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2012/02/09

「地球温暖化」 は 「気候極端化」

一昨日と昨日、関東では小雨が降るどんよりとした空模様だったが、寒波は少しだけゆるんで、私の住むつくばの里も久しぶりで氷点下にならずにすんだ。しかしそれもつかの間、今朝は上天気で、最低気温も -6度ぐらいになったようだ。

そもそもこの辺りは、普段の冬だと 「今朝は冷え込んだなあ」 と言うような日でも、せいぜい -2~3度ぐらいで、シーズンにほんの数回 -5度ぐらいになって悲鳴を上げるという程度なのだ。今年のように -5度以下が 1週間以上も続くなんていうのは、ここに引っ越してきて 30年になるが、初めての経験である。

なにしろ気温だけで言ったら、私の生まれた酒田辺りよりずっと低いのである。雪のないだけましだが。

そしてこの寒さは、去年の 11月下旬辺りから続いている。「この冬は、妙に寒いね」 なんて言いながらも、「寒気の吹き出しってのは、大抵どこかで息切れしてそれほど長くは続かないから、春の来るのは早いかもね」 なんて、呑気な憶測をしていた。ところが、今回の寒気は全然息切れしないのである。これには驚いた。

この寒さをもってして、「地球温暖化なんて、デタラメ」 なんて言う人もいるが、それは 「木を見て森を見ず」 というものである。今回の厳冬の原因も、実は地球温暖化が原因の一つになっているらしいのだ。

海洋研究開発機構 (JAMSTEC) の研究によると、地球の温暖化によって北極域の海氷が少なくなると、北極で発生した低気圧の進路が変わり、シベリア地方に寒気が入りやすくなるというのである。こうしてシベリアに停滞した寒気のせいで、ジェット気流の流れが変わったのが、今回の日本の厳冬の直接的な原因といわれる。

そもそも 「地球温暖化」 なんていうから誤解する人が出るんであって、ざくっと 「気候変動」 と言ってしまえばいい。「京都議定書」 (Kyoto Protocol) というのも、地球温暖化防止のためのものと言われているが、本来の名称は 「気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書」 (Kyoto Protocol to the United Nations Framework Convention on Climate Change) というのであって、「地球温暖化に関する」 云々ではない。

「地球温暖化で世界が暖かくなるなら、暮らしやすくなるし、農業生産も増えるからいいじゃないか」 なんて、呑気なことを言う人がまだいるが、「温暖化」 というのは、とりもなおさず 「極端化」 であり、まんべんなく穏やかに暖まることじゃない。

このことは昨年の 8月にも "「温暖化」 というのは 「極端化」 を穏やかに言っただけ" という記事で書いたが、敢えてもう一度繰り返しておく。

気候が極端から極端に振れるので暮らしにくくなり、農業被害をもたらす災害も増えるというのは、昨今の猛暑と厳冬、台風など、身近な経験則からもわかることだ。台風被害は最近よりも昔の方がずっと大きいが、それは台風の発生、進路などに関する情報が今と比べて甚だ貧弱だったので、人々がまともに対応できなかったからだ。

3000人の死者を出した昭和 34年の伊勢湾台風の時などは、9月 26日 18時上陸のほぼ半日前、お昼頃になってようやく暴風雨・波浪・高潮の各警報が発令され、きちんと人々に伝わったのは、上陸直前でしかなかった。

21世紀となってこれだけ情報が発達し、台風進路にあたる地域では 3日も 4日も前から警戒が呼びかけられ、災害対策のインフラ整備もずっと進んでいるというのに、台風被害が深刻化しているというのは、それだけ台風がおしなべて強烈になっていることを物語る。

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