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2009/01/07

わけのわからん信号と標識

押しボタン式信号というものがある。念のため説明すると、歩行者が道路を横断するためのもので、押しボタンを押すと歩行者横断用信号が青に変わるというものだ。

なかなか便利なものだが、設計によってはまったく使い物にならないばかりか、かえって危険を増してしまうことになりかねない。

Crack_090106 茨城県取手市内に設置された押しボタン式信号というのが、その典型例である。歩行者が横断しようとして押しボタンを押しても、横断用信号が青に変わるまで延々と待たされる。試しに時計で計ったら、3分間待たされた。

押しボタンを押してから 3分間も待てというのは、はっきり言って酷であり、さらに言えば、非現実的である。実際、3分も素直に待つ歩行者は滅多にいない。

そのうちに車の切れ目が来るから、待ちきれずに渡ってしまう。写真のオジサンも、ご多分に漏れず、1分ぐらい待った後にしびれを切らして渡ってしまった。そして、歩行者が渡ってしまってしばらく経ってから、横断用信号は思い出したように青に変わる。

ということは当然、横断歩道と直角に走る道路の信号は赤になるということだ。そんなタイミングでその横断歩道にさしかかった車は気の毒である。横断する歩行者もいないのに赤信号で何の意味もなく停められ、無駄に CO2 を排出する。まったく馬鹿馬鹿しい話である。

せいぜい 30秒以内に横断用信号が青に変わってくれれば、歩行者は安全に道路を横断することができる。ところがそうならないから、歩行者は信号が青に変わる前に危険を押して横断を決行する。そして、その後に車がまったく無駄に停止させられる。

他の地域では、押しボタンを押せばそれほど待たされることもなく信号は青に変わる。ただし、直前に青になっていたりしたら、しばらく待たされることになるが。しかし、取手市内の押しボタン信号は、そんな設計になっているわけでもなく、いつでも一律に 3分間待たされる。馬鹿信号である。

取手市民はそれがわかっているから、初めから押しボタンなんか押さない。横断用信号が赤のまま渡る。押しボタン信号を設置するにはそれなりのコストがかかっているだろうに、それが全く無駄になっている。結果として、信号無視を奨励するために立っているようなものだ。

Crack_090106b 取手市内には信号の他に、こんなような交通標識もある。左側の左折禁止標識の下に取り付けられた補助標識に注目してもらいたい。

わけがわからないが、なんとか解釈しようとすれば、「自動車は朝の 8時 30分から翌朝の 8時まで左折禁止」 で、要するに、朝の 8時から 30分間だけ左折できるというように読み取るしかなかろう。

ところが、その交差点の左折側の道路は一方通行の出口で、「進入禁止」 の標識が立っている。つまり、元々一日中左折なんかできないのだ。

じゃあ、この 「8:30 - 8」 という補助標識は、一体何なのだ? 朝の 8時から 8時半まで、一方通行が解除になるとでもいうのか? そんなはずはない。そんなことをしたら、その道路は大混乱になるだろう。

つまり、「とことんわけがわからない」 標識なのである。これは少なくとも 10年以上変わっていない。一度取手警察署に行って、その意味を聞いてみようかと思っているのだが、そんな暇がなかなかできなくて実現していない。

茨城県は交通事故多発県と言われているが、信号や標識の管理をもうちょっとまともにしてくれれば、少しは事故を減らすこともできるんじゃないかなあなんて、恐れ多いことではあるが、そんなことまでつい思ってしまうのである。

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コメント

我が家は、新興住宅街にあるのですが、碁盤の目上に道が整備されておりまして、
ある地区ではその道が一方通行に指定されております。
非常にややこしいし、不便だし、それほど交通量がある道路ではないので、
自治会の方々が何度も一方通行をやめてくれといっていたらしいのですが、
行政の対応は「一度決めた以上替えるのは困難」ということらしいです。
お役所が、お役所仕事なのは承知の上ですが、どうも、標識設置というのは、
思った以上にお役所仕事のようです。

投稿: 雪山男 | 2009/01/07 08:54

雪山男 さん:

>行政の対応は「一度決めた以上替えるのは困難」ということらしいです。

まさに、その変えるのが困難な 「一度決めちゃったこと」 が、日本を金縛りにしていますね。

投稿: tak | 2009/01/07 10:44

歩行者用の押しボタンは、目の不自由な人の為に音を鳴らす為のものが形骸化(うるさいと苦情が出たとか古くなって音がならなくなってしまって放置されているとか)しているものや、ラッシュの時間帯だけ動作するものもありますね。

時間標識は「08:30~翌朝08:00まで右折可」と読むのが正解で、意味としては「08:00~08:30まで右折不可」となります。大型車同様の直進表示を掲出して補助標識で案内するよりは殆どの時間帯右折可であることを示したかったのだろう、と思いますが回転幕などによって切り分けてあげるのが直感的かもね、とは思いました(こういうスタイルは結構あります)

投稿: ululun | 2009/01/07 12:25

右に曲がると、小学校などの通学路があるのかな?

投稿: 乙痴庵 | 2009/01/07 12:36

ululun さん:

>時間標識は「08:30~翌朝08:00まで右折可」と読むのが正解で、意味としては「08:00~08:30まで右折不可」となります。

へへぇ~~~~、そう読むんでしたか。
「左折禁止」じゃなくて、時間を区切って 「右折可」 なのね。

なぁるほど。
でも、わかりにくい ^^;)

厳密に言うと、朝の 8時から 30分間は、大型車以外は直進もできないことになっちゃいませんか?

そうでもないのかな?  ああ、わけわからん。

投稿: tak | 2009/01/07 13:32

乙痴庵 さん:

>右に曲がると、小学校などの通学路があるのかな?

ありますね。確かに。

それにしてもねぇ。

投稿: tak | 2009/01/07 13:33

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