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2008/10/06

「自民党の看板」 と 「麻生の暖簾」

自民党は今度の総選挙を 「麻生ブランド」 で戦おうとしているようだ。「麻生が~」 というメッセージを前面に押し出している (参照)。

これは トヨタがラグジュアリーカー市場で 「トヨタ」 ブランドを隠し、「レクサス」 の名前でマーケティングしているようなものだが、そのレクサスだって、いい加減苦戦しているしね。

トヨタが敢えて歴史 (そんなに長くもない歴史だが) と信頼に裏付けられた 「トヨタ」 というブランドを隠して 「レクサス・ブランド」 でマーケティングしようとしているのは、基本的には、トヨタが自信を持っていないからである。

大衆車から 「上の下」 に到るまでの市場では、トヨタは圧倒的な強みを発揮している。しかしラグジュアリーカー、つまり 「上の中」 以上の市場 (フェラーリなんかは 「特」 としておこう) では、メルセデスや BMW へのコンプレックスを払拭できない。だから、自ら素性をちょっとだけ隠して、目新しいブランドに頼ろうとしているのだ。

今回の自民党の戦略も、根底ではそれと似ている。この何十年もの間、選挙における 「自民党」 の名は、スーパーウェポンだった。とくに保守王国といわれる選挙区では、「唯一無二」 ともいえる超強力なブランドだったのである。

ところが、そのブランド価値が近頃急速に色褪せてきた。もはや 「自民党」 の名で戦ったのでは、民主党に負けることがほぼ確実という情勢にまでなっている。そこで、「自民党」 の看板を 「麻生」 の暖簾で隠そうという、姑息な手法を取っているのである。とっても広告代理店的な発想だ。

そういえば、ちょっと前にもこれと似たことがあった。「小泉チルドレン」 がバカバカ当選してしまった、3年前の総選挙である。あの時も、自民党は小泉さんのイメージに頼って戦った。

しかし、当時は 「自民党」 を隠す必要まではなかったのである。たまたま、「自民党」 のブランドよりも 「小泉」 というブランドの方がずっと強いタイミングだったので、それを利用しただけだ。だから、従来の自民党の実力プラス小泉人気で、圧倒的な勝利を収めた。

あれから、たった 3年で自民党の看板の威力はここまで力を失った。力を失わせたのは、ある意味では小泉さんご本人である。自民党の看板の力の落ちた分を、麻生の暖簾の力でいかにごまかせるかというのが、今度の選挙の焦点になる。

よっぽどうまくやらないとごまかしきれるものではないと、私個人は見ているけれど。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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コメント

今回の選挙?に大きく期待すること!

『モノを解っている風』の世襲議員の廃絶!

あ、現首相からしてその筋か!


メディアに登場するのは、takさんおっしゃるところの『脇が甘い』ヤツらばかりで…。

小泉チルドレンの功罪を議論する時勢なれど、若手自民党議員にも”いきのいいヤツ”は存在します。(選挙区違うから直接応援できませんが…。あ、オッチャンはいわゆる無党派層どす)


人口の視点ではなく、有権者数の視点でしか語れない政治屋は、御免。

わかったか!世襲議員!


「いまさら言っても…」

という気持ちが、”世間を変えない”のだから、恐れながらこの場を拝借致しまして、大声にて!

投稿: オッチャン | 2008/10/06 19:48

オッチャン:

政治というのは、近頃、ほとんど 「家業」 と化したような気がします。

ほかの商売でもよくあるように、三代目ぐらいで潰れてくれればいいのですがね。

投稿: tak | 2008/10/06 21:46

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