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2011/11/26

日本のマスコミとナベツネ

「もはや、マスコミは最後まで本当のことを言わないメディアの集合体」 と言われ始めて久しい。中国漁船の体当たり問題でも、YouTube での内部告発でようやく動き始めたし、福島原発問題にしても、最後まで事実に迫ることを躊躇していた。いまや、インターネットの方がずっと頼りになる。もちろん使い方によるけれど。

で、マスコミってすごいなあと思わされてしまうのが、例の巨人軍の内紛問題である。私は巨人の中身なんてどうでもいいのだが、あのナベツネの老害が消えてくれるなら歓迎だと思っていた。清武さん、どんどんやってくれってなもんである。

ところが、当初はセンセーショナルな取り上げ方していたマスコミの論調が、どんどん変わっていく。問題が発覚した翌日か翌々日頃にはもう、「どっちもどっち」 とか 「コップの中の嵐」 とか、問題を意識的に矮小化する論調になってしまった。

それどころか、「清武独裁」 とか (ナベツネと清武のどっちが独裁だか、ちょっと見りゃわかるだろうに)、「読売内部には清武に付いて行く者はいない」 とか 「清武劣勢」 とか、どんどん恣意的な論調が目立つようになる。さらに、「日本シリーズの真っ最中に騒ぎを起こした清武は空気を読めない馬鹿者」 なんてことまで言う。

TBS ラジオのファンの私が唯一大嫌いなのが 『荒川強啓 デイ・キャッチ! 』 という番組である。この番組でいつもは時の権力に楯突くもの言いをするのが大好きな荒川強啓というキャスターが、昨日は 「巨人軍は個人商店なんだから、『鶴の一声』 に従うのは当然」 なんてことを、はしたないほどの大声でわめいているのを聞いて、私はあきれ果てた。

個人商店でもないものを個人商店のように扱うのを、「私物化」 というのである。

日本のマスコミってすごいなあと思うのである。彼らは今や、とても保守的な存在と化しつつあり、既得権益確保のためなら、びっくりするようなお恥ずかしいことでも、どんどん言っちゃうような集団になりつつあるようなのだ。

つまりナベツネとは運命共同体みたいなもんだから、どんなにお恥ずかしい存在でも、つい守ってしまうのだね。その点、利害関係がほとんどない外国のマスコミは、「外国人記者は凄い!渡辺会長 "読売のがん"、桃井社長"タマなし"」 というように、かなり率直なことが言える。

本当は日本のマスコミ業界でもほとんどの人が、内心では 「ナベツネが威張っているうちは、まともな話が通らない」 と思っているんだろうが、それを表立って言えない空気が支配しているんだから、あまり上等な業界とも言えないのだろうね。

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コメント

弁護士まで、「普通は我慢するんですけどね(笑)」なんて言ってましたしね。驚きました(笑)外国人記者の桃井たまナシ発言は良かったですね。内部の人間が言わせてるんならもっと面白いんですがね

投稿: シリオンパパ | 2011/11/27 00:38

シリオンパパ さん:

お恥ずかしいお話ですね。まったく ^^;)

投稿: tak | 2011/11/27 22:47

まったく同感です。

投稿: taro | 2011/11/28 08:34

taro さん:

ありがとうございます。

投稿: tak | 2011/11/28 09:24

ナベツネ氏が老害を絵に描いたような存在であることは全く異論ありませんが、清武氏も同じ穴のムジナにしか見えないんですけどね。
「コンプライアンス」という概念のおかしな使い方や、テレビで見る氏の発言の説得力のなさなどから、今まで単に日本一人気とお金のあるプロ野球チームの経営首脳であるというだけで威張りくさって何でも押し通してきたイヤなオヤジが、とにかくコンプライアンスという言葉を錦の御旗にして世の中のナベツネ氏への反感を取り込もうとしているだけ、というのが率直な印象です。
発端の記者会見は、「重大なコンプライアンス違反があったから告発」するものではなく、「組織の重大なガバナンス上の欠陥を暴露」したもので、清武氏もまたその欠陥の一部だったのだと思います。登場する人物、組織が全部キライな私のとってはどんどん泥仕合をやってくれて結構ですが、コンプライアンスという言葉の誤用が広がりそうなところが懸念です。
しかし、ナベツネ氏を擁護する人たちってなんなんでしょうね。日曜日の昼間のテレビ朝日の番組で巨人番記者3人がインタビューされていたのですが、そのうちの一人がスポーツ新聞にとっては、ことあるごとにカラフルなコメントをしてくれるナベツネ氏ほどありがたい存在はないと言っていて、私はスポーツ新聞が凋落する理由がわかったような気がしました。政治問題で言えば亀井静香なんかも同じような存在なんでしょうね。

投稿: きっしー | 2011/11/28 09:56

きっしー さん:

記事中では、それについては一言も触れていませんが、コンプライアンス云々については、まったく同感です。
(まあ、意識的に触れなかったわけですが ^^;)

巨人軍を含めた、プロ野球界全体の凋落を象徴した事件なのかもしれませんね。

投稿: tak | 2011/11/28 13:54

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