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2011/09/12

非日常的光景を見ると、ついフツーじゃなくなる?

今回の震災の被災地みたいな、とても非日常的なところを視察すると、人間の心理ってつい、ちょっとフツーじゃなくなるみたいなところがあるのだろうか。

七月の宮城県知事との面会で、「親分風吹かせたいシンドローム」 を発揮しすぎて、復興担当相の座を棒に振った松本龍氏といい、今回の 「えんがちょ・パフォーマンス」 で経産相を 9日間で辞めたの鉢呂吉雄氏といい、いつもはあんまり表には出せないと思って抑えてる子供じみた欲求が、魔が差したように出ちゃうってことがあるとしか思えない。

別の言い方をすれば、つい 「地が出ちゃう」 ってことだ。

大臣や閣僚の 「問題発言」 の多くは、「内心で思っていたとしても、公に言ったら非常識になること」 (森喜朗氏の 「無党派層は選挙の日には寝ててくれればいい」 とか) か、「不適切な比喩」 (柳澤伯夫氏の 「産む機械」 とか) かのどちらかである。ところが、今回のはちょっと様相が違う。

何しろ、あんまりくだらなすぎるのである。幼稚園児の 「うんこ付けちゃうぞ!」 「え~んがちょ!」 とレベルが一緒で、こっちの方が恥ずかしくなる。数ある閣僚問題発言の質を、ここまで落としたくはなかったなあと思うのである。脱力してしまうのである。

もっとも冒頭で触れたように、あまりにも非日常的な光景を目にしたせいで心が不安定になり、そのバランスを取るために、日頃は抑えていた心的要素がつい表に噴出しちゃうってことがあるのかもしれない。

しかし、フツーはそんなことは抑えるよね。新聞記者にそんなアホなジョークは言わないよね。つい言いたくなったとしても、我慢するよね。一方的に言ったとしても、新聞記者は 「え~んがちょ!」 なんて言うわけにいかないんだし、オチがつかないのはわかり切ってるよね。

で、さらに脱力してしまったのが、今日の毎日新聞の記事である。「鉢呂経産相辞任:後任に枝野氏 首相、即戦力と判断」 という見出しだ。ということは、フツーの閣僚人事では、必ずしも 「即戦力」 である必要はないということなんだろうか。

これについては、一川保夫防衛省が 「安全保障に関しては素人だが、これが本当のシビリアンコントロールだ」 と記者団に語ったように、「即戦力」 である必要がないどころか、「素人」 だって大臣になれるということみたいなのである。まあ、そんなことは昔から薄々わかってはいたけれど、当人の口からそれを聞けちゃうとは、日本はよくよくの国である。

私は個人的には、野田首相にはしっかりやってもらいたいと思っている。次の総選挙では民主党には決して投票しないつもりだが、この状況では総選挙はしばらくあり得ない。ということは、野田さんにきちんとやってもらうしかないではないか。それだけに、身内で自爆するような馬鹿な言動には、少なくとも気を付けてもらいたいのだよね。

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コメント

http://blogos.com/theme/resign_hachiro/

鉢呂発言については上記の記事のような見方もあるようです。

投稿: 好位置 | 2011/09/12 22:21

こんばんは。
最近、私が思っていることをズバリ記事にしてくださったような内容で、面白く読ませていただきました。

慌ただしい状況の時というのは、この混乱に乗じて、ちょっとゆるめの物を出してみても大丈夫だろう、みたいな感覚になるのかもしれませんね。

某大型掲示板なんかは日常的に情報が交錯しているので、ちょっとぐらい強めの事を書いてもみんな素通りしますし、書きやすいと感じるでしょう。それと同じ心理かもしれません。

それにしても、こうもポロっと出ちゃったりすぐ辞めちゃったりする政治家を見ていると、打たれ弱いなぁと思ってしまいます。
もう少ししっかり仕事して欲しいものだと思う今日このごろです。

投稿: シロ | 2011/09/12 22:37

鉢呂氏がしたという発言の内容は新聞によって違うみたいですけれど、本当のところは何と言ったのでしょうね。何と言ったかもさだかでない、本人は「言っていないと思う」といっているようなことですぐに辞めてしまうことも含めて、なんだかすっきりしません。
今回の件がそうであるかは別にして、記者たちが口裏合わせれば大臣を辞めさせられる可能性があるというのは恐ろしいことですね。もっとも、わたしがナイーブなだけで、実はそんなことはこれまでにいくらでもあったのかもしれませんが。

投稿: たんご屋 | 2011/09/13 06:40

好位置 さん:

ご紹介のサイトに飛んでみました。

なんだか、非日常的な光景を目にしてついフツーじゃなくなってるというか、舞い上がってるのが、記者の方にもいますね。

似たようなのが、6年前の JR 西日本宝塚線の事故のときにもいました。あの時は読売新聞の社会部長が社説でお詫び記事を出してました。

http://tak-shonai.cocolog-nifty.com/crack/2005/05/post_a815.html

今回の記者会見では、しっかりとたしなめるというか、ブチ切れかかってるのがいただけ、ちょっと救われます。

政治家と記者って、あんがい似たもの同士なのかもしれません。

投稿: tak | 2011/09/13 22:18

シロ さん;

>某大型掲示板なんかは日常的に情報が交錯しているので、ちょっとぐらい強めの事を書いてもみんな素通りしますし、書きやすいと感じるでしょう。それと同じ心理かもしれません。

なるほど。
共通した何かがあるのかも。

投稿: tak | 2011/09/13 22:20

たんご屋 さん;

>鉢呂氏がしたという発言の内容は新聞によって違うみたいですけれど、本当のところは何と言ったのでしょうね。何と言ったかもさだかでない、本人は「言っていないと思う」といっているようなことですぐに辞めてしまうことも含めて、なんだかすっきりしません。

確かに、この種の記事を書くとき、記者は問題発言をし「添削」しちゃうという悪い癖があるようです。

要人の発言を、読者がわかりやすいようにちょっとだけ 「形を整えちゃう」んですが、「問題発言」でそれをやっちゃあ、「捏造」し放題になりますよね。

投稿: tak | 2011/09/13 22:28

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