« 「おくりびと」 と酒田の風景 | トップページ | のほほんとシュガーレス »

2009/04/28

鳥だの豚だののインフルエンザ

「鳥インフルエンザ」 という言葉を初めて聞いたのはいつのことだったか思い出せないが、それはラジオのニュースを通じてだったということははっきりと覚えている。

この耳慣れない言葉は 「トリ・インフルエンザ」 と、全てカタカナで聞こえ、さらに "tri-influenza" というスペルが思い浮かんだ。

新聞や雑誌などの文字媒体や、文字で見出しが表示されるテレビ媒体だったら、初めから 「鳥インフルエンザ」 という視覚効果で認識されただろうが、なにしろ耳でしか聞こえないラジオ・ニュースであり、しかもその時、何だかバタバタしていたようで、私はそのニュースの中身をよく把握できなかった。

それで、「なんだか得体の知れない、『トリ・インフルエンザ』 という病気が蔓延している」 というような印象が残り、しかも、"tri-influenza" なんて予断による勘違いまでしてしまったので、「なにやら、既存のインフルエンザの 3倍強いやつ」 なんて思ったのである。これは、かなり怖そうじゃないか。

その後すぐに、3倍強いウィルスなんかではなく、鳥のインフルエンザだとわかったのだが、最初の印象というのはこわいもので、しつこく頭にこびりついていて、私は今でも 「トリプルエンザ」 なんていう、自分にしか通じない略称を使っている。だって、「鳥インフルエンザ」 って、長すぎてかんでしまいそうなんだもの。

で、この度の 「豚インフルエンザ」 である。ご想像の通り、私の中での略称は 「トンプルエンザ」 になってしまった。今のところはまだ差し迫った脅威を感じていないもので、こんな呑気な状態である。

ただ、差し迫った脅威を感じていないのは 「今のところは」 というだけで、いつ差し迫ってくるかしれたものではない。油断は禁物だ。大先輩 alex さんは、敏感に反応して警鐘を鳴らし、非常事態に備えて 3ヶ月分の食料と薬品を備蓄されたそうだ (参照)。

私もそこまでは行かないが、せいぜいウィルス用のマスクだけはきちんと備蓄した。もっとも、直接の動機は鳥とか豚とかのインフルエンザ用ではなく、花粉症防止のためなのだが、まあ、花粉症のシーズンが終わっても使い切れないほどの準備はある。

で、それ以上のことはしていない。私は 「自分と自分の家族だけは大丈夫」 と、非常に強力なノーマルシー・バイアス (正常化の偏見) を持っているようなのである。

ちなみに、鳥インフルエンザと豚インフルエンザは、英語では私だけの略称よりずっと短い。"Bird-flu" と "swine-flu" である。英米人も "influenza" は長すぎて言いにくいらしく、普通は "flu" で済ませているようなのである。日本語でも 「インフル」 と略すことがあるが、英語の略し方の方が徹底している。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

|

« 「おくりびと」 と酒田の風景 | トップページ | のほほんとシュガーレス »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

私は新型鳥インフルエンザ用に備蓄してきたので、豚インフルエンザは想定外でした

とにかく人類史上、約0年ごとに新型インフルエンザが登場して、人類の人口削減に寄与?してくれるので大変です


投稿: alex99 | 2009/04/29 14:58

alex さん:

>とにかく人類史上、約0年ごとに新型インフルエンザが登場して、人類の人口削減に寄与?してくれるので大変です

最近、医学の発達で人間がなかなか死ななくなったので、自然はバランスを取るために新しいインフルエンザを作りだして、人口が爆発的に増えすぎないような状況を作りだしているんじゃないかと思うほどです。

人間が死ぬべき時にちゃんと死ねば、こんなややこしいことにならないんじゃなかろうかとさえ思います。

投稿: tak | 2009/04/29 19:49

昨日うちのばあちゃんに「マスクは心配しなくて良いからね」と言われて見てみたら、100枚入り使い捨てマスクの箱が数箱。。。
さすが、戦中を生き抜き、オイルショックも乗り越えただけあるなと感心しました。

基本的に、戦争やオイルショックなど何らかで物資不足を経験されている世代の方は、「ためる」という意識が若い世代よりあるような気がします。

っていうか、24時間コンビニが当たり前に開いている現代に育った子どもたちの世代には、物不足っていう状態自体想像できないでしょうね。

ということで、alexさんには及ばずとも、うちでもレトルトのご飯やパスタなんかを買い込んできました。

投稿: 雪山男 | 2009/04/30 09:49

雪山男 さん:

>100枚入り使い捨てマスクの箱が数箱。。。

それはすごい。

>ということで、alexさんには及ばずとも、うちでもレトルトのご飯やパスタなんかを買い込んできました。

考えてみると、うちの場合は常に 2週間は最低限の食生活で食いつなげるぐらいの備蓄はあります。

なんとかなるかな。

投稿: tak | 2009/04/30 13:49

確率が高いことに関して自分だけは大丈夫と考える一方で、確率の低いことなのにひらすら避けてしまうケースもありますね。
要するに、思い込みには気をつけろということでしょうか。
豚肉もBSEのときみたいにならなければいいのですが…。

備蓄は、うちもレトルト系がたっぷりあります(笑)

投稿: ぐすたふ | 2009/04/30 19:28

ぐすたふ さん:

>確率が高いことに関して自分だけは大丈夫と考える一方で、確率の低いことなのにひらすら避けてしまうケースもありますね。
>要するに、思い込みには気をつけろということでしょうか。

Normalcy Bias というのは、一般的には自分だけは大丈夫という思い込みを指します。
その逆は、日本語では 「取り越し苦労」、英語だと、えぇと、"overanxiety" とかいうやつでしょうかね。

>豚肉もBSEのときみたいにならなければいいのですが…。

豚インフルエンザは、肉は加熱して食えばいいみたいですが、問題は飛沫感染なんでしょうね。

普段はマスクなんてしない西洋人が、顔の大きさに比べてやたら小さく見えるマスクをしてるのを見て、申し訳ないけど、ちょっと笑ってしまいました ^^;)

投稿: tak | 2009/04/30 23:21

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/42004/44824005

この記事へのトラックバック一覧です: 鳥だの豚だののインフルエンザ:

» 豚インフルエンザの症状と外務省、韓国、厚生労働省、感染国、発生国とは? [そよかぜむら通信]
外務省と豚インフルエンザ 豚インフルエンザの流行の警戒水準が3から4に引き上げられたことを受け、外務省は4月28日午前、メキシコへの渡航の延期を勧告するやらなんやらの「感染症危険情報」を出したちゅうわ。 厚生労働省と豚インフルエンザ 今後も感染の拡大が予想される豚インフルエンザ。 感染症情報センターや厚生労働省のホームページでは、豚インフルエンザに関するQ&Aを公開しちゃるようよ。 日本国内での感染者はまだ発見されてへんが、最悪の事態に備えて、豚インフルエンザについて学習した...... [続きを読む]

受信: 2009/04/28 21:40

« 「おくりびと」 と酒田の風景 | トップページ | のほほんとシュガーレス »