ビール買ってくる。」
 「お客さん、そういうことでしたら、次回はコチラのケータイまで連絡下さい。お迎えに上がりますよ。冷えたビール用意しときますから!」

 などと、見方によっては心温まる会話から発展したんじゃないかと、勝手に推察いたしております。


 自然発生的に、しかも運転手さんちょっと勇み足の段階ならまだしも、これだけ各省庁にまたがって、しかも相当の人数が加担していることから、昨今の文化ではないと思います。
 何年も、何十年もかけて醸成された『中央省庁特権』の一部であると、考えざるを得ません。


 万単位のタクシー代を払えない(財布に持ってないから…)存在から言わせていただきますと、たとえチケットであっても躊躇しろよ!上司に言わせると、『ビジネスホテルのほうが安いじゃん!』。上司のもうひとつの言、『そんな時間まで仕事するな!終わらせる努力をしろ!』。
 

 最後に、もうイッチョ上司の言葉。
 『事態を収束させるつもりなら、収束に必要なデータをどれだけ用意したか、内容を精査したか、楽した分苦労しないと!』
 タクシー代の供給元を納得させられるデータが、どれだけ揃うことやら…。

投稿: オッチャン | 2008/07/01 12:39

オッチャン:

>上司に言わせると、『ビジネスホテルのほうが安いじゃん!』。

これは、まさにそうですね。

でも、多分お役所のややこしい規定かなんかで、2~3万円のタクシー代は出せても、7~8千円のホテル台は出せないなんてことがありそうです。

調べたわけじゃないので、わかりませんけど、いかにもありそう。

>上司のもうひとつの言、『そんな時間まで仕事するな!終わらせる努力をしろ!』。

これは、夜通しの国会で待機したりするためというのも多いみたいですね。

それで、国会ってあんなに金がかかるんですね。
1日国会開催すると、3億円かかるってのも、ばかばかしいお話で。

大臣が官僚の作文なしで答弁できればいいんでしょうけど、それはまず無理でしょうし。

>『事態を収束させるつもりなら、収束に必要なデータをどれだけ用意したか、内容を精査したか、楽した分苦労しないと!』

その通りですけど、今回ばかりは、マスコミでもずいぶん居酒屋タクシーのお世話になってるのがいると思うので、矛先にぶるでしょうね。

投稿: tak | 2008/07/01 14:14

こんにちは。

私も一時期、中央省庁と呼ばれるところで深夜タクシー使っての帰宅を余儀なくしていた者なのですが。

それにしてもこのような居酒屋タクシーというのは初耳です。
普通は(というか必ず)、タクシーチケットに書いてあるタクシー会社の電話番号に電話して車をまわしてもらい、それに乗ります。なので「客待ちの列」という発想自体ないはずだし、タクシー側としても個人営業でなく「タクシー会社所属」のはずなんですけどね。会社ぐるみなんでしょうか。(まあ、タクシー運転手の収入形態については詳しくないので、もしかしたら会社所属でも個人的営業があるのかもしれません。)

いずれにしても、現場を少しかじってる人間から見ても、今回のこれは謎の自体です。
多分、こういうのを「知ってる人」はどんどん使うし、「知らない人」は無縁なのだと思うのですが、でも誰しも最初は「知らない人」の筈なんだけど・・・。
一体どうなってるのでしょう。

ちなみに。
タクシー使って帰るような時間だと、「帰りに一杯やりたい」とか「コンビニよって缶ビール」とかではなく、「早く帰って寝たい」とか「タクシーの中でも寝たい」という感じです。
次の日も普通に定時出勤ですしね・・・。

ビジネスホテルの方が安いのはその通りですね。
規則とかで不可能じゃないなら導入されてもいいと思います。
ただ、単身者はまだいいとして、妻子いる人が連日帰れなくなるのもよろしくないと思うのでその辺も考慮に入れての制度作りになるでしょうか。

投稿: 風花 | 2008/07/01 18:29

風花 さん:

おぉ、現場をご存知の立場でのコメント、ありがとうございます。

>いずれにしても、現場を少しかじってる人間から見ても、今回のこれは謎の自体です。
>多分、こういうのを「知ってる人」はどんどん使うし、「知らない人」は無縁なのだと思うのですが、でも誰しも最初は「知らない人」の筈なんだけど・・・。

ふぅむ、なんだか奇っ怪ですね。
報道では、ほとんどが個人タクシーということのようですが、一体どうなってるんでしょうかね。
蛇の道はなんとやらの世界のような気がしてきました。

>ビジネスホテルの方が安いのはその通りですね。

もういっそのこと、公務員簡易宿泊所を霞ヶ関につくったらどうかとも思えてきました。
恐縮ながら、カプセルホテルみたいなちゃっちいやつ。

投稿: tak | 2008/07/01 21:47

たびたび失礼します。

>報道では、ほとんどが個人タクシー

私の記憶では、個人タクシーのチケットは近距離用という感じでした。

私の記憶に残っている部分では、会社所属の方が電話から到着までが早く(台数が多いのかな?)、個人タクシーの方は車が若干大きい、というイメージでした。

庁舎内の会議室が埋まっててやむを得ず外の会議場を借りたときや、議員会館に大量の資料を配付するなどで、公用車が他の用事で出払っていたりすると、物を運ぶのにタクシーを使ったりするのですが、そういうときには個人タクシーを呼ぶこともありました。(元々は台数確保の意味合いで複数のチケットを契約しているのだと思います。使い分けについて規則で決まっていたわけではありません。慣例のようなものです。)

そんなわけで、会社タクシーは帰宅(長距離)、個人タクシーは会議場等(近距離)というイメージなのです。
タクシーチケットの管理・払い出しをしてる部署に帰宅用のチケットをもらいに行っても、原則として個人タクシーのは貰えませんでした。

もしかしたら、この個人タクシーのを帰宅に使っていたのかもしれません(それ自体は別に規則違反ではないです)。
たまたま、会社チケットが切れていたりすると個人チケットで帰宅することもありますし。

そういうところから個人営業が顔を出し始めたのかも。
ただ、それで個人営業があっても、帰宅用チケットに個人タクシーのがもらえることがめったにないはずなのですが。

ちなみに、私の経験は一省庁で4年ほどだけですので、省庁や年度が違えば運用やタクシーチケットの契約内容も違うのかもしれませんが。

投稿: 風花 | 2008/07/02 09:00

風花さん:

現場視点のコメント、ありがとうございます。

ますます魑魅魍魎的な感じがしてきました。もしかしたら組織がらみのスキャンダルになりそうな気配すらありますね。

マスコミはこのあたり、突っ込んだ取材をしないのかなあ。

投稿: tak | 2008/07/02 10:50

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