« Today's Crack 毎日更新 8周年 | トップページ | 格闘技と大晦日風景 »

2011/12/30

北朝鮮の葬列写真偽造で思うことなど

キム・ジョンイルの葬儀関連で、朝鮮中央通信が配信した写真が修正されているというのが、話題になっている。ロイターは 「改ざんが強く疑われる」 として配信を取り消したんだそうだ (参照)。

葬列を上から撮影した写真で、整然と並んで葬列を見守る人の列から外れたところにゆる~く立っている 5~6人の人影が、しっかりと消されてしまい、いかにも不自然な真っ白な雪に覆われた地面だけになっている。共同通信は 「改ざんの目的は不明だが、写真が見栄えのするように白く塗りつぶした可能性がある」 と報じている。

まあ、北朝鮮のことだから、このくらいのことはするだろう。いかにもユルユルで立っている人影が 「沽券にかかわる」 として、ヒステリックに消してしまったというより、写真を配信する際には、このくらいのことはしなきゃいけないのだと思っているのだ。それは今に始まったわけじゃなく、枚挙にいとまがない。ちょっと探しただけでも こんな にある。

これは彼らの意識としては 「偽造」 というよりも、「ごく当然のサービス」 なんだと思う。このくらいのことはしないと、かえって失礼に当たるとでも思っているフシがある。アジア的思考では、「ウソ」 は決して 「嘘」 じゃなく、それはそれで当然として通用する。

私は中国本土には行ったことがないが、香港には何度も行った。初めて行ったときには、その辺を歩いている人に道を尋ねたりしたが、それ以後は絶対にしないことに決めた。香港人 (に限らず、多くのアジア人) は、道を聞かれるとテキトーなウソを言うのである。

私は初め、香港人は嘘つきだと思ったが、すぐに、あながちそういうわけでもないと悟った。彼らは道を聞かれたときに、「知らない」 と言う方がずっと失礼で不親切だと思っているようなのだ。だから、「あっちに真っ直ぐ行けばいい」 なんて、テキトーなことを言うのである。

ウソが決してウソじゃない。その場を収める方便なのである。その方便を信じてしまう方が無粋なのだ。本当に道を知っていたら、彼らは大いばりで教える。大いばりでなく、おずおずと答えたら、それは 「本当は知らない」 ということなのだ。そのくらい察することができないようでは、アジアは渡れない。

北朝鮮の場合は、元々あるそうした傾向が、ものすごく極端に現れているので、大ウソほど大いばりで言う。だから、あの国の言うことは何にしろ、そのまま信じてはいけないのである。

|

« Today's Crack 毎日更新 8周年 | トップページ | 格闘技と大晦日風景 »

比較文化・フォークロア」カテゴリの記事

コメント

都合の悪いことを隠すのは大は国から、企業、そして個人まで絶える事無くあり、色々と「工夫」するものですね。
 ちなみに私のウソはすぐばれる。
 
 では日本は「真実」を報道しているのかと言えば・・・・?
       特に震災以降。

 あ、それから「ひょっとしてH君?」の件は
       「んだがもしんねのー」です。(笑)

投稿: ひろぼー | 2011/12/31 10:44

ひろぼー さん:

「真実」の報道って、突き詰めるとものすごく難しいと思います。
何が真実かということさえ、人によって違うし。

で、とりあえず、H君ということで、納得です (^o^)

投稿: tak | 2012/01/01 13:22

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/42004/53604744

この記事へのトラックバック一覧です: 北朝鮮の葬列写真偽造で思うことなど:

« Today's Crack 毎日更新 8周年 | トップページ | 格闘技と大晦日風景 »