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2011/11/16

菊人形という見世物

菊人形というものを、この年になって初めて見た。笠間稲荷神社で開催されている 「笠間の菊まつり」 の中で、入場料 800円也を払って見たのである。以前の私だったら、決して興味を示さない事項だったろうが、なぜか 「今のこの時期に笠間に来て、見ずに帰るのももったいない」 と思ったのである。

今の時期の笠間稲荷神社は、とにかく菊に埋もれている。大小様々の菊が飾られていて、すごいものだ。菊というのは、時間と金がなければ作れないものだと思う。何しろ相手は生き物だから、毎日毎日せっせと手をかけて丹精しなければ、あんなにすごいものは育てられない。驚くべきは、世の中にそれほどの手間を惜しまぬ人があんなにもたくさんいるということである。

そうした雰囲気の中だからこそ、800円を払って見てみようという気にもなったのだろう。とにかくすごいものだった。どこの菊人形も、その年の NHK 大河ドラマをテーマにすると聞いたことがあるが、確かに笠間の菊人形も 「江」 をテーマに全 11景を構成していた。人形に菊の着物を着せて、見物に見せるのである。

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それぞれ、見事に着物のように見えるのは、確かに圧巻だ。さらに、根っこから切り離されているので花が枯れやすく、しょっちゅう着替えをしてあげなければならないようなのである。その手間は大変だ。もしかしたら、各地の祭の山車よりも大変かもしれない。

とはいえ、素晴らしく芸術的というわけでもなく、恐縮ながら 「大変だなあ」 と思うのみで、アートを見た時の感動があるというわけでもない。ただひたすら 「見世物」 である。祭の山車よりもなぜか 「キワモノ」 的な雰囲気すらあり、そのための 「びっくり感」 があるのみである。

ただ、見世物としての存在感はかなり圧倒的なものがあって、先にも述べたように、これほどの手間を惜しまぬ人がたくさんいるということにも驚く。町内に何人か、菊に夢中のおじいさんがいなければ、こんなことは維持できるものではない。

どう反応していいかわからず、とにかく 「すごいなあ!」 というしかないものなのであった。

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