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2010/10/09

小沢さんが中国と仲がいいわけ

Asahhi.com によると、劉暁波氏のノーベル平和賞の受賞について、中国外務省の馬朝旭報道局長は 「劉暁波は中国の法律を犯し、中国の司法機関が懲役刑を科した罪人である。このような人物に同賞を与えることは、賞の目的に背き、これを汚すものだ」 と強く反発する談話を発表した。

うぅむ、"「中国の司法機関が懲役刑を科した罪人」 であるから、劉暁波氏は悪人であり、ノーベル平和賞に値しない" というのは、一方的で危険なロジックだ。逆から見れば、ノーベル平和賞が与えられるような人物を、中国当局は 「罪人」 として取り扱っているという驚くべき事実を、世界は知ってしまったのである。

また、「司法機関によって懲役刑が科された罪人」 だから悪人という一方的な前提は、ひっくり返すと 「司法機関によって無罪とされたら善人」 ということになる。これは、私の今月 5日の記事、「推定無罪」 と 「本当に潔白」 とのビミョーな差 というのに関連する。

小沢さんは、裁判で無罪判決を勝ち取れると確信していらっしゃるようで、そして、無罪にさえなれば、ゴチャゴチャした問題はすべてチャラになると思っておいでのようだ。彼は、そういう理屈がお好きのようなのだ。

それに関しては、私だって無罪になると思っている。だが、裁判で無罪になったからといって、天に恥ずべきことが何もないというわけじゃない。それは、懲役刑をくらっているからといって、その量刑に値するような悪人じゃない人が存在するのと同じ理屈である。同じ理屈の裏表なのだ。

小沢さんは 「裁判の場で無実であることが必ず明らかになると確信している」 との談話を発表していて、細かいことかもしれないが、"いや、「無罪」 と 「無実」 はビミョーに違うから" と、私はツッコミを入れたくなった。

そして、なるほど、小沢さんは中国と仲がいいわけだと、ふと思ってしまったのであった。
 

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

本当にビミョーな話題です。小沢氏の数の論理の考え方やその他に中国の歴史的な思想が強く反映していることは直感的にも感じられます。その議会制民主主義や政策を中国共産主義と置き換えても良い訳です。但し決定的な違いは、小沢が日本の政界という世界を相手にしているのに対して、中共は世界を相手に主張していることでしょうか?月と鼈ですね。まあ、こういうのを無恥厚顔と呼ぶのでしょうけど。

投稿: pfaelzerwein | 2010/10/10 03:14

こんにちわ。
今日の記事に付け加えて前述の記事も小さい線で、まるでドットに近くリンクして下さり、ありがとうございます。よく読みました。

<「絶対にやましいことがあるはずだ」 なんて、マスメディアでも使ってことさらに言ったら、名誉毀損になるかもしれないが、個人的に心の底で思ったり、仲間内でひそひそ話をするぐらいなら、そりゃ、自由ってもんだ。>の件や、『・・・でしょ』という言い方や、『恐縮ながら』の辺りは慎ましい文章のまとめ方だと改めて尊敬します。
私のブログも『今日の一撃』を6年以上先輩として読んできましたが、これからも貴ブログをお手本として書いていきますのでよろしくお願いします。
ちなみに私は感覚的文系のはしくれなのでこうした分野は苦手です。

結局、文中のアンダーバーに感覚的に感動しているということでしょうか。

投稿: keicoco | 2010/10/10 10:21

pfaelzerwein さん:

>小沢氏の数の論理の考え方やその他に中国の歴史的な思想が強く反映していることは直感的にも感じられます。

反映しているというよりは、「体質的に似たもの同士」という気がしているんですけどね。

>但し決定的な違いは、小沢が日本の政界という世界を相手にしているのに対して、中共は世界を相手に主張していることでしょうか?

まあ、中国は世界を相手のかけひきは、確かにずいぶんしていますよね。

それが苦手なのは、小沢さんだけじゃなくて、日本全体にいえることなんでしょうけど。

投稿: tak | 2010/10/10 10:25

keicoco さん:

コメント、ありがとうございます。

>個人的に心の底で思ったり、仲間内でひそひそ話をするぐらいなら、そりゃ、自由ってもんだ。>の件や、『・・・でしょ』という言い方や、『恐縮ながら』の辺りは慎ましい文章のまとめ方だと改めて尊敬します。

この辺は実は、世の中に結構いるらしい 「小沢信者」 による余計なツッコミの防止線でもあります ^^;)

投稿: tak | 2010/10/10 10:31

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