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2013/02/26

日本酒の表示

日本経済新聞の 「純米酒に醸造アルコール混入 大阪の浪花酒造」 という記事によると、大阪の浪花酒造は、純米酒の味の調整のためにブレンドする古酒が足りなくなった際に、古酒の代わりに醸造アルコールを混ぜたほか、純米大吟醸が品切れになった際に、安価な吟醸酒に純米大吟醸のラベルを貼って販売したのがバレてしまった。

これは高級酒の需要に生産が追いつかなくなったことによるものだろう。できなかったら売らなきゃいいだけの話なのに、流通させる数量が予め決められているので、無理矢理に帳尻を合わせなければならなくなった。欲をかいて無理な生産・販売計画を立てるから、こんなことになる。

この記事を読んで 「これじゃ、中国を笑えないな」 と思うと同時に、「やっぱり、そういうことってあるんだな」 と、妙に納得してしまった。ゴキブリが 1匹いたら 100匹いると思えというが、同様のことはおそらく他の酒造でも行われているんだろうと思う。

これまでも、「純米吟醸」 というラベルの貼ってある酒を飲んで、「純米吟醸にこんな雑味があるわけなかろうよ」 と思ったことが何度もある。さらに恐縮だが、瓶ではなくパック (牛乳パックの大きなやつ) で売られている酒のかなりの部分は、「純米酒」 と書いてあってもあまり信じない方がいいと、個人的には思っている。

統計をみると流通における国産ウナギのシェアは圧倒的に小さくてたったの 2割ぐらいしかないはずなのに、スーパーでウナギの蒲焼の売り場を見ると 「国産」 ばっかりなのに笑ってしまうが、それと似たようなものだ。ただでさえ生産の少ない純米酒が、パック入りで大量に店頭に並ぶかなあ。まあ、私が疑り深いだけなのかもしれないが。

報道によると浪花酒造の成子和弘社長は 「味がほとんど変わらないので、その場しのぎでやってしまった。反省している」 と話しているというが、それは消費者を見くびりすぎた発言だと思う。わかる人にはわかるよ。

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コメント

米も全く信用できない商品ですよね。裏で何してるかわからない。無洗米なんて超怪しい。そのままでは売れない古い米の表面をそぎ落として「無洗米」なんていう付加価値を付けて5%から10%高く売ってると私は見ている。無洗米の米粒が小さいのは、表面をそぎ落としているから。態々、精米業者が米の重量を減らしてまで「無洗米」を作るのは大きなメリットがあるからです。「無洗米」の工場は部外者は絶対に入れさせないとテレビで見たこともあります。

私は無洗米を一度買いましたが、耐え難いほど不味かったので、精米業者を呼びつけて抗議をしたことがあります。
スーパーの店長にも、米の仕入先を複数にしないからこういうことになるんだと抗議した結果、今は複数業者から仕入れてるようです。

中国の食品ばかり叩かれますけど、日本の食品業界だってそう胸を張れたもんではないです。

今回の浪花酒造は多分つぶれるでしょう。それは日本の消費者の利益になる。冷や汗かいてる業者は百社を超えてると思いますよ。

投稿: ハマッコー | 2013/02/26 18:00

本醸造酒ファンとして、アル添の擁護のために一言!

Takさんが雑味を感じられたというお酒ですが、いわゆる三増酒ならともかく、本醸造(アルコール添加)はむしろさっぱりしている(旨味が少ないという言い方もできますが)はずなので、その雑味はアル添のせいというよりもその造り手固有の問題かと思います。私が一番気に入ってる静岡の某銘柄は、本醸造が一番飲みやすいです。そもそも戦前戦後のコメ不足で増量のためにアルコールを足して三増酒が流行るまでは、不味い酒も全部「純米」でした。

「純」や「吟」という漢字のなんとなくポジティブなコノテーションに惑わされやすいですが、「純米」も「吟醸」もクオリティの高さを示すものではありません。精米歩合などの一定の要件をクリアすればいいので、紙パックでも純米や吟醸が沢山あるのは不思議ではないです。この辺が日本酒業界も消費者拡大に向けて悩んでいるところですが、大手の業者の意向とか大人の事情がいろいろあるようです。

もっとも、厳格と言われているフランスのワインの等級だって美味しさを保証するものでは全くないことは、私も身を以て思い知らされています。結局、沢山飲んである程度の打率が得られたら満足するのが幸せなようです。

投稿: きっしー | 2013/02/26 19:10

なんとなくアル添のは買わないですね
( Д) ゚ ゚

投稿: ひろゆき | 2013/02/26 20:11

ハマッコー さん:

>米も全く信用できない商品ですよね。裏で何してるかわからない。

「魚沼産コシヒカリ」があちこちで売られてますが、あれだって混米しなかったらあり得ない話ですね。

ウチは無洗米というのを買ったことがありません。何となく怪しい感じがして ^^;)

>今回の浪花酒造は多分つぶれるでしょう。それは日本の消費者の利益になる。

少なくとも売上げは激減するでしょうね。大手酒造のようなので、自分の体を支えきれるかどうか。

>冷や汗かいてる業者は百社を超えてると思いますよ。

私もそう想像しています。

投稿: tak | 2013/02/26 20:30

きっしー さん:

>本醸造(アルコール添加)はむしろさっぱりしている(旨味が少ないという言い方もできますが)はずなので、その雑味はアル添のせいというよりもその造り手固有の問題かと思います。

アル添をうまくこなせば、むしろさっぱりした味になるというのは、私も認識しています。
(焼酎の甲類と乙類の違いみたいなもので、いわゆる「本格焼酎」の方がずっとクセがあるのと同様と、はなはだ乱暴に理解してます)

ただ、本文中に書いたアレはアル添とは別の雑味で、(「風味」 と 「雑味」 は違うというか、あるいは「雑味」というより、「舌に感じる異物感」という方が当たっているかも)変な添加物を加えてるか、精米が雑すぎかのどちらかという気がしました。

>「純米」も「吟醸」もクオリティの高さを示すものではありません。精米歩合などの一定の要件をクリアすればいいので、紙パックでも純米や吟醸が沢山あるのは不思議ではないです。

ただ、展開量と値段をみると、「ちょっとにわかには信じられん」という銘柄もあるのですね。
たとえ基準に定められた通りのスペックとプロセスで醸造されたのだとしても、結果は「落第」で、我が家では、「三増酒よりはずっとマシ」との認識で、料理酒に使ってます。

>大手の業者の意向とか大人の事情がいろいろあるようです。

そうなんでしょうね (^o^)

>厳格と言われているフランスのワインの等級だって美味しさを保証するものでは全くないことは、私も身を以て思い知らされています。

私の個人的印象では、ワインは日本酒よりずっとひどいと思っています。その、いわゆる「大人の事情」ってやつが。
それで私は公式的には穏便に、「ワインはわからない」と言うことにしています。

>結局、沢山飲んである程度の打率が得られたら満足するのが幸せなようです。

実は昨日の記事で書いたように、最近はめっきり酒に弱くなって沢山は飲めないので、経験値を頼りにするしかありません。

昔飲んでおいしかった銘柄を信用するのですが、それでも浮き沈みはあるようで、時々失望してしまいます。

投稿: tak | 2013/02/26 20:56

ひろゆき さん:

私は信用している銘柄の「純米吟醸」を買うことにしています。
「大吟醸」は、あのあざとさが苦手です ^^;)

投稿: tak | 2013/02/26 20:58

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