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2009/04/30

09年度マイナス成長予測の中身

政府の 09年度経済見通しが、12月に発表された 0%成長から、マイナス3.3%に修正されそうだし、日銀も見通しも マイナス 3%を中心に再検討されている。

いずれも 「戦後最悪の大幅マイナス」 だそうで、経済界はものすごく悲観的な様相を呈している。

ところが、ちょっと地方都市に行くと、雰囲気は少し違う。景気は確かに悪いが、それほど大騒ぎするほどのものではない。大方の反応は、「もともと悪かったんだから、特別大騒ぎするほど変わったわけじゃない」 というものだ。

昨年半ばまでの経済は、「バブル崩壊の下降局面を脱して、長期間の回復傾向にある」 とされてきた。ところがこれも、ちょっと地方都市に行けば 「回復しているのは都会と大企業だけで、我々には関係のない話」 となっていた。底にはり付いたままで、「回復傾向」 という実感なんて、ほとんどなかった。

昨年前半までだって、地方に行って 「経済は回復傾向」 なんて言ったら、冗談じゃない、いい気なものだと怒られるところだったのである。実感としては、ずっと火が消えっぱなしということだった

今、「マイナス成長」 といって騒いでいるのは、これまでの 「回復傾向」 とやらを享受していた人たちである。ぶっちゃけた話、「回復傾向」 というのは輸出型産業主導で、そこからのおこぼれ頂戴ということだったのだから、この世界にあまり関係ない人にとっては、大した変化じゃない。

ずっと悪かったのが、もう少し悪くなっただけのことだ。悪いなりになんとか切り抜けてきたのだから、さらにまた悪くなったところで、よっぽど失敗しなければ死ぬほどのこともない。

この状況で最大の被害を被っているのは、今まで 「おこぼれ頂戴」 に預かってはいたけれども、ちっとも豊かではない層である。「派遣」 だの 「臨時」 だのという人たちだ。ただでさえ貯えも財産もないのに、いきなりクビを切られてしまっては、食うものにも事欠いてしまう。

自動車の輸出ができなくなってしまうと、とたんにこの調子である。日本経済は、戦後の繊維・雑貨輸出主導という途上国型から、もう少し手の込んだ製品の輸出主導に切り替わっただけみたいなものである。ちょっと派手な様相でごまかされているが、構造は途上国と変わらない。

結局は米国市場頼りというのは、1億 2000万人もの国内マーケットがあるというのに、誠に悲しいことである。なにしろ頼ってきた米国がこのざまなのだから。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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