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2009/01/05

「定額給付金なんていらねえ!」 と言えるか

定額給付金問題が、まだ 「ぐずぐず」 で、うっとうしい状態になっている。民主党は 「2兆円あればもっと有効な使い方ができる」 と、誰が考えても正論の指摘をしている。

実際、たかだか 1万何千円だか 2万円だかもらっても焼け石に水であり、国民の多くも、これが 「愚策」 であることは認識している。

ところが、「だったらそんなもの、もらわなければいいじゃないか」 と言われても、多くの国民は、愚策であると散々批判しつつ、くれる金ならもらってしまうだろう。「俺は定額給付金に反対だから、意地でももらわん」 という国民は、ごく少数だろうと思う。

小泉内閣時代には 「米百俵」 のエピソードに感動していた日本国民だが、麻生内閣の時代となって、自分の懐に入ってくるものを拒否するまでの節操は、あまり前面には出さないということになる。

かくいう私も恥ずかしながら、くれるというならもらうだろうと思う。なんだか知らないけど、日本中が 「仕方がないからもらってやるよ」 みたいな傲慢な態度に出てしまいそうで、ちょっと嫌な感じなのだが。

年末の政治討論番組で、竹中平三氏が 「そもそも、安倍内閣が郵政造反議員の復党を認めた時点で、小泉チルドレンと言われる議員は、全員離党すべきだったのだ」 と、極めて正論と思われる指摘をして、出演していた佐藤ゆかり議員はほんの一瞬ひるんでいた。

まったくもって、竹中平蔵氏は、「そう言われてしまえば、まったくもってその通りなんだけど、でもさあ、できるわけないじゃん」 と言いたくなるような、甚だ効力のない正論を吐くのがお得意である。

問題は、その 「正論」 で相手の横面をぶん殴っておいて、次にどんな実効的な手を出すかということなのだが、それがなかなか出てこないのである。それがこの人の限界だ。ぶん殴りっぱなしでは困るのである。

定額給付金も、このままで行くとどんな正論もお構いなしに、実際に給付されちゃうことになるのだろう。同じくれるというなら、去年のうちにくれる方がまだしも印象が良かっただろうに、年が明けてまだ 「ぐずぐず」 なので、選挙の票にも結びつかないみたいなことになってきている。

せっかくの膨大な予算を使いながら、ほとんど役に立たないことになってしまいそうなのだ。とか何とか言いながら、私はやっぱりもらっちゃうだろうけど。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

takさん

愚策かもしれませんが・・・
貰って“我々で”遣いましょう。

総額2兆円をお上が主導して有効に使えるかは甚だ疑問です。
それはtakさんも以前仰せですよね。
「官が主導してモノになったプロジェクトは無い」と。
政治屋にしてもまた然り。
具体策を持ってるようには見えない民主党では尚更で。

仮に2諭吉/名、親子4人で8諭吉であれば決して侮れない数字ではないですか。庶民がそれだけの額を手にするにはどれだけの労を要するか・・・

私は時期が遅れても文句は一切云わず(そもそも云う気が更々無い)有難く頂戴して即刻で市中に流出させます。

takさんも、プリンタ資金になりますよ。(笑)>2諭吉
機種に拘らなければ追金少々か、上手くやれば枠内で収まりそうな。

投稿: 貿易風 | 2009/01/06 03:15

貿易風 さん:

>私は時期が遅れても文句は一切云わず(そもそも云う気が更々無い)有難く頂戴して即刻で市中に流出させます。

それが一番でしょうね。
ローンの返済に充てるなんてことより、実際に使っちゃいましょう (^o^)

>takさんも、プリンタ資金になりますよ。(笑)>2諭吉

むむ、なるほど。
でも、他にも欲しいものが …… ^^;)

投稿: tak | 2009/01/06 12:11


 これなんていうか、本当に預金になったりしちゃうもんなんですかね?そして思ったほどに市場に流通しないって事に。
 1万円なにがしかで不況の不安から逃れられる訳もないでしょうに。
 私は文句も言わずありがたく使わせていただく派です(笑)銀行に入れる前に、明日のコメや酒になって消えちゃいますね。正直に言えば、年末に頂ければ正月の準備にもうちょっと色を付けられたのになぁとか思っていますけど。

 定額給付に反対している野党やその支持母体のみなさん、受け取らないのなら立派だと思いますね。文句を言うなら受け取らない、受け取るならば文句言わないってのが筋だと思いますよね。
 だから、私は黙していただくつもりです(笑)

投稿: きんめ | 2009/01/06 12:49

きんめ さん:

>これなんていうか、本当に預金になったりしちゃうもんなんですかね?そして思ったほどに市場に流通しないって事に。

サラ金かなんかの返済に充てられて、実効的な金回りにならない部分が、かなりあるんじゃないでしょうかね。

「どうせあぶく銭なんだから、ぱっと使おうぜ!」 でないと効果が出ないんですから、せいぜい使いましょう。

ただし、すぐにどっかの国に送金されてしまうような遊び以外に (^o^)

投稿: tak | 2009/01/06 13:00

私は辞退を求められる立場ですが、釈然としない気持ちです。

税金と言うのは、いやいやながらも社会のために仕方なく払うスジのものだと思うのです。ところが、こんな景気刺激としては非効率でかつ行政手続き的にも無責任な選挙票集めに賛同し、進んでご寄進しろと言われているに感じるのです。自ら社会政策に貢献するなら、政府よりももっと役に立つ事業に寄付します(しています)。

麻生氏も、「受け取らないのが普通」とか「浅ましい」ではなく、「不備だらけの制度だけれども、緊急性を鑑み協力してくれ」と言うべきでしょう。

めんどうなので何もしないでおくか、それともしっかり1万2千円を受け取り、かわりに2万4千円をちゃんとした慈善事業などに寄付しようか、考えています。所得税・地方税合わせると限界税率が5割に達するので、後者でも寄付を控除後の自分の懐は何もしなかった場合と同じ(で、社会的効果は最低でも2倍)になるのではないかと思うのです。

ただ、制度運用にあまりにも不透明なところが多いため、リスクがわからず、困惑しています。

投稿: きっしー | 2009/01/06 14:17

きっしー さん:

>こんな景気刺激としては非効率でかつ行政手続き的にも無責任な選挙票集めに賛同し、進んでご寄進しろと言われているに感じるのです。

まさにその通りで、さらに選挙票集めの効果もだいぶ怪しくなってきていると思います。

>めんどうなので何もしないでおくか、それともしっかり1万2千円を受け取り、かわりに2万4千円をちゃんとした慈善事業などに寄付しようか、考えています。所得税・地方税合わせると限界税率が5割に達するので、後者でも寄付を控除後の自分の懐は何もしなかった場合と同じ(で、社会的効果は最低でも2倍)になるのではないかと思うのです。

なぁるほど。それは名案。

>ただ、制度運用にあまりにも不透明なところが多いため、リスクがわからず、困惑しています。

地方自治体の職員がこの事務処理のために残業がかさんで、それだけ人件費が増えて、自治体の赤字が増えちゃったりして。

投稿: tak | 2009/01/06 18:21

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