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2008/09/22

「乳児用粉ミルク」 を英語でいうと

何年英語と付き合っても、ふとした言葉を知らなかったりする。9月 20日付の 「RNN 時事英語辞典」 でびっくりしたのは、「乳児用粉ミルク」 を英語でどう言うかである。

"Powedered milk for babies" では、ちょっと長すぎるかもしれないと思って調べたら、なんと "baby formula" なんて言うんだそうだ。

私は "formula" なんて言ったら 「公式」 とか 「規格」 とかいう意味しか思い浮かばなかったから、"baby formula"にはびっくりした。普段の会話でそんな言葉が出てきても、頭の中に 「?」 のマークが 10個ぐらい浮かぶだけだったろうと思う。

ちなみに、"powedered milk" という言葉もあるのだが、wikipedia で調べると、ケーキやお菓子を作る際に使うものという、「産業用」 のイメージが強い (参照)。日持ちが良くて輸送コストもかからないという、コスト面でのメリットが強調されている。

"Baby formula" というのは米語らしい。じゃあ、英国ではどういうのかというのは、調べがつかなかったが、"infant formula" という言葉が見つかったので、もしかしたら、こういうのかもしれない。

いずれにしても、日本語で 「粉ミルク」 というと赤ちゃん用というイメージが強いが、英語圏では産業用途のイメージが強いようなのだ。それと区別するために、"baby formula"とか "infant formula" とかいうのかもしれない。

そういえば、日本語では 「牛乳」 と 「ミルク」 は微妙に違うようなのだ。「牛乳」 というと、パックに入った生のミルクで、「ミルク」 と言ってしまうと、ちょっと加工したイメージが強くなるような気がする。

日本では 「粉ミルク」 と言えば、あるいは単に 「ミルク」 と言っただけで赤ちゃん用というイメージが強いので、わざわざ 「ベビー・フォーミュラ」 なんていうごっつい言葉を輸入しなくて済んだのだろう。産業用は 「粉乳」 という別の言い方が一般的だし。

こんな感じで、本来は同じ意味でも、元々の日本語とカナカナ語ではニュアンスが違うという言葉は、かなりある。

身近な例では「メール」 といえば、今どきはほとんど "E-mail" のことになってしまうが、本来は郵便のことである。「戸」 と 「ドア」、「茶」 と 「ティー」 も違う。一説によると、お椀に盛ってあるのが 「ご飯」 で、皿に盛られたら 「ライス」 なのだそうだ。

私の生息するアパレル業界では、「輸入物」 というと、何も言わなくてもほとんど 「中国製」 で、「インポート物」 というと、それはヨーロッパ、とくにフランス、イタリア、英国から輸入したものということになっている。

カタカナ語同士でも、序列がある。「チョッキ」 よりも 「ベスト」 の方がお洒落で、さらに 「ジレ」 はもっとファッショナブルになる。仏和辞書で "gilet" を引くと 「チョッキ」 とあるのは痛恨だが。

辞書的には同じ意味でも、ニュアンスは文化圏によってずいぶん違う。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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コメント

for mulaなんていわれたらF1カーレースとかしか浮かばないです。私などは、ズボンのチャックと言うが欧米では、zipperと言うのか?fastenerというのか?

まぁ、どっちにしても英語は苦手の苦手。なにせ、私の発音は、「右」も、「明るい」も、「判った」も、「らぁいとぉ」ってしか聴こえないんだろうから。

しかし、毎日、前頭葉に問答無用のチョップを受けるようなエントリーの数々。これで、明朝、一番の話題に花が咲きます。「どっかで聞いて来たような勢いで」事務所に行ったら「粉ミルクを英語で何て言うか知ってっか?」って。

メールについて
かれこれ20年前、私が就職したての頃、本社や事所、あるいは現場事務所から様々な実証試験依頼が来てました。運送屋さんが、毎日、毎日、ボストンバックに書類が詰まったやつを「メール便」として定期運送してました。たいがい、封筒は、A4判で、どこかの会社の社名入り封筒とかに送り元と受け取り先を罫線で区切って使いまわし封筒でした。清水建設という会社だったのですが、あるとき、大林組の封筒を使ってメール便を出したら、私の上司が、コッ酷く叱られたようです。なんて、ケツメドの小さい会社だとか思った記憶が浮かびました。

投稿: やっ | 2008/09/22 20:07

粉乳、給食の脱脂粉乳が好きでした。アルマイト食器に盛られた脱脂粉乳の表面に張る湯葉もどきが好きでした。脱脂粉乳ってスキムミルクって言うんですね。知らなかった。

投稿: やっ | 2008/09/22 20:12

やっ さん:

>私などは、ズボンのチャックと言うが欧米では、zipperと言うのか?fastenerというのか?

チャックは日本語で、zipper は米語じゃないかなと思いますが、定かではありません。

Fastener は、いわゆるマジック・テープみたいなものまで含まれます。これは確かです。

封筒の使い回しは、あらまほしきことですね。ただ、清水建設が大林組では、ちょっとね ^^;)

でも、最近はトヨタの社員がホンダの車で通勤するということもあるらしいですから、世の中は変わってきていますよ。

>粉乳、給食の脱脂粉乳が好きでした。

脱脂粉乳は、ちゃんと作ればおいしいですよね。ただ、給食のおばさんが、あせって大量に作ろうとするあまり、いっぺんに粉コナをお湯の中に入れすぎると、鍋の底で焦げてしまうので、「臭い」 という悪評の元になります。

投稿: tak | 2008/09/22 23:21

ベビーフォーミュラといわれると、赤ちゃんたちがF1カーに乗って、ハミルトンあたりと
しのぎを削っている姿を想像して大爆笑でした。
英語圏ってミルクがありふれているから、いろいろな表現があるんでしょうか?

関係ない話ですが、うちの母は、ジェームス・ディーンが大瓶の牛乳を飲むシーンをみて、
アメリカって豊かなんだなって感じたそうです。

投稿: 雪山男 | 2008/09/23 08:04

雪山男 さん:

>ベビーフォーミュラといわれると、赤ちゃんたちがF1カーに乗って、ハミルトンあたりと
>しのぎを削っている姿を想像して大爆笑でした。

わはは (^o^)
赤ちゃんがフルフェイスのヘルメットかぶって、ギンギンに飛ばしているってのは、なかなかいい絵になるかも。

>関係ない話ですが、うちの母は、ジェームス・ディーンが大瓶の牛乳を飲むシーンをみて、
>アメリカって豊かなんだなって感じたそうです。

私は、「理由なき反抗」 で、アメリカのティーン・エイジャーがでっかいアメ車で (当たり前ですが) 通学しているのをみて、「こりゃ、敵わん」 と思いました。

投稿: tak | 2008/09/23 17:33

おじゃまするのは3回目くらいと思います。
私は割としっくりきてしまいました。
スパイダーマンの1作目でウィレム デフォーが軍の発注を受け損なうシーンでの同僚との会話で
”We have to start from the formula"
とか何とかいうセリフがでてくるのです。文脈からすると薬剤の基本設計、ないし配合、な感じです。母乳に似せて「設計」したからformulaなのかな。と。
辞書的なformulaは「構造式」とかになるんでしょうか。緑ジャケットのルパン3世でパイカルが3つのスライドに分割して隠していたアレです。

投稿: あ~る。 | 2008/09/25 02:51

あーる さん:

>母乳に似せて「設計」したからformulaなのかな。と。

なるほど、そう言われてみれば、そういうことなんでしょうね。
説得力ありです。

投稿: tak | 2008/09/28 20:42

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