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2011/12/09

オーストリアの国歌歌詞が改正されたんだってさ

"オーストリア国歌歌詞の改正合意 「娘たち」 加え男女同権に" という記事が目にとまった。こんな内容である。

オーストリア国民議会 (下院) は 7日 「偉大な息子たちの故郷」 との一節がある同国国歌に 「娘たち」 を加える改正に正式合意した。来年 1月 1日から「偉大な娘たち、息子たちの故郷」 との新たな歌詞が歌われる。

Wikipedia で歌詞全文の日本語訳をみると、こんな感じである。(原文はドイツ語だそうだが、私はドイツ語は挨拶して御礼を言って、三つまで数えるぐらいしかできないので、原文はパス)

山岳の国、大河の国
田園の国、聖堂の国
槌の国、未来豊かな
偉大な息子たちの故郷
美の感覚により称えられる民
大いに賞賛されるオーストリアよ

この上から 4行目の歌詞が、これからは 「偉大な息子たち、娘たちの故郷」 と歌われるというわけだ。男女同権というポリティカル・コレクトネスの視点からすれば当然の変更だろうが、保守派には戸惑いも大きいようだ。記事は次のように結ばれている。

極右の自由党の女性議員は 7日 「非文化的な行為だ」 と改正反対を主張。他の極右政党の議員も 「われわれは国歌を歌いたいように歌う」 と反発した。

オーストラリアの国歌はそれほど古いものではなく、1946年から (ということは、戦後まもなくから) 歌われてきたものであるらしい。ということは、65年の歴史しかない。たった 65年の歴史でも、こんなにも抵抗がある。

で、突然だが私は、5年ちょっと前に書いた自分の記事を思い出した。"「法律以前」 なら、法で縛るな!" という記事である。 一連の国旗国歌関連の訴訟問題で小泉元首相が 「法律以前の問題」 と発言したことに賛意を評した上で、次のように述べた。

だって、こんなことは別に法律で成文化しなくてもよかったじゃないか。国際的にもずっと前から、日本の国旗は日の丸で、国歌は 『君が代』 と、認識されていたではないか。だったら、慣習法的に、そういうことにしておけばいいではないか。

第一、成文法よりも慣習法の方が強いのである。成文法だと、ある日突然、国会で別の旗を国旗にし、別の歌を国歌にする法案が通ってしまうことだってあリ得るのだ。慣習法だったら、そんなことはない。長年の伝統は、容易には覆されない。

私はオーストリアの国歌歌詞改正については、「それもありだよね」 という立場だが、万が一にも 『君が代』 の歌詞が、法律で変えられるなんてことになったら、猛烈に反発するだろう。

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