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2013/09/08

オリンピックの東京誘致成功を巡る冒険

2020年の東京オリンピック開催が決定した。7年後といえば、私は 68歳になっている年で、多分生きてはいるだろうけど、死んでいても不思議ではない。でも、まあ、この調子だとピンピンして生きてるだろうけど。

ブエノスアイレスでの最終選考を前にして、テレビやラジオは昨日から煽りに煽っていて、とくに夜に入ってからなんかは、「他に、何かいい番組ないの?」 と言いたくなるほど、ニュース・ショーが東京誘致の煽り合戦と化していた。

「明日になって、結論が出てから知らせてくれるだけでいいよ」 と思ったが、とにかく、煽る煽る。普段はテレビなんか見ない私だが、昨夜は妻の父が泊まりに来ていて、テレビを見物しているものだから、私も呆れながらそばで見ていた。

台風情報とかなら、刻々と進路をレポートしてくれることに意味があるが、自分たちではどうしようもないことに関して、刻一刻と現地レポートなんか入れられても、うるさいだけである。専門家面した出演者が 「誘致に成功するためには、最終プレゼンで、こういうところに気を付ければいい」 なんて言ってるが、そんなことは事前に関係者に言ってくれ。

で、私としては、マスコミがこれほど煽りに煽ってるんだから、「相当に勝算ありなんだな」 と読んでいた。前夜までこんなに煽って、夜が明けてから 「やっぱりダメでした」 では洒落にならない。「8割方、大丈夫」 との確かな裏情報があったから、安心してあんなに盛り上げたのだろう。だって、この前に失敗した時は、こんな露骨な煽り方をしなかったもの。

で、東京開催決定直後の早朝のニュース・ショーは、あちこちでのバカ騒ぎの中継オンパレードだ。テレビだけ見ていたら、日本中で大騒ぎしているような錯覚にとらわれるが、実際は渋谷駅前なんかを除いたら、静かなものだった。日曜の朝だし、みんな寝坊したいさ。結果は起きてからゆっくり聞いても、ちっとも遅くない。なにしろ、本番は 7年後だ。

実は私は今日、なんと夜明け前の 4時半から車を走らせて用足しをしていたのだが、大騒ぎしているのはカーラジオの中継だけで、どの街を走っても人は静かに寝静まっていた。目が覚めてからニュースを聞いても、フツーのオッサン、オバサンたちは 「あっそう、よかったね」 程度のクールな反応がほとんどだった。

ちなみに私としては、前回の招致活動にはまったく批判的だった。5年前の 「石原慎太郎は、これで終わりということで 」 という記事には、「北京の後の後に、またしても東アジアでの開催なんて、難しいに決まってるじゃん。そんなことに無駄金使って、どうしようというのだ」 と書いている。

うがった見方をすれば、オリンピック招致には今や複数回立候補が必要で、前回は単なる 「ご挨拶」 程度のもので、今回は 「本気」 というような事情もあったのだろう。金の使い方もずいぶん違っていたのだろうし。

というわけで、今回は 「北京の後の後の後」 ということでもあるし、「そんなにやりたいなら、まあ、どうぞ」 と思っていた。ただ、安倍首相始め、お偉方は 「誘致成功は、日本人が心を一つにしたおかげ」 と言っていたけど、「この程度で 『心を一つにした』 なんて言われてもなあ」 と、面映ゆい気がする。

まあ、マスコミもこれから少しはネガティブな意見もポツポツ採り上げて、わざとらしく多少のバランスを取ろうとするだろうが、いずれにしても、お祭りはあった方が新聞も売れるしテレビの視聴率も上がるから、基本的にはオリンピック礼賛が続くだろう。

でも、個人的には、最も多感だった 12歳で、前の東京オリンピックを夢中で見ちゃったから、「既にお腹一杯」 みたいな感覚があるんだよね。しかも、最初に書いたように、2002年には古稀直前のすれっからしじじいになってもいるので、今さらはしゃぐ気にもなれないのだよ。悪いけど。

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コメント

2020年に関してはほぼ同じ(というかtakさんよりさらにネガティブな)立場ですが、それよりなにより、

>最も多感だった 12歳で、前の東京オリンピックを夢中で見ちゃった

という部分が羨ましすぎます。もちろん、1964年の東京オリンピックだって、陰の部分はあったんでしょうけど、それにしてもね……。

投稿: 山辺響 | 2013/09/09 11:03

山辺響 さん:

2920年に向けて、スポーツ設備、鉄道、高速道路、商業施設、ホテル、その他モロモロに向けての、不必要なまでの投資がどっと増えるんでしょうね。

で、真夏のオリンピックに向けての電力確保のために、原発再稼働が当たり前の話になり、街はことさらな浄化で漂白され、その分アングラ文化が妙に活性化し……というところまでは、シナリオが書けそうです。

1964年の東京オリンピックに関しては、日本の一番いい時代だったように思われます。

ただ、それから後に続く負の要素に、ほとんど誰も気付いていなかったための輝きだったという気はしますが。

投稿: tak | 2013/09/09 12:56

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