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2008/11/29

「やる気のスイッチ」 というものがあるらしい

日経ビジネスのメルマガにあった "「やる気のスイッチ」を入れるには" というタイトルに興味を覚えてしまって、ついクリックしたら、漆紫穂子さんという人のコラムに遭遇した。

この方、品川女子学院という学校の校長さんで、この学校、近年やたらと評価が上がっているんだそうだ。

品川女子学院という学校に興味を覚えてしまった方は、学校のウェブサイトWikipedia の紹介 をご覧になればいいし、漆紫穂子さんの考え方に興味を持ってしまったなら、日経ビジネス Online の、彼女のコラムを全部お読みになればいい。インデックスは、こちら だ。

私は別に、学校教育を語ろうとしているわけではない。品川女子学院という学校も、漆紫穂子さんという人の名も、上述のウェブサイトで初めて知っただけで、それ以上の予備知識があるわけじゃない。ここではあくまで 「やる気のスイッチ」 を入れるための方法として挙げられている 3つのポイントについて、私なりに考察してみようと思う。

漆さんの挙げておられる 3つのポイントとは、

1) できないと思っていたことができた時
2) これはみんなのためになると思えた時
3) 自分のやりたいこと、目標ができた時

というものである。より手っ取り早く言えば、"成功体験、「誰かのために」、自分の目標" の 3つなのだそうだ。

まず、成功体験というのは本当に大切である。私はちょっと前に、"成功体験を重視する 「グッピー理論」" というコラムを書いていて、そこで 「勝ち癖をつけること」 の重要性について触れている。私の言う 「勝ち癖」 とは、別に相手を打ち負かすことではなく、達成感の喜びを知ることだ。

一度達成感という喜びを知ると、大抵のことはできるという気になる。心理学的にいっても、物事を成し遂げるコツというのは、「いい意味で "なめてかかる" こと」 なんだそうだ。初めから 「これは難しそうだ」 とか 「できるかなあ」 なんてことは思わずに、「これくらい、できるさ」 と、軽い気持ちで取りかかる方がいい。

しかし、そうした気持ちで取りかかれるようになるには、やっぱり何度かの成功体験を持っているということが強みになる。「やった!」 とか 「できた!」 とかいう経験を何度か積むと、自信がついてしまって、「できない」 なんて発想がなくなる。

それから、「自分以外の誰かのために」 というのも、かなり重要ポイントである。こんなことを言うと、もしかしたら偽善ぽく聞こえるかもしれないが、人間、自分だけのために働くよりは、「誰かのため」 に働く方がずっと力を出せるものである。利己的な動機だけで動くと、そのうちきっと空しくなる。

とりわけ 「愛する誰か」 のためというのが、最もがんばれる条件である。恋人のためとか、妻のためとか、子どものためとかとなると、火事場の馬鹿力みたいな力が出る。だったら、世界を愛してしまえばいい。世界のために働ける。

最後に、「自分の目標」 というのも、案外大きい。考えてみると、私がここ何年もブログの毎日更新を続けていられるのは、「毎日更新する」 ことを自分に課しているからだ。

そりゃもちろん、書くことが楽しいからでもあり、大上段に振りかぶって 「目標」 などと突き詰めているわけでもないが、年が変わるごとに 「今年もずっと更新を続けよう」 と思っているのは、「目標」 と言ってもいいのかもしれない。

そして、この 「目標」 は、ある日急に思いついたわけではない。「ほぼ毎日更新」 という状態を 1~2年続けているうちに、「いっそ、掛け値なしの毎日更新をしてみよう」 と思い立ち、自然にそうなったのである。

つまり目標というのは、他から課せられた 「ノルマ」 だったり、自分を縛り付けるためのものだったりしてはならない。楽しんでやっているうちに、自然に湧いてくるものこそ、「励み」 になる。そうでないものは、「苦行」 でしかない。

つまり、「やる気」 のスイッチを入れるには、「やったぜ!」 という喜びの延長線上にあり、それが自分だけではなく他の人たちの喜びにもつながり、それゆえに、自然に 「もっとやったる!」 という気持ちになっていくというプロセスが理想的だと思う。

首根っこに縄附けて無理矢理に引っ張るみたいなことでは、「やる気のスイッチ」 なんて、決して入らない。逆に嫌になるだけである。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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