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2010/12/31

「きちんと聞くこと」 の効用 ―― アクティブ・リスニング

ついに大晦日である。年を取ると時の経つのが早く感じられるというが、まさにその通りで、近頃ではしょっちゅう大晦日をやっているような気がする。そしてしょっちゅう盆や彼岸や正月をやっていて、その合間の時なんて、まるで一瞬のごとく過ぎ去ってしまう。

おかげさまで、今月の 25日に毎日更新 7周年となったが、年間を通じて更新できたという意味では、今日が 7年目である。7年というと長いようだが、なにしろ最近はしょっちゅう盆や正月や大晦日をやっているので、あっという間でもある。げに人間の時間感覚というのは摩訶不思議なものだ。

ところで、7年以上もこのブログともうひとつ、「和歌ログ」 を更新し続けていると、いかにも情報発信型の人間のように思われるかもしれないが、私は自分でも意外なぐらい 「聞き役」 であったりする。昨日の記事でも 「拝聴芸」 なんてことを書いたが、私は人の話を途中でさえぎることのできない人間である。

ところで世の中には 「アクティブ・リスニング」 というコミュニケーション技術があるそうなのだ。私はこれについてはあまりよく知らないが、日本語にすると 「積極的傾聴」 とでもいうことになるようで、とにかく相手の言うことをきっちりと聞く技術らしい。

Wikipedia をあたってみると、日本語ではまだその項目はないが、英語ではかなり詳しい説明がある (参照)。冒頭のパラグラフをちょっとだけ訳してみよう。

アクティブ・リスニングとは、聞き手に自分の聞いたことの理解、解釈、評価を要求するコミュニケーション技術である。積極的に聞く能力は、軋轢を減らし、協力関係を強化し、理解を促進することによって、人間関係を改善することができる。

アクティブ・リスニングはカウンセリングの技術でもあり、相手の言うことをきっちりと聞くことに成功すれば、相手の信頼を得ることができる。さらにこれは交渉術でもあり、相手をしっかりと理解することができれば、交渉ごとの半分は成功したも同然ということのようなのだ。

上手な聞き手に対して話していると、話している当の本人が自分でもあまりよく認識していなかったことさえも、明確に意識化できるようになる。自分の話していることをきちんと聞いてもらうことによって、自分が一体何を言いたかったのか、初めてわかる。そしてそれをさらにきちんと整理することができる。

「聞く」 ということは受動的なことにみえて、実はとても能動的なことでもあるようなのだ。聞くことによって、世の中の輪郭がはっきり見えてくる。そこまで考えると、私の 「聞く技術」 というのはまだまだレベルが低いかもしれない。来年はもっとしっかりした聞き手になるべく努力してみようと思う。

というわけで、皆さん、よいお年を。

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