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2013/08/30

和歌や短歌を 「一句」 なんていわないでね

私はもう一つのサイト 「和歌ログ」 で、毎日歌を作っている。自分では 「和歌」 と称しているが、形式としては 「短歌」 と共通なので、そう呼んでもらってもいい。「和歌」 と呼ばれようが 「短歌」 と呼ばれようが、自分では別にこだわらない。

「和歌」 と呼ぶにしろ 「短歌」 と呼ぶにしろ、とにかく私が毎日三十一文字の歌を作っていると知ると、「それはすごいですね。じゃあ、ここで一句お願い」 なんてなことを言う人がいる。私としてはそんなことを言われると、「誰が作るか!」 と思う。そのあたりには、ちょっとこだわるのである。

和歌や短歌は、「一句、二句」 ではなく、「一首、二首」 と数える。これは日本の常識である。もっとも、和歌や短歌にも 「句」 という単位があるが、それは 「上の句」 (「かみのく」: 五・七・五・七・七の、五・七・五の部分)、「下の句」 (「しものく」: 七・七の部分) というように用いる。

というわけで、いくらへぼ歌人に対してとはいえ、「一句お願い」 なんていうのは、失礼というものなのである。ところが、この手の人は、必ず 「一句お願い」 と言う。これまで 「一首お願い」 と言われたことは、残念ながら一度もない。日本には 『百人一首』 というものがあると知りながら、どうして 「一句」 なんて言えるのか、さっぱりわからない。

私は 「一首」 と 「一句」 の区別もつかない人のリクエストには応えないことにしているが、別にもったいぶっているわけじゃない。私の歌 (「句」 じゃなくて 「歌」 ね) は見かけは 「古典派」 っぽいので、現代語しかわからない人の心には入りにくい。私の歌のレベルがもっと高ければ、そんなハンデは楽に乗り越えるのだろうが、なかなかそこまで至らない。

というわけで、どうせわかってもらえそうにない無駄なことはしないのである。向こうだって、単なる気まぐれ的 「ノリ」 で言ってるだけで、本当にわかろうなんていう気はない。そこで本当に歌なんて披露されたら、目が泳いでしまって、まともな受け答えすらできずに困惑するだけだから、そんな窮地に落とし込めないためということもある。

それにつけても、日本人が伝統的な言葉センスを失ってしまっているのは、悲しいことである。

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コメント

「一句お願い」と言われたら、上(五七五)だけ詠んで、催促したらどうでしょう。相手はきょとんとするでしょうから、「え、付けてくれるんじゃないんですか?」と。

投稿: 山辺響 | 2013/08/30 10:04

山辺響 さん:

きょとんとされないで、そのまま俳句ということで納得される可能性の方が高いので、こわくてできません ^^;)

投稿: tak | 2013/08/30 20:15

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