天気に関する余計な心配
ここのところの天気は、真冬の寒さと秋の不安定さが同時並行していて、まことにぱっとしない。寒いなら寒いでいいから、凛とした真冬の青空になってくれれば、いっそすがすがしいのだが、中途半端が一番うっとうしい。
天気図的には今週初めには早々と、西高東低のものすごい冬型の様相を呈して、北海道などでは猛吹雪になった。とはいえ翌日には回復して、吹雪の影響の大停電で寒さに震えた登別や室蘭でも、最悪の事態にはならずに済んだ。なんだか知らないが、天気がものすごく変わりやすいのである。
今月 23日の 「暖冬予報から 「厳しい寒さ」 に一転」 という」 記事でも書いたように、エルニーニョがあっさりと終息したので、暖冬予報が一転して、この冬は厳しい寒さになるのだという。日本海側は前の冬も大変な豪雪だったから、2シーズン連続で大変なことになる。
いや、もしかしたら、この冬はそれほどの豪雪にならないという期待もある。「カマキリの卵が高いところに産み付けられていたら、その冬は豪雪」 という俗信があるが、前山形県知事の斎藤弘氏によると、この秋はカマキリの卵が低いところにあるのだそうだ (参照)。
これは単なる俗信で科学的根拠は薄いのだが、それはまだ科学的に解明されていないというだけなのかも知れないから、一応注目しておこう。以前、車を運転しながら効いていたラジオ番組で、この 「カマキリの卵の位置と積雪の関係」 について語られているのを聞いたことがあり、それについて 平成 20年 1月 19日の和歌ログ に書いている。
要するに、あれはカマキリ自身が積雪量を予測しているわけではなく、草木の内部を水が上昇する音を聞いて、それによって卵を産み付けるべき高さを知るらしいのである。つまり、草木が積雪量を予測して、カマキリはそれに従っているということなのだ。
あるいは、今年は急にエルニーニョが終わってしまったので、草木の予測能力も狂ってしまったのかもしれないが、そうでなかったとしたら、もしかしてこの冬は 「厳冬だけど豪雪じゃない」 ということになるかもしれない。冬で困るのは寒さよりも雪だから、2シーズン連続の豪雪が避けられるなら、日本海側の人たちは助かる。
北西の季節風の一番ひどいところが北か南にずれれば、日本海側の豪雪地帯の積雪は、思ったほどじゃないということにならないとも限らない。近頃は地球全体の空気の流れが不安定だから、考えられないこともない。
ただ、日本海側が豪雪じゃなくて寒気だけがじわりじわりと南下してくるとすると、今度は太平洋側の雪が心配になる。冬の雪に関しては、日本海側と太平洋側は正反対の様相を呈するからだ。関東でフツーなら 「冬の雨」 になるところが、しっかりした雪になってしまうなんてことも、もしかしたらあるかもしれないではないか。
関東の人たちは雪に慣れていないから、ほんの少しの雪でも交通が大混乱する。ああ、今からこんなことを言っても仕方がないが、とくに春先の雪が心配である。
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