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2013/07/11

「あんじょう」 の語源を知って、ちょっと驚いた

関西の言葉で 「あんじょうしぃや~」 なんて言われると、なんとなくほっこりとしてしまったりするが、この 「あんじょう」 という言葉の意味を最近まで知らなかった。せいぜい 「安穏」 と 「養生」 を足して 2で割ったようなニュアンスで、「安生」 とでも書くのかぐらいに思っていたが、そんな名前の人はいても、普通名詞としてはどうやら存在しないようなのである。

で、例しに辞書を引いてみたら、これは漢字では表現できない言葉なのだとわかった。『大辞林』 によると、旧かなでは 「あんぢよう」 と表記し、「味 (あぢ) よく」 のウ音便の形である 「味よう」 の変化形なのだそうだよ。ちょっとびっくりだ。調べてみるものである。

これとはちょっと違うが、庄内弁に 「あんべ」 という言葉がある。語源は 「塩梅/按排」 で、「いいあんべ」 と言ったら、味加減がいいとか、体の具合がいいとか、そんな意味になる。逆に 「あんべわりぃ」 と言ったら、体の具合がすぐれないとか、物事の処理が思うに任せないことを言う。

銀座の山形県アンテナショップに、アルケッチャーノの支店 「ヤマガタ・サン・ダンデロ」 があるが、この店のメニューの前菜には 「アンベ・ミレー」 と記してある。知らない人はイタリア語か何かだと思うが、これは 「塩梅見れ」 ということで、「味見してごらん」 という意味である。

どうやら、「あんじょうしぃや~」 は、「いいあんべ」 で行きなさいということのようなのだね。

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コメント

昔は、大工さんなんかが“ちょっとあんべえわりいな”なんて
言いながら、仕事していたもんです。
“具合がわるい”よりまだ余裕がある感じですね。

私の頭の辞書には“あんべえ”は入ってますが、日常使うことはまずないですね。好きな言葉ですけど、若い人に使っても怪訝な顔をされるだけでしょう。

投稿: ハマッコー | 2013/07/11 17:32

「アンベ・ミレー」いいですね(^^) 母音がしっかり入るせいか、「イタリア語に見える/聞こえるけど実は日本語」みたいな遊びは、けっこう使われているんじゃないでしょうか。

私がたまに行く地元のイタリアンは、「ドンツッキ」という店名です(^^; 駅を出てガード沿いをまっすぐ行って、突き当たり……。

投稿: 山辺響 | 2013/07/11 18:41

ハマッコー さん:

私の中では、「あんべ」はしっかりと現役の単語です。

「(渋滞に遭わずに)スムーズに着いた」 は、「いぃあんべつだ」
「お腹が痛い/苦しい」は、「はらあんべわり」
「あいつは、頭の具合がおかしいんじゃないか?」は、「やろ、あだまあんべおがしなでねが?」

などなど。
字面だけでみたら、まるでスワヒリ語 (^o^)

投稿: tak | 2013/07/11 20:53

山辺響 さん:

実は、「アルケッチャーノ」 が庄内弁そのもので、意味は「あったもんだよね」 ぐらいのところでしょうか。

直訳すると「ありけりとやの」 の訛りです。庄内弁は雅なんですよ (^o^)

投稿: tak | 2013/07/11 20:58

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