例の公演中止の話について
世間は土屋アンナ主演の舞台が中止になったとのニュースで騒いでいる。制作者側は 「土屋アンナが稽古に出てこないので、舞台がこわれた」 と主張し、土屋アンナ側は 「原作者の承諾が得られていない」 と言っている。
この件の最初のニュースを聞いた時の私の印象は、「稽古に出ないなんて、土屋アンナっていい加減な女優だなあ」 いうものだった。その上で、「そんなことだったら、さっさと代役を立てて何が何でも公演を貫徹するぐらいの覚悟がない制作者側も制作者側で、かなり無責任だよなあ」 と思った。
こんな 「いい加減同士」 では、舞台を作り上げていくための信頼関係なんて築けなかっただろう。
その後で、泥沼的な報道がどんどん出てきたので、「土屋アンナ = いい加減な女優」 という印象はかなり和らいだが、逆に制作者側への疑念はちょっと膨らんだ。ただ、舞台化に関する許諾云々に間しては書面での契約書は作られていないようなので、結局は水掛け論になるだろう。
詳しい話は全然わからないので、立ち入ったことは言えないが、個人的な印象としては 「無責任さ加減」 では、制作者側の方が上回っている。舞台への 「愛」 が感じられないのだ。代役を立てて稽古をやり直すより、損害賠償をふっかける方が楽だとでも思ったのだとしたら、歌舞伎論で修士号を取った私としては、ちょっと呆れる。
制作者の代表である甲斐智陽氏は、今回の件について Facebook 上で自分の立場を主張していたというが、何だか炎上しちゃったようで、今は閉鎖しているらしい。ただ、彼の投稿をコピーしていた人がいて、自分のブログでそれを紹介している (参照)。
ここに紹介された彼の投稿文が本物だとしたら、率直に言って、甲斐智陽さんという人は演出・脚本を手がけるにしては、ずいぶん稚拙な文章を書く人のようで、あんまりレベルの高いお話とは思われない。で、この問題に間しては、これ以上追っかける気にはなれない。
以上。
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