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2012/01/15

隠居志向

最近、このブログで強烈に論じてみたいテーマに巡り会わないと思っていたら、それは多分、自分の外界におもしろいテーマがなくなってきているというわけじゃなく、自分自身が外界に対する強烈な思いをもたなくなっているからじゃないかと、ふと思い当たった。

要するに、私、そろそろ 「隠居」 に近くなりつつあるのだね。きっと。

いや、老け込んでいるというわけでは、決してない。多分まだまだ若いと、自分では思う。戸籍年齢としては今年中に還暦を迎えるわけだが、全然そんな気はしない。むしろ、まだまだ人生経験が足りない若僧だと思う。

それでも、かなり 「隠居」 目指してまっしぐらなのだよね。気分は。

昔、といっても江戸時代は、商家の主人は平均 50歳前後で家督を息子に譲り、隠居した。昔は平均寿命が短いとはいっても、それは乳幼児の死亡率が高かったためで、無事に 20歳を越えれば、大抵は還暦ぐらいまでは生きた。それどころか、80歳以上まで生きる人も珍しくはなかった。

ということは、現代人が還暦にして隠居しても、別に早すぎるというわけでもないと思うのである。いや、「隠居」 と言ってもただぶらぶらしているというわけじゃない。昔のご隠居だって、商売にあくせくしなくなるというだけで、ずいぶん活発にいろいろなことをしていたのである。人生を楽しんだのだ。

私も還暦を目前にして、以前ほどいろいろなことで無闇に怒らなくなってしまったのだよ。世の中というのは、いくら怒っても変わりゃしないということもわかった。怒っても怒らなくてもどうせ変わらないなら、怒っていては体に毒だ。喜んで見ている方がいい。

で、何でもかんでもただ 「喜んで」 見ているようになると、息せき切って論じるなんてことも、ばかばかしくなってしまうのだよね。というわけで、あまり強烈に書くなんてこともなくなってしまうのだ。

それならそれで、枯れきった心境を淡々と書きつづればいいような気がするのだが、いかんせん、まだ枯れ方が中途半端なので、そんな文章もなかなか書けないのである。うぅむ、きっと私は今、人生の踊り場にいるのだろうね。

この踊り場を経由してどんな方向に進んでいくのか、どんな方向でも別に構わないが、そんなところを楽しむようにしていこう。

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コメント

人生の踊り場という表現がとてもしっくり来ていいですね。
takさんならどんな状況も楽しめるようになられると思います。
趣味がなくて困ることもなさそうですし。

それでは、また。

投稿: 緑茶好き | 2012/01/15 23:25

緑茶好き さん:

踊り場といっても、あと半分残ってるということなら、120歳ぐらいまで生きるんでしょうが、そこまでは望みません (^o^)

投稿: tak | 2012/01/16 16:45

takさんの人生の踊り場なら、ハリーポッターに出てくる階段みたいに、かなり思いがけない方向に延びていきそうですね。
今後の展開がますます期待されちゃいます(*^o^*)

投稿: shun | 2012/01/17 06:32

takさん。うちの親父殿と同じ年ですね うちは定年退職した後は、ゴルフと旅行、読者三昧だ!とか言ってますが、端からみるとそれって現役時代と何が違うんだ(笑)と思います。まあ、変わらない事も大事かもしれないですね。

投稿: シリオンパパ | 2012/01/17 12:04

シリオンパパ さん:

>端からみるとそれって現役時代と何が違うんだ(笑)と思います。

きっと、現役時代以上にゴルフと旅行、読者三昧に打ち込むってことでしょう (^o^)

確かに、変わらないというのも幸せなのかも。

投稿: tak | 2012/01/17 18:01

shun さん:

踊り場を通り過ぎたら、あさっての方向に行ってたってこともあるかもしれません ^^;)

投稿: tak | 2012/01/17 18:02

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