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2010/04/02

「花散らし」 の微妙さ

今日は朝から大変な強風で、通勤時の常磐線は、運行本数を 7割に減らしての運転となった。7割の本数ならそれほどの遅れにはならないのかというと、そうではなく、7割に減った上でそれぞれの電車が、ものすごく慎重な徐行運転をするので、実感的には 2~3割しか走っていないみたいな印象になる。

というわけで、今日は秋葉原に着くのに 1時間以上も余計にかかった。あそこまでゆっくり走る必要があるのかと疑問にも思うが、うちの田舎で起きた羽越線特急脱線事故みたいなことになるのを避けるためには、十分以上の慎重さが必要になるんだろう。

で、お昼にちょいと自分のサイトのアクセス解析を覗いてみたら、「花散らし」 という検索キーワードで、ウチの記事に飛んできている人が結構いるみたいなのだ。なるほど、桜がようやく満開になったとたんにこの風だもの、週末の花見が心配になってしまった人が多いのだろう。

試しに 「花散らし」 でググってみたら、なんと、私が 4年前に書いた "「花散らし」 の艶っぽい元々の意味" という記事がトップにランクされているとわかった (参照)。「へぇ~」 ってなもんである。357万件のなかの一等賞なんだから、我ながらびっくりだ。こりゃ、このキーワードでウチに飛んでくる人が多いわけだ。

「花散らし」 という言葉はかなり不思議な言葉で、これだけ 「花散らしの雨」 とか 「花散らしの風」 とかいう言い方で使われている言葉なのに、私のもっている 『明鏡国語事典』 には載っていない。それどころか、iPhone にインストールしてある、収録語数 26万語を誇る 『大辞林』 にも載っていないのである。

4年前の記事には、

広辞苑には、「3月 3日を花見とし、翌日若い男女が集会して飲食すること」 という語義しか載っていないそうだ。

と書いておいた。これは、広辞苑第五版のお話で、私は前はこの版を持っていたはずなのだが、いつの間にかなくなってしまっていて、自分では確認していない。そして、最新版ではどうなっているかも知らない。

いずれにしても、「花散らし」 というのは、元々は 「花を散らす」 という文字通りのベタな意味もあったんだろうが、これを 1個の複合名詞とする場合は、花見の翌日の宴会のことをいっていたもののようなのだ。

で、これがなぜ 「艶っぽい」 のかは、私の 4年前の記事を読んでいただければわかる。日本語というのは、なかなかに風情があるというか、ニュアンスが豊富すぎるほど豊富というか、コンテクストが詰まりすぎているというか、まあ、なかなかの言語なのである。

何しろ、大辞林で引くと 「花」 には 「若い男女」 という意味もあるということだから (参照)。

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