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2012/11/15

人間の世の中はカオスに満ちているので

今月 11日の記事で書いた 「科学的知見というのは絶対的なようでいて、実は時代とともに案外ひょこひょこ変わる」 という話の続編である。

話の行きがかり上で言えば、例えば 「血液型と性格は無関係」 という知見も、ちょっと嫌らしい言い方かもしれないが、「ビミョーにビミョー」 だと私は思っている。というのは、純粋に生理学的にみれば無関係でも、集団的既成概念のすり込みによって、A型の人間が期待通りの 「勤勉で堅実な性向」 を示すこともないとはいえないだろうからだ。

つまり単純生理学視点のみでみるのではなく、文化人類学的視点まで広げるという作業を行えば、「とくに血液型と性格の関連についての思い込みの強い日本では、実際に一定の偏向が認められるケースもある」 程度のことが言われたとしても、まんざらおかしくはない。

もっ とも、これを 「社会心理学的に意味がある」 とするか 「迷信による単なる気の迷い」 と取るかは、立脚点や定義のしかたにもよる。だから 「社会心理学なんて純粋科学じゃないから、血液型性格判断なんて、どこまで行っても疑似科学に他ならない」 と言う人がいても、「まあ、確かにそりゃそうなんだろうけどね」 と言うほかない。

とはいえ、少なくとも人間の世の中が純粋に科学的法則だけで動くものじゃないということは、日常の経験則からいっても認めてもらわなければならない。社会は複雑系であり、カオスに満ちている。科学の担当する領域の視点からみたらあまりにも割り切れないことが、日常的に起き過ぎている。

「だから世の中、間違ってる」 と取るか、「だからおもしろい」 と取るかは、これまた立脚点による。さらにその中間では、「それが世の中なんだから、しょうがない」 という諦観派もかなりの比率にのぼるだろうが、私は 「だからおもしろい」 と思うタイプの人である。

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コメント

「血液型と性格には相関関係がある」というのは、「科学的」ではないが「現実的」である、といった感じでしょうか。

「科学の担当する領域」、特に「自然科学の担当する領域」は、実は文科系の人たちが思っているほど広くはないだろうと思います(「理科系の人たちが思っているほど」ではないところがミソです(^^;)。

投稿: 山辺響 | 2012/11/21 10:02

山辺響 さん:

これも、なるほど。
とくに、「科学的ではないが、現実的」というのが。

投稿: tak | 2012/11/23 17:26

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