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2009/06/11

ウェブに乗りにくい情報 Part 2

昨日の 「ウェブに載りにくい情報」 の Part 2 である。私が欲しいと思うのは、「終電を逃した時にどうするか」 というものだが、使い物になりそうな情報は、なかなか見つからない。

ケータイのインターネット・サービスに 「駅探」 というのがあり、そこに 「終電のがしたとき検索」 というのがある。

そのサイトは当然 PC でも見ることができるので行ってみると、こんな風に書いてある。

□ サービス内容
* 終電までに行き着けない場合に…
1. 行けるところまで電車で行ってからタクシーに乗る
2. 全距離をタクシーで行く
3. 始発待ちをする
それぞれの場合を、カンタンに比較して選べる機能です。

カタカナが半角で表示されるところが、なかなかケータイらしい。ところが、このサービスは無料ではなくて、駅探の 「デラックス会員」 にならなければ利用できないらしい。そしてそのサービス料金は、月額 210円だという。

あちこち飲み歩いて、しょっちゅう終電に乗り遅れる人なら、月額 210円払っても十分に元が取れるだろう。だが、そんなことは年に 2~3度あるかないかというごくフツーの人にとっては、わずか 210円とはいえ、「別に、そこまでしたくないもんね」 ということになってしまいそうだ。現に私がそう思う。

それに、しょっちゅう遅くまで飲み歩く人はそれなりにノウハウが確立していて、別にいちいちケータイで調べなくても、長年の経験から独自の対処法をもっているものである。そもそも、酔っぱらってウロウロになった目で、あの小さなケータイ画面なんか見たくない。

さらに、「行けるところまで電車で行ってからタクシーに乗る」 「全距離をタクシーで行く」 「始発待ちをする」 という 3つの選択肢で、一見すると最も安上がりなのは 「始発待ちをする」 ということになりそうだが、実際には夜中から始発までの間の過ごし方で、コストがまるで違ってくる。

ビジネスホテルに泊まるのか、インターネット喫茶にしけ込むのか、サウナで夜明かしするのか、公園のベンチで寝ちゃうのか、選択肢はいろいろある。それだけに、よく夜遊びする人はそれぞれが独自のノウハウをもっているというわけなのだ。

こうした 「独自のノウハウ」 というのは、かなり個別のものなので、検索サービスにはなかなか載せにくいだろう。それだけに、各自がアナログで試行錯誤しながらカスタマイズしていかなければならない。

ところで、JR 常磐線取手駅西口に、「ビジネス旅館 つつみ」 というのがある。うらさびしい路地のそのまた横町に入った奥の野っぱらに面して、旅館というよりは、民家と昔のアパートをジョイントさせたような造作で建っている。

「この旅館、いつまでもつんだろうか?」 と心配になるのだが、私がこの土地に越してきて以来 28年間、ずっと潰れずにもっている。実際には少なくとも 30年以上、いや、もしかしたら 50年近くやっているのかもしれない。さすがに、戦前からというような造りには見えないが。

私は長年、「一体どんな人がこの旅館に泊まるんだろう?」 と不思議に思ってきた。昔は私の故郷にも、富山の薬売りなど、行商人を泊める 「商人宿 (あきんどやど)」 というのがあったが、今は行商人自体が激減した。それに、最近は取手駅の東口に、もっとまともなビジネスホテルがあるから、普通のビジネス客はそっちに泊まるだろう。

ところが、最近ふと思い当たったのである。この 「ビジネス旅館」 の主要顧客というのは、中距離電車の終電に乗り遅れて、取手駅で足止めを食らった人たちなのではなかろうか。

常磐線の上野発快速電車は取手駅までは本数がそれなりに多いが、取手以北まで行く電車は急に少なくなる。夜は、取手駅までなら上野発 0時 23分発というのに乗れば辿り着けるが、土浦行きは 23時 42分が最終だ。土浦以北に行くには、23時 12分発に乗らなければならない。

だから、取手以北に自宅のある人が中距離電車の終電に乗り遅れると、夜中の取手駅で放り出されて行き場を失うのである。そんな時、この 「ビジネス旅館」 は手頃な宿になるのではなかろうか。他に始発まで時間をつぶせそうな所もないし。

美術家の藤浩志氏のブログに、以下のような記述を発見した。

朝、取手アートプロジェクトの今回のサイト、駅前はらっぱの横にあるビジネス旅館つつみで目をさます。なんとなく湿気を感じる雨戸が閉められたままの部屋4500円。この値段が高いか安いか疑問。

へぇ、4年前の秋に、このビジネス旅館の横のはらっぱで、取手アートプロジェクトがひらかれてたのね。なんとなく記憶がないではないけど、もう少しきちんと興味を示しておくんだった。

それにしても、ビジネス旅館つつみには泊まったことがないが、確かに 4,500円というのは、考えてしまう。深夜に取手から土浦までタクシーで帰ると 1万円以上かかるから大分違うが、牛久ぐらいなら 5,000円内外でいけるから、判断に迷うところである。

それにしても、この種の情報というのも、ウェブ上では本当に探しにくい。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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コメント

ビジネス旅館つつみ…いいところですよ!私は常磐線沿線に住んでいますが、定宿にしています。家庭的な温かな旅館です。最近のビジネスホテルなど、同価格帯で泊まれるところも見受けられますが、人と人とのつながりを感じられる、最近では珍しい“居場所”です。寅さんや、フランキー堺さんが泊まっていそうな“駅前旅館”です。寂しさを感じたら、一度泊まってみては?癒されますよ。

投稿: sandiegan88 | 2010/02/03 19:10

sandiegan88

>ビジネス旅館つつみ…いいところですよ!私は常磐線沿線に住んでいますが、定宿にしています。家庭的な温かな旅館です。

ほほう、そうですか。
こういう情報を待っていました。
ありがとうございます。

私は取手駅近くの駐車場に車を置いてるんですが、酒を飲んで、運転して帰れない時があったら、試しに泊まってみてもいいかなと思いました。

これまでは、東口のビジネスホテルに泊まったりしてましたが。

投稿: tak | 2010/02/03 21:06

もしご一緒できたら庄内さんの活動について教えて下さいね!今後もブログを楽しみに拝見します。

投稿: sandiegan88 | 2010/02/04 10:07

sandiegan88 さん:

同じ夜に酔っぱらって泊まり合わせたりしたら、面白いかも (^o^)

投稿: tak | 2010/02/04 21:30

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