肥満体忌避の家系の血
我が家の家系は代々、肥満体型を好まない。放っておくと私自身がデブになってしまいそうなので、必死にウェイトコントロールをしているのだが、これほどまでに必死になってしまうのは、やはり血のなせるワザと思わざるを得ない。
私の妹がその昔、義理で断り切れなくなって東京で見合いをしたとき、その見合いの席に私が親代わりとして同席することになった。前々日あたりに電話で待ち合わせの打ち合わせをすると、先方の男は 「私、小太りですので、会えばすぐにわかると思います」 と言った。(「会えばすぐにわかる小太り」 って、一体どんな小太りなんだ?)
そのすぐ後に酒田の母から電話が来たので、「相手は小太りらしいよ」 と言うと、即座に 「あら、それじゃあ、ダメだね」 (オリジナルはもちろん庄内弁だが) と言い放った。
これにはさすがにちょっとひるんで、「いや、見た目で判断というか、いやいや、見もしないうちにそれはないでしょ」 と取り繕うと、「まあ、いずれにしてもダメだね」 と言い張って譲らない。
見合いの直前に、妹にそれを告げると、「どうして、ウチのお父さんもお母さんも、デブ嫌いなんだろうね」 なんて笑っていたのだが、いざ実際に見合いした結果は、「だってあの人、性格までデブっぽいんだもん」 という理由で、「NG」 ということになった。やはり、血は争えない。
電話で丁重にお断りする役を仰せつかった私は、かなりのストレスを感じたものである。
で、我が家の家族 (妻と三人娘) も全員見事にスリムである。私のみが、ややもすると太ってしまいそうなところを、辛うじて普通体型でもちこたえているのだが、家族の目がとても厳しい。しょっちゅう 「お父さん、近頃ちょっと、おなかがたるんでない?」 なんて言われるので、油断できないのである。
我が家の娘たちは、温泉とかスーパー銭湯とかに行ってくると、「オバサン連中って、どうしてみんなあんなにデブなの?」 なんて言ってる。私に一番似ているといわれる末娘など、「私も中年過ぎると、お父さんみたいに太っちゃうのかなあ?」 なんて気にしているのだが、いや、私は決して太ってなんかいないって!
誤解のないように繰り返すが、私は決して肥満体型ではなく、涙ぐましい節制のおかげで、ごく普通の体型を維持している。ところが規準の厳しい家族から見ると 「ボーダーラインぎりぎり」 ということになるらしいのだ。かくまでに、我が家の 「肥満体忌避」 の気質は根強い。
で、本日発表された、キム・ジョンウン大将の写真である。(参照)
この大将、年齢は 20代後半と言われるが、二重あごでメタボそのものの姿は、見るも無惨である。よほど贅沢なものばかり喰らって育ちやがったのだろうと思わせるに十分である。これで、我が家の肥満体忌避傾向は、ますます強まりそうなのだ。
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