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2010/08/17

芋焼酎を巡る冒険

私は芋焼酎が苦手だ。苦手になるきっかけは、今を去ること 30年以上前、我が家に悪友どもが集結して飲み会を開いていた時のこと。夜も更けて皆かなり酔いが回ってきた頃、F という友人が遅れてやってきた。

「いやあ、遅れて悪い悪い。その代わり、今日は珍しい酒を持ってきたぞ!」

彼はそういうと、「薩摩白波」 の一升瓶を、ドン! とテーブルにおいた。今でこそ 「薩摩白波」 は、芋焼酎で最も知られたブランドの一つになっているが、30年以上前は、知る人ぞ知るという程度の存在だった。

「おぉ! これは珍しい、さっそく飲もう!」

我々はそれぞれのグラスを一気に空けると、そこに薩摩白波をドクドクと注いだ。そして一斉に飲もうとしたのだが、なんと、誰も飲めなかったのである。鼻先にグラスを近づけるだけで、強烈な臭いがし、ただでさえ相当に酔いが回っているので、今にも 「おぇーっ」 と吐きそうになる。

せっかく持ってきてもらった、当時としては珍しい芋焼酎だったが、はなはだ不評におわってしまったのだった。

それがトラウマみたいになって、私はずっと芋焼酎は避けて来たのだが、「最近の芋焼酎は飲みやすくなった」 という噂を聞いて、数年前、その名も同じ 「薩摩白波」 を買ってきて、試してみた。すると、なんと、本当に全然臭くないのである。さらりと飲めるのだ。これがあの 「薩摩白波」 とは信じられないほどだ。

ところが、それでも、あるいはだからこそというべきか、私は芋焼酎を好んで飲もうという気にはなれなかった。

「これだったら、麦焼酎や米焼酎と、変わりないじゃないか、あえて芋焼酎を飲む必然性がどこにあるのだ?」 30年前は臭くて飲めなかったくせに、「臭みのない芋焼酎に、何の存在意義があるのだ?」 などとうそぶく私がいたのである。なんとへそ曲がりなことか。

ちなみに、世の中には同じように感じている人が少なくないらしく、ネットで検索すると、「芋臭い芋焼酎を教えて下さい。飲み易さより芋風味の強いものを」 というリクエストに、親父さんごひいきの秘蔵ブランドを紹介したりするページがあったりする。(参照

私としても同じ芋焼酎を飲むなら、癖の強いヤツを飲みたいと思うのである。ただし、今度はおえーっとならないように、しらふの状態で。

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